書評・論評・映画評・学び
「能力」の生きづらさをほぐす 作者:勅使川原真衣 どく社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 「能力」という言葉。我々は普段何気なく使っています。 あいつは仕事ができるよね。能力あるよね。 あの人はちょっと仕事がイマイチだね。能力が足りないんだよね…
先日NHKの番組「フロンティア」について投稿させていただきました。 もう一つ「フロンティア」から(^^) タイトルは「80億人 人類繁栄の秘密」です。 なぜ地球の生物で”人類”すなわち「ホモ・サピエンス」が生態系の頂点にたったのか。 この番組のポイントは3…
このブログで時々紹介しているNHKの番組「フロンティア」。 番組のタイトルの通り、いろいろな世界の最先端を見せてくれます。 BS放送なのでNHKプラスではみられません。なので、レコーダーに毎週録画しています。 なかなかゆっくり見る時間がなく録画したま…
破獄(新潮文庫) 作者:吉村昭 新潮社 Amazon 連日の本の紹介になります。 今回は読書会とは別に個人で読んだ本。先日読んだ吉村昭の「わたしの普段着」で吉村作品にちょっとはまってみたくなり、その第一弾として選んだのがこちら「破獄」。 Wikipediaから…
日本の宇宙開発最前線 (扶桑社BOOKS新書) 作者:松浦 晋也 扶桑社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 AIと並んでこれから大きく成長すると言われている宇宙産業。 ただつい30年前までは、アメリカと旧ソ連との間で、宇宙開発競争が繰り広げられ最重要国家…
わたしの普段着 (新潮文庫) 作者:昭, 吉村 新潮社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 読書会で吉村昭(以降敬称は略して記載させていただきます)の作品は、高熱隧道以来2回目かな。 www.almater.jp なかなか生々しい描写で迫力があったのですが、実際にあっ…
先日紀伊國屋で選んだ2冊のうちのもう一冊がこちらです。 日本鉄道廃線史 消えた鉄路の跡を行く (中公新書) 作者:小牟田哲彦 中央公論新社 Amazon 乗り鉄としては、どんどん消えゆく路線をただ寂しく見守るしかないのですが、そういった路線がどういった経緯…
秘密解除 ロッキード事件──田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか (岩波現代文庫 社会347) 作者:奥山 俊宏 岩波書店 Amazon 先日本屋さんで手にした2冊の本のうちの1つがこれでした。 故田中角栄元首相(以降”田中”とする)が逮捕された時、小学生だった私は…
赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫) 作者:彬子女王 PHP研究所 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 著者の彬子女王殿下は、その名の通り現役皇室の方です。 昭和天皇の弟は3人いるのですが、その末弟が三笠宮崇仁(たかひと)親王。 その…
恋する文化人類学者 結婚が異文化をつなぐとき (角川ソフィア文庫) 作者:鈴木 裕之 KADOKAWA Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 本書は、アフリカのアイドル歌手と結婚した文化人類学者が、その経験を元にフィールドワークを行った西アフリカのギニア…
ワイマール共和国をご存知だろうか。 国王ヴィルヘルム2世が率いたプロイセン国時代と、ヒトラーが率いたナチスの時代の間に成立したドイツの国体です。 ヴィルヘルム2世がオランダへ亡命したことでプロイセンの帝政が終わり、第一次世界大戦の敗戦により巨…
(画像:NHK「FRONTIERS」のホームページより引用) 日をおかずに、またテレビ番組ですみません^^;; 「天才脳」ときいて、自分には無縁と思ってしまうのは決して私だけではあるまい(笑) 番組の冒頭ではいろいろな天才が紹介されます。 円周率を22000桁暗証…
生成AIの論点 学問・ビジネスからカルチャーまで 青弓社 Amazon 現在お仕事させていただいている職場の同僚に紹介してもらった本。 編著者の喜連川先生は、関わっているプロジェクトでも重鎮でいらっしゃる方(^^)どういう内容かはわからなったのですが、どん…
人生のレールを外れる衝動のみつけかた (ちくまプリマー新書) 作者:谷川嘉浩 筑摩書房 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 なかなか衝撃的なタイトルです(^^) そもそも「衝動」ってなんでしょう。なにか体の内側から突き上げてきて、抑えられない感情…
最近録画した番組を観る時間がなかなかとれず、HDDレコーダーに溜まってきたので、先日の夕飯時に少し消化(笑) そのうちの1つがNHK「FRONTIERS その先に見える世界」で「不可能を可能にする挑戦」。 (画像:NHKホームページより引用) 何かしらの理由で身…
