書評・論評・映画評・学び
幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―(新潮文庫) 作者:高野秀行 新潮社 Amazon 今回の読書会の課題図書は、こちら。 2年ほど前に読書会で取り上げた「世にも奇妙なマラソン大会」の著者、高野秀行氏の作品です。 www.almater.jp 本書…
龍華記 (角川文庫) 作者:澤田 瞳子 KADOKAWA Amazon 1ヶ月ぶりに澤田瞳子作品。 奈良時代を舞台にした作品が多い著者にしては珍しく平安末期を舞台とした作品です。 今のところ、澤田瞳子氏が平安末期を舞台にした作品は、この「龍華記」と「漆花ひとつ」く…
知性の復権―「真の保守」を問う―(新潮新書) 作者:先崎彰容 新潮社 Amazon 今回の課題図書はこちら、「知性の復権」です。 現在の状況を分析すると、一言で言えば「”不確実性”が人々を不安に陥れている」、とみています。 そんな「不確実」な世の中で日本は…
「共感」の思想史: ヒューム,スミスから現代へ (岩波新書) 作者:坂本 達哉 岩波書店 Amazon 1日遅れましたが今回の読書会の課題図書はこちら。 実は読書会当日までに読了できず、読書会終わってから追っかけで読みました^^;; 私たちは普段、「自分の得にな…
熊本の地震によって多くの方々が被災されている状況が明らかになってきました。被災地の皆さん、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。 火定 (PHP文芸文庫) 作者:澤田 瞳子 PHP研究所 Amazon 今回読んだ本はこちら。 「火定(かじょう)」とは、「…
新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか (講談社現代新書) 作者:川北省吾 講談社 Amazon 今回の課題図書はこちら、「新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか」です。 ロシアがウクライナに攻め入ったり、アメリカがイラク、イ…
腐れ梅 (集英社文庫) 作者:澤田瞳子 集英社 Amazon 今回読んだ本はこちら。 澤田瞳子作品です。 今回の舞台は平安時代の菅原道真が亡くなって40年くらい。 藤原道長の祖父である藤原師輔が勢力を誇っていた時代です。 主人公は綾児という巫女。 巫女とはいっ…
先生と私 (幻冬舎文庫) 作者:佐藤優 幻冬舎 Amazon 今回の課題図書はこちら。 著者の佐藤優氏は、元外交官であり作家でもあり、マスコミを賑わしたこともあるのでご存じの方も結構いらっしゃるのではないかと思います。 外務省時代は旧ソ連および現在のロシ…
www.nhk.jp 先日のNHKスペシャル「私の往生際〜養老孟司が見つめた”生と死”」。 「バカの壁」で一躍一般人に知られる事となった養老孟司氏の密着ドキュメンタリーです。 解剖学者養老孟司氏(88歳)。 2024年春、5年生存率約10%と言われている肺がんに罹患…
コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon 初めての村田沙耶香作品です。 先日の読書会で読んだ、「なぜ日本文学は英米で人気があるのか」で紹介されていた、「近年英米で人気が出ている作品」の1つです。 www.almater.jp もちろん日本でも…
秋萩の散る (徳間文庫) 作者:澤田瞳子 徳間書店 Amazon 今月2回目の澤田瞳子作品です。 実は読書会の課題図書が別にあったのですが、自分には読みたいと思えない内容だったので80ページほどまで読んでやめてしまったんですね。 それよりは自分が読みたいと思…
なぜ日本文学は英米で人気があるのか (ハヤカワ新書) 作者:鴻巣 友季子 早川書房 Amazon 今回の課題図書はこちら。 翻訳家でもある著者が、”翻訳”という切り口で、日本文学が近年なぜ人気がでてきたのかを読み解いた一冊。 2025年の芥川賞と直木賞は該当者な…
与楽の飯~東大寺造仏所炊屋私記~ (光文社文庫) 作者:澤田 瞳子 光文社 Amazon 久しぶりに澤田瞳子氏の作品を楽しみました(^^) 今回の舞台は、奈良の大仏「東大寺盧舎那仏像(とうだいじるしゃなぶつぞう)」造営事業の工事現場です。 奈良時代は澤田瞳子氏…
人文知は武器になる (文春新書) 作者:山口周,深井龍之介 文藝春秋 Amazon 今回の課題図書「人文知は武器になる」は、SNSで以前知人が投稿していたのをみていたのでちょっと気になっていた本でもありました。 本書は、哲学や歴史、文学といった人文知が、現代…
歴史とは何か (岩波新書) 作者:E・H・カー 岩波書店 Amazon 今回の課題図書は、E.H.カーの「歴史とは何か」。清水幾太郎訳の岩波新書版です。 1961年にケンブリッジ大学で行われた連続講義をまとめたもので、60年以上前の書籍とは思えないほど、今読んでも問…
若冲 (文春文庫) 作者:澤田瞳子 文藝春秋 Amazon 久しぶりに澤田瞳子作品を読みました。3ヶ月ぶり、かな。。。 江戸時代に活躍した画家伊藤若冲の人生に様々な人たちの人生がいろいろな形で絡んでいく様を、8つの短編小説で表現した作品です。 伊藤若冲は青…
