書評・論評・映画評・学び
増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険 (ディスカヴァー携書) 作者:谷川嘉浩 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 今月の読書会の課題図書はこちら。 スマホが当たり前になったことで失われた「孤独」の時間。 そ…
大人も知らない みのまわりの謎大全 作者:ネルノダイスキ ダイヤモンド社 Amazon 今回読んだのはこちらです。漫画です(^^) たまたまテレビで紹介されていて、「面白そう」と衝動買いしました。 宇宙人が「夏の自由研究」のテーマとして「地球を旅する」こと…
僕には鳥の言葉がわかる 作者:鈴木俊貴 小学館 Amazon 今回の課題図書はこちら。 鳥に言葉が存在することを証明し、動物言語学を生み出した鈴木さんの著作です。 実は、鈴木さんが鳥に言葉があることを見つけた、という話はテレビで紹介された時に視聴してい…
町の本屋はいかにしてつぶれてきたか: 知られざる戦後書店抗争史 (平凡社新書 1079) 作者:飯田一史 平凡社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 いきなり脱線しますが・・・ 先週末テレビで芦田愛菜と渡辺直美がサグラダ・ファミリアをロケした番組が放映されて…
彰義隊(新潮文庫) 作者:吉村昭 新潮社 Amazon 久しぶりに吉村昭作品。 本のタイトルは「彰義隊」とありますが、伏見宮邦家親王の第9王子にして、明治天皇の義理の叔父にあたる、上野寛永寺貫主輪王寺宮、後の北白川宮能久親王が本書の主人公です。 吉村昭…
アンパンマンと日本人(新潮新書) 作者:柳瀬博一 新潮社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 日本が生んだ不朽の名作「アンパンマン」の魅力はどうやって生まれたのか、を著者の視点でまとめたものです。 アンパンマンの著者はご存知やなせたかし氏。 従って…
先日、自分の部屋にセットしてあるハードディスクレコーダーに録画されていた番組を見ようと録画リストをながめていたら、NHKのフロンティアの再放送が録画されていました。 「東洋医学とは何か」という番組。 www.nhk.jp 昔見たはずなんですが、見たことを…
関東大震災 (文春文庫) 作者:吉村 昭 文藝春秋 Amazon 吉村昭の著作『関東大震災』は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災の実態を、膨大な資料と綿密な取材をもとに描いたノンフィクション作品です。 1973年に発表されて以来、日本の災害文学の…
なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。 作者:家入 一真 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 先日久しぶりに図書館の予約システムを使いました。そのときに借りたのがこちら。 家入一真さん…
遊びと利他 (集英社新書) 作者:北村匡平 集英社 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 たまたま「利他」の研究会に誘われ、その後コロナ禍で子どもたちを公園につれていくことが多くなり、利他と遊びについて研究するようになったと著者はまえがきで語っ…
(画像:NHKフロンティアのホームページより引用) 先日こちらで同じシリーズの「糖」についてご紹介しました。 第2弾は「塩」です。 これも「必要だけれど摂り過ぎは毒になる」という物質。 この番組でも、 ・必要性 ・毒の面 ・新しい活用の仕方 と3つの章…
ニコライ遭難(新潮文庫) 作者:吉村昭 新潮社 Amazon 今回読んだ本はこちら。吉村昭作品で、明治時代初期、日本に来日したニコライ皇太子(後の皇帝)が滋賀県大津で警備員に切りつけられた事件を取り上げた小説です。 本作品は大きく3つの場面に分けられる…
HDDレコーダーに自動的に録画されるように設定している番組の1つ、NHKスペシャル。 先日本放送を録画しそこねた番組が再放送されていました。 タイトルは「ディープオーシャン 幻のシーラカンス王国」。 (画像:NHKホームページより引用) シーラカンスは、…
教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化 (中公新書) 作者:竹内洋 中央公論新社 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 歌手の米津玄師さんが本書を読んで「面白かった」といってたインタビューが紹介されて、一時期Amazonが入荷待ちになってしまって…
