今年も特別な日がやってきました。
このブログでは何度も触れさせていただきましたが、3.11は私にとっての特別な1日。
私の人生にとって変曲点となった1日です。
早いもので13年経ちました。
今年、1月1日という日本に住む人達にとって一番ほっとしているときに北陸で大きな地震が発生し多くの方々が犠牲になられました。
あらためて被災された方々にお見舞いを申し上げます。
最近では、千葉県沖で地震が多発して、若干不安にさせられます。
さて地震といえば、よく耳にするのが南海トラフ。この予測モデルって実は2種類あると先日テレビで紹介されていました。
一つは「単純平均モデル」。これは全国で地震予測に使われているモデルです。過去に発生した地震の記録の周期から算出します。
684年 白鳳(はくほう)地震
887年 仁和(にんな)地震
1099年 康和(こうわ)南海地震
1361年 正平(しょうへい)地震
1498年 明応(めいおう)地震
1605年 慶長(けいちょう)地震
1707年 宝永(ほうえい)地震
と発生しています。その間隔をみると、
684年 白鳳(はくほう)地震
887年 仁和(にんな)地震:203年
1099年 康和(こうわ)南海地震:209年
1361年 正平(しょうへい)地震:265年
1498年 明応(めいおう)地震:137年
1605年 慶長(けいちょう)地震:107年
1707年 宝永(ほうえい)地震:102年
この中で1605年の慶長地震は、震源が南海トラフかどうかは説がまとまっていないため、慶長地震をいれるかいれないか、という前提条件については、議論対象のようです。
ここから計算すると、
ケース 平均活動間隔 30年以内の発生確率(最尤法)
白鳳以降全て 157.6年 10%程度 (α=0.40)
慶長を除く白鳳以降 180.1年 6% (α=0.37)
正平以降全て 116.9年 20%程度 (α=0.20)
慶長を除く正平以降 146.1年 10%程度 (α=0.35)
宝永以降 119.1年 30%程度 (α=0.34)
となって、30年以内の発生確率は「20%前後」となるようです。
もう一つのモデルは「時間予測モデル」。これは、地震による土地の隆起量から予測するもの。
江戸時代の古文書に記録されている史料データを元に計算しているようです。
記録によると
1707年 宝永(ほうえい)地震:1.8メートル
縦軸に隆起量、横軸に年表をおいてグラフをプロットするとほぼ直線になります。
これで予測すると、次なる地震は2034年〜2043年くらいになるということです。
すると30年以内で発生する確率は80%とかなり高い数値になるらしい。
ただ、このモデル、学者の間で論争になっています。
なぜか。根拠となっているデータの信憑性が問われているからだそうです。
ポイントは
・データは江戸時代の古文書のもの
またそこに、防災関係予算獲得の思惑がからんでいて、防災政策と学術的研究と分離させるべきではないか、という議論があるらしいです。
なかなか面倒な話がからんでいそう。。。
私としては、日本は多くの自然現象と共存していかなければならない地域なので、備えをすることに意味がある、と思っています。
確率がどうであろうと、忘れた頃に天災はやってくる、わけで、能登半島地震でもみられるように、備えが十分でないと、被害は大きくなるし、復旧も進みません。
確率がどうであろうと、政府、自治体は防災にしっかり予算を投入して、防災・減災体制を日々強化していってほしいです。
地球温暖化は簡単に解決できる問題ではないので、大雨、酷暑といったことへの対応も必要だと思います。
大昔から治水事業は、為政者にとって大きな課題でもありました。徳川家康は、東京湾に流れていた利根川を太平洋側に移す大工事をして、江戸の治水事業を進めました。
現代であれば、下水網の拡充や地下調整プールなどがそういった事業の一つ。
大地震は今後も起こる恐れがあるわけで、起きたときに被害を小さくし、早い復旧ができるようにして、少しでも悲しい思いをする人が減ることを願わずにはいられません。
3.11のつらい経験を次に活かしてほしい、と切に願います。
今年もYahooで「3.11募金」活動があります。
ダンサー呼んでふざけてる場合じゃないと思うんだよなぁ。