NHKオンデマンドの配信期限が早い順に必死に視聴しています(笑)
オンデマンドの特権で、不本意ながら速度を1.5倍ほどに設定して”全集中”モードで視聴しています(笑)
100分de名著シリーズは、NHK出版からテキストが発行されているのですが、古いものは絶版となり、「まんがで読破」と同様、中古でプレミアム価格がついていることもあります。
テキスト買っていつでも閲覧、という選択肢がとれないこともあるので、視聴したらメモを残すようにしました。
この100分de名著シリーズで解説に出演された齋藤孝さんが教え子たちに「1週間で本を5冊読みなさい」と指導している、と話されていました。
さすがに今の生活リズムで私の読む速度を鑑みると、私には無理な話なのですが、この100分de名著のシリーズを5つ視聴できることは可能かも、と、自分に都合よく置き換えて挑戦中(笑)
1つのシリーズで1冊の本ですからね。
今回はその中の一つ「万葉集」を取り上げたいと思います。
万葉集は9世紀始め頃に成立した日本最古の和歌集です。
全部で20巻に及び、およそ4,500首を収録しています。
収録されている作者を順にならべると、
1位:作者不詳 約2,000首
2位:大伴家持 約470首
3位:柿本人麻呂 約90首
4位:坂上郎女(さかのうえのいらつめ) 約85首
5位:山上憶良 約80首
となっています。
なんと「作者不詳」が半分近いんですね。
詠まれた歌は色々あるのですが、大きく分類すると、
1)雑歌(ぞうか):宮廷などの公式行事で詠まれた歌
2)相聞(そうもん):男女が詠み合う恋の歌
3)挽歌(ばんか):死者を悼み悲しみを表現する歌
に大別できるそうです。
番組の解説は、早稲田大学名誉教授の歌人、佐佐木幸綱氏。
先日読書会で取り上げた「生きる言葉」の著者、俵万智氏の師匠みたいな存在です。
その佐佐木氏によると、万葉集は4つの時期にわけられるといいます。
第1期は、629年舒明天皇が即位されてから、672年壬申の乱まで。
(壬申の乱は、第38代天皇の天智天皇が亡くなった後に天皇となった第39代の弘文天皇(大友皇子)と、天智天皇の弟大海人皇子(後に第40代天皇天武天皇で、第41代天皇持統天皇は、天智天皇の娘であり、天武天皇の妃)との権力争いによって引き起こされた戦争です。)
第2期は、壬申の乱から710年の平城京遷都まで。
(平城京遷都は第43代天皇元明天皇の時代。元明天皇は天智天皇の娘で持統天皇とは異母姉妹。また天武天皇の息子である草壁皇子の妃)
第3期はその平城京遷都から、歌人山上憶良が亡くなった733年まで。
第4期は万葉集最後の歌が詠われた759年までです。
第1期では、「言霊が宿る歌」という特徴があるといいます。
古代人は言葉の力を信じていて、歌で詠うと言葉の力が増幅されるような感覚だったそうです。
当時は家族以外には本名を明かさなかったといいます。それは、本名を攻撃されることはその人の人格を攻撃するに等しいと思われていたからだそうです。
その様子が万葉集の第1首にあらわれています。
第2期では、宮廷歌人、つまり歌を詠む”プロ”が登場します。
その代表的な人が柿本人麻呂。
俳句では松尾芭蕉が「俳聖」と呼ばれるのに対し、「歌聖」と呼ばれるのは柿本人麻呂だけだといいます。
天皇の権威を称える歌がたくさん詠まれるようになります。
一方でこれらの”プロ”は、天皇賛辞ばかりでなく、フィクションの恋の歌や、旅の無事を祈る歌なども作っており、エンタテイメント姓も持つようになってきます。
第3期は「個性が開花する」時期だったそうです。
国家としての形がある程度できあがり、柿本人麻呂の後継と言われた山部赤人、生きることの深みを詠った大伴旅人(亡妻挽歌が有名)、人の立場で歌を詠んだ山上憶良(貧窮問答歌が有名)といった様々なタイプの歌人が登場します。
第4期は、万葉集の編纂にもかかわり、実際自分の歌を最も多く収録した大伴家持が中心となります。
元々貴族の出自でプレイボーイとして華やかな生活を送っていたそうですが、越中(北陸地方)に赴任してから自分を見つめるようになったそうです。
そこで、歌の編纂にもかかわるように、「多くの先輩から学ぶべし」と、
山柿(さんし)の門に至らず
という言葉を残します。
山は、山上憶良や山部赤人を、柿は柿本人麻呂をさしていて、まだまだ先輩たちから学びきれていないことを表しているそうです。
兵部省の官僚だったときに、当時東国から赴任させられていた防人(さきもり)の人たちに歌をつくらせたのも大伴家持。
また東国の人たちの素朴な方言や”音”を歌として残そうと「東歌(あずまうた)」もたくさん集めています。
ひらがながない当時、歌はすべて漢字でかかれており、東歌は音をアテただけの当て字で表記されることも少なくなかったそうです。
万葉集最後の歌は、この大伴家持の詠んだ歌です。
新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いや重け吉事
(あらたしき としのはじめの はつはるの けふふるゆきの いやしけよごと)
意味は「新しい年の初めの、この初春の今日降る雪のように、ますます重なり積もれ、よい事よ。 」ということらしいです。
新年に雪が降ると、寒さで害虫が死ぬので吉事の兆候と言われていたそうです。
言葉の力を信じた言霊の歌として、最後を締めくくっているといいます。
こうやって解説をきくと、当時の状況や背景などを知っていると歌からうける印象がぐっと広がり深くなるように感じます。
俵万智さんも先日の書で、短歌は言葉を削ぎ落とした結果生まれる、といっていました。
人が作った歌がぐ〜っと凝縮した言霊として我々に働きかけてくるのは、その人の気持ちや置かれた状況といった、文字には現れていない風景があるからなんだろうと思いました。
なんかフリーズドライみたい(^^)
たまたま俵万智さんの本を読んだ後に視聴したので、いい具合につながった気がします。

先日のちょっと早めの昼食(この日は朝シフトで朝食を食べていなかったので)。
無性に食べたくなった”アジフライ”!
アジフライ、美味しいですよね〜。今週は豆もやしとアジフライがマイブームでした(笑)
ちなみに味噌汁には、わかめ、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、えのき茸、プチトマト、と具が沢山入ってます(^^)