「プシケ」という言葉をご存じでしょうか。 ご存じの方はかなりの天体通、もしくは先日のフロンティアをご覧になった方である可能性が高そうです(^^) 私は後者です。 NHK BSの「フロンティア」という番組で先日取り上げられていたのが「プシケ」。 これ、小…
ベンチャーの作法――「結果がすべて」の世界で速さと成果を両取りする仕事術 作者:高野 秀敏 ダイヤモンド社 Amazon 今業務提携先の社員の方から紹介していただいた本です。 本書は、ベンチャー企業やスタートアップで成果を上げるための実践的な仕事術を解説…
#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった 作者:大塚あみ 日経BP Amazon 今回の課題図書はこちら。 著者の大塚氏が大学生のときに、授業中に隠れてゲームプログラムを作ったところを指導教授に見つかったのですが、怒られるのではなく…
子産(上) (講談社文庫) 作者:宮城谷昌光 講談社 Amazon 子産(下) (講談社文庫) 作者:宮城谷昌光 講談社 Amazon 今回読んだのはこちら。先日読書会の課題図書になった「華栄の丘」を読んで興味をもった宮城谷作品に手をつけました。 子産は中国春秋時代(…
NHK BSで放映されている「フロンティア」。 自然科学系の最新の情報を提供してくれる、私の好きな番組です。 時々このブログでも紹介させていただいています。 先日放映されていたテーマが「宇宙の夜明け 何がおきていたのか」。 とっても乱暴にいうと、宇宙…
「コパイロット」と読みます。 Microsoftが提供している生成AIです。 つい最近までは「AIだ」と言っていましたが、最近は「生成AI」の進歩が著しいですね。 「AI」は「知的な判断をするシステム全般」を指しますが、「生成AI」はその中でも「新しいコンテン…
世界史の構造的理解 現代の「見えない皇帝」と日本の武器 作者:長沼 伸一郎 PHP研究所 Amazon 今回の課題図書はこちら。 著者の長沼氏は物理学者で、本来経済云々は専門外ですが、本書では物理学者としての視点で世界史をとらえ、現代社会の支配構造、そして…
毎回録画して時間があるときに視聴している番組の一つ「フロンティア」。 先日興味深いテーマが取り上げられていました。 「地磁気と生命」 www.nhk.jp 渡り鳥はどうして迷うことなく長い距離を移動できるのだろう。 鮭はどうして生まれた川に戻ってこれるの…
先日NHKプラスでふと目についたタイトル。 www.nhk.jp 2022年、3人の物理学者がノーベル賞を受賞しました。 アラン・アスペ氏、ジョン・クラウザー氏、アントン・ツァイリンガー氏の3氏です。 彼らの研究テーマが「量子のもつれ」。 正確に言うと「量子もつ…
絶滅危惧個人商店 (ちくま文庫 い-52-4) 作者:井上 理津子 筑摩書房 Amazon 今回の読書会の課題図書はこちら。 著者はノンフィクション作家の井上理津子氏。 私は著者の作品は初めてです。 どんな概要なのか、いつものようにChatGPTさんに要約をまとめてもら…
華栄の丘 (文春文庫) 作者:宮城谷昌光 文藝春秋 Amazon 今回の課題図書はこちら。久しぶりに小説です。 ChatGPTの練習を兼ねて、本書の概要を簡単にまとめてもらいました(^^) 『華栄の丘』は、春秋時代の宋という小国を舞台に、名宰相・華元の生涯を描いた歴…
訂正する力 (朝日新書) 作者:東 浩紀 朝日新聞出版 Amazon 今回の課題図書はこちら。 著者の東氏は批評家及び哲学者として活躍されている方です。 哲学的な視点をベースに今後人々が共に幸せに暮らしていくために「訂正する力」が必要ではないですか、という…
わたしは愛される実験をはじめた。 作者:浅田 悠介 KADOKAWA Amazon 今回の課題図書はこちら。これまで読んできた本とはだいぶ趣の異なる本です。 一言でいえば「恋愛指南書」でしょうか。しかも女性向け(^^) 主宰&選書の友人が今後の婚活に活かしたいと思…
三陸海岸大津波 (文春文庫) 作者:吉村 昭 文藝春秋 Amazon 正月休みに伴う実家との往復と、実家の入浴中に読んだ本がこちら。 吉村昭作品ですが、これは”小説”というより”記録”としての性格が強い作品です。 三陸海岸を襲った明治29年、昭和8年の地震による…
羆嵐(新潮文庫) 作者:吉村昭 新潮社 Amazon 吉村昭作品、今回読んだ本はこちら。 1915年(大正4年)北海道西北部の北海道苫前郡苫前村三毛別(現在の苫前町三渓)六線沢で発生した、ヒグマによる殺傷事件を小説にしたものです。 雪積もる12月にヒグマが小…
サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA) 作者:安野 貴博 早川書房 Amazon 今年最後の読書会の課題図書はこちら。 都知事選挙で注目された安野貴博氏著作の、近未来を舞台にした小説です。 完全自動運転が実現された近未来で起こった誘拐事件が舞台となの…