本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形 (中公新書ラクレ) 作者:稲田豊史 中央公論新社 Amazon タイトルだけを見ると「最近の若者は本を読まない」といった話を想像してしまいますが、実際にはもう少し根の深い問題を扱っている本…
ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで (中公新書) 作者:鶴見太郎 中央公論新社 Amazon 今回手にした本は鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史』。 本書は、ユダヤ人という存在を固定的に捉えるのではなく、歴史の中でそのあり方がどのよ…
増補 復興の書店 (岩波現代文庫 社会358) 作者:稲泉 連 岩波書店 Amazon 『増補 復興の書店』を読みながら、書店とは何か、そして人にとって本とは何かを改めて考えさせられました。 本書は、もともと2012年8月に小学館から単行本として刊行され、2014年11月…
僕の死に方 エンディングダイアリー500日 作者:金子 哲雄 小学館 Amazon 先日、金子哲雄氏の『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』を読みました。 友人から勧められてお借りしてから長いこと積ん読になってしました^^;; まず驚いたのは、この本が亡く…
ファシズムの教室 なぜ集団は暴走するのか (朝日文庫) 作者:田野 大輔 朝日新聞出版 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 甲南大学で「ファシズムの体験学習」を10年ほど行ってきた著者が、その体験を中心に「なぜ集団は暴走するのか」を考察した内容を…
3か月にわたったオンラインセミナーが終了しました。 受講したのはこちら。 weblab.t.u-tokyo.ac.jp 「自分の会社あるいは業務にAIを取り込み世界で戦える経営人材の排出を目的」とすると本講座の冒頭に紹介されています。 私は世界で戦おうなんてだいそれた…
超訳 歎異抄 (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ) ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 安永雄彦氏の『超訳 歎異抄』を読みました。 本書は、浄土真宗の開祖・親鸞の教えを現代の言葉でわかりやすく解説した一冊です。 『歎異抄』は、親鸞の死後、…
先日、NHKの「フロンティア」でダークマターの特集を見ました。 www.web.nhk 私は子供の頃から宇宙に興味があって天体望遠鏡も持っていました。 が、大学で物理系の学科に進むも、そこで量子力学にぶつかって見事に挫折したことは何度かこのブログでもお話し…
タイタン (講談社タイガ) 作者:野﨑まど 講談社 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 AIが全人類の労働を代行する「完全自動化社会」となった未来を舞台に、「仕事」の本質を問い直すSF小説です。 人類は超高度AI「タイタン」に生活のすべてを委ね、労…
金子みすゞ名詩集 作者:金子みすゞ 彩図社 Amazon 今回読んだ本はこちら。 おそらく中学生になって以降初めて詩集を読んだかもしれません。 それくらい詩集というものを手にしなかった私。 きっかけは、先日ここで紹介した「百冊で耕す」を読んだこと。 www.…
水中の哲学者たち 作者:永井玲衣 晶文社 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 哲学をテーマにしたエッセイ、というところでしょうか。 哲学と聞くと、うーん、と引いてしまう人の方が多いんじゃないか、と想像します。 かくゆう私もその1人です。 「少…
NHKオンデマンドの配信期限が早い順に必死に視聴しています(笑) www.almater.jp オンデマンドの特権で、不本意ながら速度を1.5倍ほどに設定して”全集中”モードで視聴しています(笑) 100分de名著シリーズは、NHK出版からテキストが発行されているのですが…
罪と罰 上 (岩波文庫) 作者:ドストエフスキー,江川 卓 岩波書店 Amazon 罪と罰 下 (岩波文庫) 作者:ドストエフスキー,江川 卓 岩波書店 Amazon 今回読んだのはドストエフスキーの代表作「罪と罰」。 本当は上巻、中巻、下巻と3部作なのですが、中巻を持ち合…
生きる言葉(新潮新書) 作者:俵万智 新潮社 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 SNSやAIが登場してたくさんの”言葉”が周りに氾濫してきた中、「サラダ記念日」でご存知の俵万智さんがこれまでの踏まえて、言葉の使い方について考察しています。 俵万…