羽生さん、残念・・・
将棋のタイトル王座戦の挑戦者決定戦決勝、羽生さんは伊藤叡王に敗れて惜しくも挑戦者になることはできませんでした。
昨年も挑戦者決定戦で決勝まであがったところを、永瀬九段に阻まれ、その前年は準決勝で藤井さんに阻まれ、3年連続で”もう一歩”というところで、涙をのみました。
しかも今回は終盤攻め込んでいるときは羽生さんの方が優勢で、羽生さんが王手をかけて5一銀という、一見ただ取りの手が厳しく、”羽生マジック”でたか!と盛り上がりました。
ここで伊藤叡王の受けが甘く、ぐっと羽生さんに流れが向いたのですが、その直後に打った羽生さんの手にすきがあり、タイトルホルダーの伊藤叡王はそこを見逃さず、一気に逆転して押し切られてしまいました。
内容的にもかなり惜しかっただけに、羽生さんのファン以上に御本人ががっくり、だったかもしれません。
羽生さんは54才11ヶ月。もうすぐ55才です(^^)
ちょうどその決勝戦の当日、日本将棋連盟から「過去タイトル挑戦した年長ランキング」が紹介されていました。
それによると、50才を超えてタイトルに挑戦した例は6度。
66歳11ヵ月 大山 1990年 第15期棋王戦(挑戦者)
53歳0ヵ月 升田 1971年 第30期名人戦(挑戦者)
52歳5ヵ月 土居 1940年 第2期名人戦(挑戦者)
52歳3ヵ月 羽生 2023年 第72期王将戦(挑戦者)
50歳10ヵ月 米長 1994年 第52期名人戦(タイトル保持者)
50歳5ヵ月 二上 1982年 第40期棋聖戦(タイトル保持者)
1994年の故米長永世棋聖以降は、2年前の羽生さん自身による王将戦しかないんですね。
その時の王将戦のタイトルホルダーは、前年に王将のタイトルについたばかりの藤井さん。藤井さんにとっては王将戦初めての防衛戦でした。
このときの模様は、後にNHKスペシャルでも紹介されています。
なおタイトル戦登場した年長棋士の歴代1位となっている故大山十五世名人は、昭和の怪物(^^)
1963年から1966年まで全タイトル(当時は5タイトル)を制覇し続け、タイトル戦に10年間連続で出場した(50回:1957年7月~1967年12月)無敵の王者で、昭和の時代では今の藤井さんみたいな存在でした。
名人戦リーグのトップにあるA級に在籍したまま亡くなりました。こんな人は大山さんただ1人です。
第2位の故升田元名人は、大山さんのライバル。
第6位の故二上元九段は、羽生さんの師匠です。
これまで数々の記録を打ち立ててきた羽生さん
年度対局数:89局(2位は米長さんの88局。羽生さんは6位にもランクイン)
年度勝数:68勝(2位も羽生さん。3位は森内さんで63勝。羽生さんは4位、7位にもランクイン)
タイトル獲得回数:99回(2位は大山さん80回)
一般棋戦優勝回数:46回(2位は大山さん44回)
同一タイトル通算獲得:24回(2位は大山さん20回)
同一タイトル連続獲得:19回(2位は大山さん13回)
タイトル連続登場:23回で2位(1位は大山さん50回)
昭和の怪物が大山さんなら、平成の怪物が羽生さん、令和の怪物が藤井さん、でしょうか。
大山さんが打ち立てた記録を羽生さんが塗り替えていき、それを藤井さんが塗り替えようと追いかける、そんな流れを感じる将棋ファンも少なくないでしょう。
将棋はアスリートとは違って筋肉を動かすゲームではありませんが、20代〜30代にピークを迎える棋士が多いように思います。
現在の名人戦のA級在籍者を見ると
名人:藤井聡太さん 22才
1位:永瀬拓也さん 32才
2位:佐藤天彦さん 37才
3位:渡辺明さん 41才
4位:佐々木勇気さん 30才
5位:増田康宏さん 27才
6位:豊島将之さん 35才
7位:中村太地さん 37才
8位:千田翔太さん 31才
9位:近藤誠也さん 28才
10位:糸谷哲郎さん 36才
と渡辺明さん以外は20代〜30代。その渡辺明さんでもまだ41才です。
A級を狙うB級1組でも、羽生世代の1人佐藤康光さんが55才ですが、それ以外は20代2人、30代10人という構成です。
将棋連盟の会長を1期だけで退任。
これから将棋活動もそうですが、体を休める、いたわるということに時間をかけることもできるのではないか、と期待します。
先日の夕食。資格の勉強に時間をまわすため、スーパーの弁当でも、と思ったのですが店頭でナスのバラ売りしているのをみて、「麻婆茄子食べたい」と気分が変わってしまいました^^;;
チャーハンは冷凍もの。1食200円もしないのに、そこそこ美味しい。
すごいなぁ。。。