本日は亡き上司の告別式で再び斎場へ行ってまいりました。
そこの斎場はとても大きく受付に「お参りのお作法」という栞があったので何気なく手にとって見てみました。
するとそこにはお焼香の回数ややり方が宗派によって違うことが書かれてあり、とても参考になったのでこちらでもご紹介します。
（以下作法は「くらしの友津田山斎場」発行の「お参りのお作法」より引用です）
お焼香の作法
一般的なお焼香の作法は以下のようにするそうです。
- 数珠は左手に持ち、右手の3本の指を使って香をつまみます。
- つまんだ香を押しいただきます（おでこにもってきてお祈りする仕草）。ただしここは宗派によって異なります。
- 香炉の中に静かに落とします。回数は宗派によって異なります。
お焼香の回数
お焼香は仏式ですが宗派によって以下のように異なります。
- 天台宗：1回〜3回
- 真言宗：3回
- 浄土宗：1回〜3回（決まりなし）
- 浄土真宗本願寺派：額に押しいただかずに1回
- 浄土真宗大谷派：額に押しいただかずに2回
- 臨済宗：1回
- 曹洞宗：1回めは押しいただき、2回目はそのまま落とす
- 日蓮宗：特に決まりはないが3回が多い
実は3日ほど前に祖母の3回忌があり、そこは日蓮宗だったのでお坊さんから「3回お願いします」と言われたのを、お通夜のときに同じように3回やりました。
今回は浄土真宗（たぶん本願寺派）だったので、お焼香回数に違いがあることがこの栞でやっと気づいたんです。
告別式では浄土真宗本願寺派のやり方でお焼香させていただきました。
回し焼香の場合
今回ご親族の方々は「回し焼香」をされていました。
可動式の小さなテーブルにお焼香が乗っており、ご親族の前に順に回っていくというものです。
私は初めてこのやり方をみました。
やり方は以下の通りです。
- 隣の人から香炉が回ってきたら軽く会釈をし受け取ります。
- 個人に向かって一礼後焼香をします。
- 焼香後合掌してから一礼し香炉を隣の人に回します。
玉串奉奠（たまぐしほうてん）の作法（神式）
栞には他の宗教についても記載があったので参考までに掲載します。
まずは神式の場合。
- 斎主に一礼し玉串を受け取ります。
- 右手で根本を包み込むように持ち左手は枝先を下から添えるように持ちます。
- 祭壇の前まで進み故人に向けて一礼します。
- 受け取った玉串を根元が手前に来るようにします。
- 左手で根元を持ち、右手は枝先に移動して根元が裁断に向かうように180度回転させて玉串案（玉串を乗せる大）に置きます。
- 奉奠（ほうてん）後一歩下がり、二礼二拍手一礼をします。
- このときの拍手は忍び手といって音をたてません。
- 最後に再び一礼をして下がり神官や遺族に一礼します。
たくさんあるように見えますがやってみると流れがあるので全然大変ではありません。
献花の作法（キリスト教式）
キリスト教式の場合は花をたむける献花の方式があります。
- 花を受け取ったら祭壇にむかって一礼します。
- 祭壇に根元が向くように花を持ち直します。
- 献花台に花を手向けて黙祷をします。
- 黙とうの際、カトリックでは十字を切り、プロテスタントでは胸の前で手を組みますが、信者以外は、ふつうに手を合わせて黙とうしても構いません。（株式会社全国儀式サービスホームページより引用）
その他葬儀に関わる話
私は今回の葬儀で初めて経験して学んだことがあったのでそちらも参考までに。
供花
式場にお花を出したいときは、葬儀社にお願いします。
以下今回の段取りです。葬儀社によって多少異なるところはあるかと思いますが、多くはこの流れだと思われます。
- 遺族の方に葬儀社の連絡先を伺う。
- 葬儀社に連絡をして、葬儀概要と供花をしたい旨連絡をする。
- 供花の予算を決める。15,000円〜25,000円くらいが一般的のようです。
- 供花に記載する贈り主の名前を伝える。
- 費用は当日斎場にて葬儀関係者に現金でお支払いするか振込の手続きをとる。
祭壇のバランスなども考え色合いや花の種類は葬儀社が選んでくれることが多く、またおまかせするほうがよいかと思います。
私のような年令になると冠婚葬祭の「葬」の比率が多くなってくるのはいたしかたないですね。
それだけ多くの先輩方と関われたということでもあり、自分が多くのことを学ばせてもらった証を実感することでもあります。
ときには同輩や後輩に先立たれることもあります。
今回のように早すぎる先輩の旅立ちもあります。
彼らが得られなかったこれからの時間を大切にしていこうという気持ちを改めて強くする想いです。
