赤坂グランベルホテルの1階にあるパブ「マーメイド」。
ビジネススクールの友人Sさんと不定期に開催しているマーメイドの会。
思えば錦織圭が全米オープンで準優勝した2014年9月に、そのお祝いをしようと集まったのが始まり。
なんだかんだと4年の歴史を刻んでいます(^^)
テニスがベースにあるのですが、集まるときの大義名分となるテーマに制限はありません。
今回はSさんが2つ目の法人を立ち上げたお祝い(^^)
彼はテニスをこよなく愛するおじさんです(笑)
錦織圭や大坂なおみが活躍して盛り上がっているように見えるテニス界ですが、その次に続く選手が育つ環境はまだまだ足りていないそうです。
彼は次世代のプレーヤーが活躍できるような環境を作っていきたいという夢をもっていて、これまでも精力的に多くのプレーヤーや関係者と会い、情報発信をして普及活動をしていました。
その活動も少しずつ認知されてきて、スポンサーの打診などもくるようになったそうです。
いろいろな形で支援してくれる人たちに対して、公共性を示すために個人として、ではなく、法人として活動することにしたそうです。
夕方から集まり、設立にいたった背景、現在の活動状況などを聞かせてもらいました。
印象的だったのは彼のセルビア訪問の話。
そのテニスプレーヤーを支援する活動の一貫として、セルビアでの合宿所の構想があり、現地視察をしてきたそうです。
迎えに来てくれた人が乗っていたのはBMWという高級車・・・ではあるのですが20年以上も前のモデルで、なかなかクラシックだったそうです(^^)
その人は医師をしていて経済的には余裕があるように見えるので「なぜ車を新しくしないの?」と訊いたところ「だってまだ動くじゃん(^^)」だって。
Sさんによると、セルビアでは使えるならずっと使い続ける、不必要な華美を求めない傾向があるらしいです。
そんなにガツガツ稼がなくてもいい、「足ることを知る」をいう一面をみたそうです。
ユーゴスラビア時代含め社会主義国家としての歴史があることも影響があるかもしれません。
Sさんは「生活するために働くことも必要だけど、それならガツガツする必要はなくて、やりたいことのために仕事する時間を多くしたいよね」と感じたそうです。
我々は「生活するための仕事」を“ライスワーク”、「やりたいことをする仕事」を“ライフワーク”とネーミング(^^)
ライスワークはお米のライスです。
私の場合、ライスワークとライフワークが重なっているところがあることを実感できます。
その重なりが大きければそれだけライスワーク自体も充実できそうですね。
Sさんも私も新卒で日本の代表的なメーカーに勤め、時期は異なるにしてもお互い自分のやりたいことに自分の身をおく決断をして、それぞれ独立。
そして年齢もお互い50歳を超え家庭についてもお子さんが成長したりして落ち着いています。(私は離婚したから家庭のことを考える必要がないのですが・・・(^^;;)
これから自分がどうやって生きていこうか、どう社会に関わっていこうか、ということに対する関心が、若かったころに比べて格段に大きくなっています。
バブルに浮かれてた時代も経験し、私の場合はやっとそんな境地に来た気がします(^^)
たくさん遠回りしていますがどれも無駄なことはなく、遠回りしたからこそ今の自分があるんでしょうね。
AIの発達、アメリカや中国、ロシアといった大国の地政学的ポジションの変化、気候・環境の変化など、取り巻く環境はすごい勢いで変化しています。
変化への追従は生き残るという視点ではとても大事ですが、一方で流されないという側面も必要です。
SNSの発展で情報公開の即時性が上がり、フェイクな情報もあっという間に世界を回ります。
メディアの編集報道でも自分への印象を操られかねません。
何が本当なのかがわかりにくいのです。
だから怖いのは天災と情報の波。
流されないためには身の回りを大切にすることから、ではないかと。
でもこれって実はグローバル化と逆行したセクショナリズムと同じベクトルなのかもしれません。。。
ダイバーシティーとして価値観の多様化を認めることを是とする風潮の中で、境界をはずすグローバル化は真逆の方向性です。
世界中で右傾化してきているのは、このグローバル化への警鐘かもしれません。
あ〜だいぶ話がずれました(笑)
Sさんとはそんな脱線話もしながらビールを喉に流していたのです(^^)
今回は最終的にこの4名。
おじさん3人はほぼ同じ世代(^^)