書評・論評・映画評・学び
人間失格/グッド・バイ 他一篇 (岩波文庫) 作者:太宰 治 岩波書店 Amazon 岩波100冊プロジェクトはやっと10冊に到達し、11冊目はこちら、太宰治の代表作の1つ 「人間失格」です。 これまでの岩波文庫で初めての「緑」(現代日本文学)シリーズになります。日…
冒険の書 AI時代のアンラーニング 作者:孫 泰蔵 日経BP Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 孫泰蔵氏の今年の新書「冒険の書 AI時代のアンラーニング」。 著名人でもある孫泰蔵氏の新書ということもあり、Amazonでは売れすじのようで、私の通っていた…
君主論 (岩波文庫) 作者:マキアヴェッリ,河島 英昭 岩波書店 Amazon 岩波100冊プロジェクト、今回は初めて「白」シリーズをチョイス。 マキアヴェッリの「君主論」です。全文387ページですが、26の章で構成されている本文は200ページほど。150ページくらいは…
歴史学者という病 (講談社現代新書) 作者:本郷和人 講談社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 著者の本郷和人氏は、メディアによくでているので「あ〜、この人か」とご存じの方も少なくないと思います。 今は東京大学史料編纂所教授です。 本書でも紹介されて…
方法序説 (まんがで読破) 作者:デカルト イースト・プレス Amazon 先日ご紹介した「方法序説」。岩波文庫でなかなか理解ができなかったので^^;;さっそく「まんがで読破」のシリーズで読んでみました。 さすがまんが(^^)かなりわかりやすい。 オリジナルで構…
方法序説 (岩波文庫) 作者:デカルト 岩波書店 Amazon 岩波100冊プロジェクトの9冊目はこちら、デカルトの方法序説でした。 「我思う、故に我あり」という有名な言葉を生んだ本としても著名な本です。 この本の背景などは巻末にある訳者による解説が丁寧に示…
「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か (集英社新書) 作者:久保(川合)南海子 集英社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 「推し」。みなさんはありますでしょうか。 「推し」を通じて自分を投射し、生きがいを見つけるという行為は、プロジェ…
4月15日にNHKスペシャルとして放送されました。 (画像:NHKホームページより引用) 以前にこのブログでも紹介した、「王将戦7番勝負」の模様をドキュメンタリーとしてまとめた番組です。 8つあるタイトルのうち6つを保持し、挑戦者をことごとく退け、タイト…
東インド会社 巨大商業資本の盛衰 (講談社現代新書) 作者:浅田 實 講談社 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 世界で最初の「株式会社」である東インド会社。 実は「東インド会社」は複数あって、オリジナルは「イギリス東インド会社」と「オランダ東…
アラン 幸福論 (岩波文庫) 作者:神谷 幹夫 岩波書店 Amazon 岩波100冊プロジェクトで今回選んだのはこちら、「アラン幸福論」。 「幸福論」といえば、アラン、ヒルティ、ラッセルなどが書いていて、彼らの「幸福論」を「三大幸福論」という人もいるといいま…
たまたま朝のテレビで紹介されたCM。 www.seikowatches.com 時計メーカーのSEIKOが大谷翔平選手(以降”大谷”と表記します)にインタビューをする形式で自社製品を宣伝する広告なんですが、これがなかなかいい(^^) 一昨年のシーズンで大リーグでMVPをとり、昨…
先日NHKプラスで視聴した、NHKスペシャル。 「恐竜超世界2」。”恐竜”とつくと好奇心が煽られる私は^^;;早速夕食を食べながら視聴することに。 前編、後編と2回にわけて放映されていて、それぞれ50分と、まずまずの尺の長さ。 ハルカという恐竜好きの少女の好…
生物から見た世界 (岩波文庫) 作者:ユクスキュル,クリサート,日高 敏隆,羽田 節子 岩波書店 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 1934年にドイツで刊行された「動物と人間の環世界への散歩」(邦題)の新しい全訳で2005年に岩波文庫から発行されました…
新訂 方丈記 (岩波文庫) 作者:鴨 長明,市古 貞次 岩波書店 Amazon 今回読んだ岩波書籍は、日本の古典の一つ「方丈記」。 中学の古文の授業で読んだと思われるのですが全くと言っていいほど内容を覚えてない(笑) 先日徒然草を原文で読んでみたので、今回も…
