48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

センリョウとマンリョウ

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MBAシェアハウスで育っているセンリョウという植物です。

 

3年前に近くにお住まいの元オーナーさんからいただいた苗木を庭に植えてついに今年実をみのらせました(^^)

 

センリョウ

センリョウ科センリョウ属に属する植物で11月から1月にかけて赤い実をつける常緑低木です。

 

NHK出版趣味の園芸のサイトによると

 

〜“花の少ない冬に、美しい果実をつけるセンリョウは、正月の縁起物として人気の高い植物です。

 

関東地方以西では庭植えでも栽培できます。樹高が80cmほどになりますが、地下茎から毎年新しい茎が出て株が広がるので、切り花で楽しむこともできます。”〜

 

と紹介されています。

 

マンリョウ

元オーナーさんからは同時にマンリョウという植物の苗木もいただいて植えているのですが、こちらは全然大きくならず・・・

 

サクラソウ科 / ヤブコウジ属に属する植物でこちらもセンリョウと同じように11月から1月にかけて赤い実をつける常緑低木です。

 

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(画像:NHK出版趣味の園芸のサイトより引用)

みんなの趣味の園芸 | 園芸、ガーデニングの情報サイト NHK出版

 

縁起物

このセンリョウとマンリョウ、漢字で千両、万両と記載されます。

 

縁起物として江戸時代から親しまれてきた植物のようです。

 

とても良く似ていますが、大きな違いは「実のつく場所」。

 

センリョウは葉の上につくのに対し、マンリョウは下につきます。

 

また葉の付き方もよく見ると違いますね。センリョウは葉が茎に対して左右対称につくのですが、マンリョウは互い違いについています。

 

それからセンリョウに比べてマンリョウは成長が遅いそうです。

 

なぜ縁起物なのか・・・

 

環境省のページでこんな説明を見つけました(^^)

 

〜“千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)という名前は、小さな丸い実をたわわに成らせる姿を縁起物としてお金がたくさんたまった様子に例えたもので、両種ともお正月の装飾に使う縁起の良い切り花や盆栽(鉢植え)として重宝されるなど、よく知られた植物です。”〜

 

(引用:環境省皇居外苑ニュース」より)

環境省_千両(せんりょう)の実、万両(まんりょう)の実

 

なるほど、確かに赤い可愛らしい実がたわわになっている様子は、豊かな気分にさせられますね。

 

千両と万両があるなら一両、十両とかもあるんじゃ?と思って調べてみると・・・ありますね(^^)

 

一両

アカネ科アリドオシ属。アリドオシといって実はポツッ、ポツッとなるようですね。

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(引用:樹木図鑑のサイトから)

樹木図鑑(アリドオシ)

 

「千両、万両、有り通し」という洒落があるそうで、センリョウとマンリョウだけでなく、こちらの一両(アリドオシ)を揃えてこその縁起物、という言い伝えもあるそうですね。

 

十両

サクラソウ科 / ヤブコウジ属です。ヤブコウジといってマンリョウと同じ仲間ですね。

 

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古くは山橘(ヤマタチバナ)と言われていたようで、万葉集にもいくつか歌われているようですね。

 

この雪の消残る時にいざ行かな山橘の実の光るも見む

大伴家持

 

(参照:愛知県共済「インターネット公開講座」より)

山橘の実の美学 | 万葉植物から伝統文化を学ぶ

 

百両

サクラソウ科 / ヤブコウジ属でカラタチバナと言われています。

 

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一両〜万両に至るネーミングでは実のつき方のボリュームの違いが由来だそうですが、これだけはちょっと違うようですね。

 

NHK出版趣味の園芸サイトでその由来が紹介されています。

 

〜“江戸時代の寛政年間に、葉に斑が入った変わりものの栽培が大流行し、百両単位の値で取り引きされたことによります。

 

この時代の流行は数年で終わりましたが、斑入り植物が流行した江戸時代後期に、流行が再燃しています。


近代に入ると、明治時代に東京、名古屋、京都で一時期流行しましたが、大正時代以降は、大きな流行は見られません。”〜

 

NHK出版趣味の園芸のサイトより)

カラタチバナとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版

 

一両から万両

なんと一両、十両、百両、千両、万両と全部揃いました(^^)

 

普段意識しない植物にもちょっと目を向けてみると新しい発見がありますね。

 

私も今回調べてみて初めて知りました。

 

ちなみに赤い小さな実としては南天ナンテン)が有名ですが、メギ科 / ナンテン属で一両〜万両の各植物とは全く別の種類のようです。