HDDレコーダーに自動的に録画されるように設定している番組の1つ、NHKスペシャル。
先日本放送を録画しそこねた番組が再放送されていました。
タイトルは「ディープオーシャン 幻のシーラカンス王国」。

(画像:NHKホームページより引用)
シーラカンスは、4億年ほどから姿をほとんど変えずに生きている「生きた化石」と呼ばれる魚です。
深海に住んでいて、1938年にアフリカで偶然発見されるまで、絶滅したと思われていました。
大きさは1.5メートルほどで、重さは80キロ以上になることもあります。
寿命は100年以上にもなるらしい。
番組ではシーラカンスを研究している学者たちが、ダイオウイカの撮影に成功した深海探査機に乗り込んでシーラカンスの生態を探る様子が紹介されていました。
一言で「4億年前」といっていますが、これってかなりすごいことなんです。
なんせ恐竜が栄えたのは2億5千万年前の三畳紀からで、世界の陸地はパンゲア大陸といってほぼ1つにまとまっていた時代で、6千6万年前に滅亡しています(その子孫である鳥は生き残っていますが・・・)。
シーラカンスはそんな恐竜よりも前に地球上に生まれて、そして未だに生き続けているんです。
そしてその姿が4億年前からほとんど変わっていないことから、生物の進化の過程を研究する人たちにとって格好の材料なんだそうです。
一般的な魚の場合、ヒレは、背びれ、尾びれ、胸びれ(左右1つずつ)、腹びれ、臀びれで、それぞれ羽のようにヒラヒラしています。
シーラカンスは、尾びれが第1〜第3まで3つあり、臀びれも第1、第2と2つあります。それに尾びれ、胸びれ(左右1つずつ)、腹びれがあるので、一般的な魚よりもヒレの数が多いんです。
それに加えて胸びれを支えている根もと部分(ここを”肉鰭(にくき)”といいます)が骨と筋肉で構成されているという特徴があります。

(画像:NHKスペシャルのテレビ越しに撮影したもの)
これはシーラカンスの他に、ハイギョ(魚なのに肺呼吸をする魚)といった原始的な魚に見られる構造で、実はこの”肉鰭(にくき)”が、シーラカンスなどの魚が四肢動物に進化していった証ではないか、と言われているそうです。
つまり、骨と筋肉があってこれがいわゆる腕となって、地面を歩くようになり陸地に上がってトカゲのような両生類に進化したという学説です。

(画像:NHKスペシャルのテレビ越しに撮影したもの)
この写真の色がついているところが骨で、これが腕に進化していったということです。
つまり、我々にとって祖先に当たるのかもしれないんですね!
子供の頃にシーラカンスの名前は聞きましたが、古い魚なんだ、程度しか関心をもたなかったのですが、このNHKスペシャルを見て、実はかなり特別な魚なんだということを知りました。
進化する必要がなかったからなのか、進化できなかったのか定かではないですが、4億年も同じ姿で居続ける世界がこの地球上に存在していたことが驚きです。
ヒト属の最初の種と言われているホモ・ハビリスは200万年前後前に登場したばかり。
ネアンデルタール人が絶滅してホモ・サピエンス1種になったのは約3万年前。
新石器時代が1万年前くらいから始まり、やがて文明が生まれますが、わずか数千年。
シーラカンスの生きてきた期間に対して、文明社会はわずか10万分の1程度です。
しかも産業革命は今からわずか2〜300年前なわけでシーラカンスの2百万分の1しか時間たってないんですよね。
ホモ・サピエンスは、ほんとにこれでいいのかな、と思ってしまいます。