国商 最後のフィクサー葛西敬之 作者:森功 講談社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 個人的にはこういった「舞台の裏側」系のドキュメンタリーが好きな方で、「フィクサー」というこのタイトルはなかなか惹かれました(^^) フィクサーといえば、「黒幕」。 ど…
大地 4 (岩波文庫 赤 320-4) 作者:パール・バック 岩波書店 Amazon 岩波100冊プロジェクト5冊目、いよいよ大地の最終巻である4巻目です。 3巻目から続く第三部「崩壊した家」が完結します。 将軍王虎の息子王元を中心に物語は展開します。 父王虎に無理やり…
吉宗、といったら何を想像するでしょう。 米将軍 享保の改革 暴れん坊将軍 大岡越前守忠相の抜擢 などなど・・・(^^) 先日NHK BSで放映されていた「英雄たちの選択」という番組で、徳川吉宗のあらたな一面が紹介されていました。 www.nhk.jp それは「薬草の…
たまたま録画されていたNHK BS番組「エラー 失敗の法則 雪印 2つの事件」。 www.nhk.jp この概要に書かれているように、雪印(雪印乳業株式会社。以降”雪印”)は過去に2年の間で2つの不祥事(食中毒と牛肉産地偽装)を引き起こし、事実上の解体に追い込まれ…
歴史人口学で見た日本〈増補版〉 (文春新書) 作者:速水 融 文藝春秋 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 歴史人口学って初めて聞く学問でした。 人口の歴史的変遷を研究する学問で、国勢調査が始まる以前の人口を対象としているようです。 すなわち国…
先週も登場しましたNHKの「あしたが変わるトリセツショー」で前回のテーマもちょいとした気づきがあったのでこちらでご紹介します。 詳細はこちらのページでご覧いただけます。 www.nhk.jp この番組の面白いところの一つが、「トリセツをダウンロードできる…
大地 3 (岩波文庫 赤 320-3) 作者:パール・バック 岩波書店 Amazon 岩波100冊プロジェクトの4冊目は、大地シリーズ全4巻のうちの3巻目です。 パール・バックの三部作の第二部「息子たち」と第三部「分裂せる家」の境界がこの第3巻になります。 第3巻の「息子…
ガッテン!が終了した後の雑学・健康系トリビア番組(注意:私が勝手にネーミングしています(笑))「あしたが変わるトリセツショー」。 NHKプラスで後から視聴していますが、前回やったテーマが「爪」。 つめ? どんなトリビアがあるのか想像がつかなかっ…
大地 2 (岩波文庫 赤 320-2) 作者:パール・バック 岩波書店 Amazon 岩波100冊プロジェクトの3冊目は前回からの続きでパール・バック作の大地(二)。 岩波文庫で4冊に渡って続く大地。第1巻は貧しい農民王龍(わんるん)が少しずつ土地を手に入れて最後は妾…
刑法的思考のすすめ~刑法を使って考えることの面白さを伝えたいんだよ! 作者:仲道祐樹 大和書房 Amazon 今回の課題図書はこちら「刑法的思考のすすめ」。 副題に「刑法を使って考えることの面白さを伝えたいんだよ!」とありますように、刑法そのものとい…
今回は石薬師宿から庄野宿への行程です。 石薬師宿本陣のすぐ脇にある石薬師文庫。佐佐木信綱が還暦になった時に石薬師村に寄贈して、土蔵を文庫としたといいます。 佐佐木信綱は明治、大正、昭和と歌人、国文学者として活躍した人物。この石薬師村の出身だ…
大地 1 (岩波文庫 赤 320-1) 作者:パール・バック 岩波書店 Amazon 岩波文庫100冊プロジェクトの2冊目は、パール・バック作の大地(一)。岩波文庫では大地は(一)から(四)と4冊あるので、2冊目から5冊目まではこの大地でいきます。 パール・バックは、本…
安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書) 作者:山岸 俊男 中央公論新社 Amazon 今回の課題図書はこちら、「安心社会から信頼社会へ」でした。 「人を信じること」はおろかなお人好しのすることでしょうか、それとも誰も信じなくて「人をみた…
年頭にも申し上げましたが、少しでも教養の足しになればという淡い期待を持って「岩波100冊プロジェクト」をスタートしました。 岩波文庫は1927年に当時の教養・啓蒙主義のもと、ドイツのレクラム文庫を模範とし、書物を安価に流通させ、より多くの人々が手…
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫) 作者:三上 延 KADOKAWA Amazon ビブリア古書堂の事件手帖シリーズもついに最終巻の第7巻にきました。 第7巻も基本長編です。 そしてテーマは「シェークスピア」。個人的にはこ…
(画像:NHKアーカイブスより引用) 年明けの再放送含めてNHKで「超・進化論」という番組が放送されていました。 3回に分けて構成されています。 (1)植物からのメッセージ〜地球を彩る驚異の世界 (2)愛(いと)しき昆虫たち〜最強の適応力 (3)すべ…