バッタを倒すぜ アフリカで バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書) 作者:前野 ウルド 浩太郎 光文社 Amazon 今回の課題図書は、こちら。 前作「バッタを倒しにアフリカへ」の続編。 www.almater.jp 私が読書会に参加したのは、10年日記の記録によると2014年…
枕の「作り方」? ちょっと目がぐっと吸い付けられるタイトルですが、先日のNHK「あしたが変わるトリセツショー」のお題が 「自分にぴったりな枕の作り方」 でした。 www.nhk.jp たまたま先日テレビで「殿様枕症候群」の話を聴いたばかりだったので、ちょっ…
なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) 作者:三宅香帆 集英社 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 そう、先日「休日」のコラムで触れた一冊です。 www.almater.jp 読書が大好きだった1人の女性が、就職した後に本を読んでいないことに気…
大規模言語モデルは新たな知能か ChatGPTが変えた世界 (岩波科学ライブラリー) 作者:岡野原 大輔 岩波書店 Amazon 今回ご紹介する本はこちら。 今年から始まったお仕事は、内閣府が管轄しているプロジェクトの推進役のお手伝い。そのプロジェクトとい…
NHKの番組「FRONTIER」で先日取り上げたお題は「クジラ」。 (画像:NHKホームページより引用) タイトルは「砂漠のクジラ」。 砂漠でクジラ? そう、砂漠でクジラの祖先の化石がたくさん発見されているんですね。地中海南部のアフリカ側エジプトの砂漠です…
ある行旅死亡人の物語 作者:武田 惇志,伊藤 亜衣 毎日新聞出版 Amazon 今回の課題図書はこちら。 行旅死亡人。この本で初めて知った言葉です。 Wikipediaから引用すると以下のような説明になります。 # 行旅死亡人(こうりょしぼうにん)とは、日本において…
世にも奇妙なマラソン大会 (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 ちょっと毛色をかえて、ライトなノンフィクションもの。 本書は3つのノンフィクションと7つのショートエッセイで構成されています。 本書のタイトルに…
医療と介護の法律入門 (岩波新書) 作者:児玉 安司 岩波書店 Amazon 読書会とは別に個人で読んだ本になります。 新しく始めた仕事は生成AIがからんだ医療系で、まさにこれから技術の発展のみならずルール作りも進められていきます。 すでに生成AIを使ったフェ…
最近ビデオの定期的な予約番組に新しく加わったのが、NHK BSで放送されている「FRONTIERS〜その先に見える世界」という番組。 (画像:NHKホームページより引用) たまたま「西之島」を扱ったときの放送をみて、「これは面白そうだ」と思って予約録画を設定…
カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 (集英社新書) 作者:室橋裕和 集英社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 帯にもありますが、「なぜインドカレー店は日本のどこにでもあるのか?」という何気ない疑問から、ネパールという国の国情、ネパール人の気…
連日のNHK番組系ですみません^^;; 昨日の「3ヶ月でマスターする世界史」のあとに放送されている「歴史探偵」からです。 (画像:NHKホームページから引用) 今週扱ったテーマは「桜田門外の変」。 当時の政治の筆頭者である大老が惨殺されるという、幕末に起…
夕食後にひさしぶりに銭湯へいって身体を温め、帰宅してからストレッチ。 この日の夕方のランニングは思いの外ペースがあがり、1月のレースとほぼ同じくらいのタイムで走ったので、まあまあ足腰に疲労が残っていました。 ストレッチも入念に、ということでNH…
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法 作者:本間浩輔 ダイヤモンド社 Amazon 久しぶりに読書会の課題図書以外の本を読みました。 しかもこれまた久しぶりにビジネス書です^^;; ビジネススクール在学時代は色々と自己啓発系を中心に…
知性は死なない 平成の鬱をこえて 増補版 (文春文庫 よ 35-2) 作者:與那覇 潤 文藝春秋 Amazon 今回の課題図書はこちら。 文藝春秋から出版された単行本に関連テキストを増補したものです。 前回の「天才と発達障害」に続いて心の病気に関する書籍・・・と思…
天才と発達障害 (文春新書) 作者:岩波 明 文藝春秋 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 「創造」「才能」がいったいどのようにして生まれてくるのかを、誰もが知る天才たちを具体的に挙げながら、精神医学的見地から解き明かすという内容です。 歴史上…