48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

参議院選挙を終えて

参議院選が終わりました。

 

自民党公明党の与党連合がついに非改選合わせても過半数を割ってしまい、ねじれ国会が始まることになりました。

 

メディアでは「歴史的大敗!」「石破首相の責任は?」といった文字が踊って、ゴシップ好きな国民性(私の個人的な見解です)を楽しませてくれて、これもエンタテイメントなんだろうか、などとやや興ざめの気分でいます。

 

ちょっと私なりの視点で参院選を検証してみました。

 

検証するためには比較対象が必要です。

 

メディアでは「前回」として比較対象を「2022年の参議院選挙」とするところがありますが、私は今回改選の対象となった人たちは「2019年の参議院選挙」で選出されているので、そこと比較しようと思いました。

 

人によっては地元の地盤の有り無しなどで、2022年の候補者たちとは戦う土俵が結構違うんじゃないか、と思ったのがその理由です。

 

さて、2019年の参議院選挙と比較してみましょう。

 

(画像:NHK参議院選挙開票速報のページから引用)

 

2019年の結果です。自民党(以下”自民”とします)+公明党(以下”公明”とします)の与党が過半数超えしていました。

 

(画像:NHK参議院選挙開票速報のページから引用)

 

これが2025年の改選結果です。既報通り与党は過半数割れです。

 

議席を伸ばしたのは、

・国民民主党(以下”国民”とします):6→17

・参政党(以下”参政”とします):0→14

・れいわ新選組(以下”れいわ”とします):2→3

・保守党(以下”保守”とします):0→2

・チームみらい(以下”みらい”とします):0→1

 

残りはすべて議席を減らしています。自民、公明といった与党だけでなく、野党の日本維新の会(以下”維新”とします)、立憲民主党(以下”立民”とします)、共産党(以下”共産”とします)もです。

 

「野党が勝った」という印象は実はあまり持てないことがわかります。

 

数の上から言うと、ほぼ国民と参政の2人勝ちです。

 

(画像:NHK参議院選挙開票速報のページから引用)

 

これは各選挙区の2019年の結果です。

 

(画像:NHK参議院選挙開票速報のページから引用)

 

そしてこちらが2025年の結果です。

 

(画像:NHK参議院選挙開票速報のページから引用)

 

こちらが2019年の比例代表の結果。

 

(画像:NHK参議院選挙開票速報のページから引用)

 

こちらが2025年の比例代表の結果。やはり数でみると国民と参政の2人勝ちであることがわかります。

 

そして保守とみらいが新たに議席をとった健闘ぶりも伺えます。

 

私は選挙区の中でも「1人区」と呼ばれているところの動向に注目してみました。

 

黒白はっきりするので、ざっくりとした傾向が見れるんじゃないか、と思ったからです。

 

簡単にまとめると以下のようになります。

 

・1人選挙区の総数:32

・うち

 ー現役(2019年に当選)は18人

 ー交代が14人

・現役のうち

 ー自民は10人

 ーそれ以外が8人

(公明は1人選挙区には擁立していないので、イコール与党)

・交代になった14人のうち

 ー自民が地盤を引き継いだ:3人(岐阜、島根鳥取、岡山)

 ー野党が地盤を引き継いだ:1人(沖縄)

 ー野党が奪回した:9人

 ー与党(自民)が奪回した:1人(滋賀)

 

注意

・徳島高知は2019年で自民が議席をとったが、暴力沙汰で辞任し、2023年の補欠選挙で無所属が当選している。

・和歌山は2019年に元自民党の世耕氏が議席をとり、その後離党したが自民党会派に入っているので自民扱いしている。

・大分は2019年で無所属が当選しているが知事選に立候補するため辞任。2023年に補欠選挙があり自民が議席をとったため改選前は自民とした)

 

自民が奪われた9つの選挙区で奪った政党は、立民が4、国民が3、無所属が2です。

 

興味深いのは無所属の2。

 

1つは和歌山。世耕氏が持っていた票田だが、自民が二階元幹事長の息子を擁立したのに対し、自分が面倒を見ている後輩を無所属で擁立、議席を奪いました。

 

もう1つは鹿児島。2019年に自民で当選した尾辻氏の娘が、こともあろうことか立民の推薦を受けて無所属で当選。自民の面目丸つぶれでした。

 

1人選挙区は、与党も野党も協力体制が求められます。

 

与党はすべての1人区で自民党が候補者を擁立、公明が推薦や後押しという体制でした。

 

野党は立民と国民が協力体制をしいていたようにうかがえるのが、32選挙区のうち30選挙区でどちらかが候補を擁立するような体制でした。

 

福井県奈良県は調整がつかなかったのか、ここは完全に分裂し、自民党議席を奪われています。

 

目立ったのは参政党。すべての1人選挙区で候補者を擁立していました。

 

すべての選挙区で落選しているのですが、得票率が12.5%から31,5%で平均しても19.5%とかなり高い印象です。

 

こちらのグラフをみてください。

自民の候補者がやぶれた各選挙区で、自民が当選者とどれくらい得票率に差があったかを横軸にとって、その選挙区における参政の候補者の得票率をプロットしたものです。

 

斜めにはいっている緑の線は、両者が同じ値を示すラインです。

 

つまり、この緑のラインの上側は、理論上「参政への投票がもし自民に流れたら、自民の候補者が当選していた」ということです。

 

さすがに5%以上も離れていると実力の差と見ることはできますが、3.1%以内の僅差でも6選挙区あります。

 

つまり、参政の存在が今回与党の過半数割れに大きな影響を与えたなぁ、という印象を感じます。

 

もちろん参政がなかったらこれらの票は与党だけでなく野党にも流れるでしょうから、簡単な算数で結論は出せませんが、得票率の高さなどをみると、参政は思った以上に台風の目だった、と思われます。

 

NHKのアンケート調査では、年齢層が高くなると与党と立民の支持率が、若い世代になると国民、参政の支持率があがる傾向を見せているそうです。

(画像:NHKのホームページより引用。2025年7月20日に放映されていたもの)

 

私の印象ですが、「もっと現実を、足元をみた政策」に対する期待のあらわれかな、と感じています。

 

私は細川内閣(1993年)から村山内閣(1996年)のバブル崩壊に拍車をかけた政権、鳩山内閣(2009年)から野田内閣(2012年)におけるリーマン・ショックから東日本大震災における原発事故処理の対応などをみてきて、”野党連合”というものがいかにひどい政権だったかを経験したトラウマがあります。

 

気になるのは、今は物価高や、オーバーツーリズム、年金、社会保障など”内政”に対する不満が大きいので各党のアピールが”内政”に偏っていること。

 

トランプ外交への対応、中国への対応など外交面も難しい局面です。

 

凡人の私にはどうしたらいいのか皆目見当もつきませんが、「政権交代を目的とした政治」だけはやらないでほしい、というのがせつなる願いです。

 

政権交代の是非をいっているのではなく、そこを目的とするようなことをしてほしくない、ということ。

 

政治家の目的は違うところにあるはずですよね。(^^)

 

その政治家を選んだのは我々国民ですから、我々も無関係ではないこれから。

 

せめて投票した人がこれからどういう行動をするのか、は少しはウォッチするようにしてみよう。

 

国民の玉木党首が「約束を守らない自民党は信用できない」と突っぱねているのは、「連立組みたかったらそれなりのお土産をもってこいよ」と、実は連立の意向満々に聞こえてしまうのは、私もへそ曲がりだろう(笑)

 

それにしても”元アナウンサー”が目立ったなぁ。。。