「プシケ」という言葉をご存じでしょうか。
ご存じの方はかなりの天体通、もしくは先日のフロンティアをご覧になった方である可能性が高そうです(^^)
私は後者です。
NHK BSの「フロンティア」という番組で先日取り上げられていたのが「プシケ」。
これ、小惑星の1つなんです。
小惑星は太陽系の周りを回っている物体ですが、惑星や準惑星ほどの大きさはなく、火星と木星の間にその多くが存在しています。
Wikipediaによると、2019年5月時点で登録されている小惑星は54万個を超えています。
そして時々地球に降ってきます^^;;
途中で大気圏で燃え尽きるものもあれば、衝突するものもあります。よく我々が「隕石」と言っているのがそうです。
近年では2013年に落ちてけが人も出たといいます。
有名なのはメキシコのユカタン半島近辺に約6500万年前に落ちた直径1万メートルほどの隕石。
これによって地球の気候が大きく変わり恐竜が絶滅した、という説が結構有力視されています。
ユカタン半島をよく見ると湾がま〜るくなっているように見えますが、そこが落下した地点と言われています。
さてさて、そんなたくさんある小惑星の中で「プシケ」が注目されている理由は、「プシケ」自体が金属の塊の可能性があるからです。
通常の小惑星は、岩石が主成分です。
プシケは地球や火星といった惑星の中心核だった可能性があり、地球の内部を直接観察することができないため、プシケの研究は惑星内部の構造や進化を解明するのでは、という期待がもたれています。
そこでアメリカのNASAは「プシケミッション」なるプロジェクトを発足し、このプシケを研究するチームを立ち上げました。
番組はそのプロジェクトが立ち上がるまでの物語を中心に描いています。
この研究で期待されるのは大きく2つの点があるように感じます。
1つは純粋に学術的な視点で、惑星の構造やその成り立ちなどを明らかにすること。
未だに惑星に成り立ちについては諸説あるので、今回の研究で得られたデータがその一部を支える根拠となれば、大きな前進になることが期待できます。
もう1つは、地球で枯渇するであろう金属(特にレアアース系)を宇宙から調達する可能性をもたらすことです。
有限の資源が”無限”に近い状況になるかもしれません。
プシケミッションは当初2022年にスタートする予定でしたが、1年遅れて2023年にキックオフ。探査用衛星が打上げられ、2029年にプシケに到着する見込みだそうです。
番組は、女性科学者でプロジェクトを牽引するリンディ・エルキンス=タントンさんを軸に構成されています。
ハーバード大学で地質学の学位をとったあと、一旦コンサルタント会社に就職しますが、数年後再びハーバードに戻って地質学、宇宙物理学の博士号を取得したのですが、このときシングルマザーとして子育てと並行して研究活動を行っていたという苦労人。
研究活動に苦労は絶えないとは思いますが、生き生きとした姿勢が番組では紹介されていました。
探査機がプシケに近づくのが4年後。
どんな姿を見せてくれるのか。とても楽しみです(^^)

(画像:NHK 「フロンティア」ホームページより引用)