本日は読書会。課題図書は「ジョブ理論」でした。
「破壊的イノベーション」で有名なクリステンセン氏の著作。
企業の提供するサービスがどういう視点で設計するといいかをとてもわかり易く解説してくれています。
「ジョブ」とは顧客が解決したいと思っている課題。
その「ジョブ」を解決することで顧客はある「進化」することを期待している。この期待に応えるのが提供すべきサービスである、というものです。
- プロダクトではなくプログレス
- プロダクトを売ることからジョブに応えることへ
この言葉がそれを表しています。
このジョブに応えようとするためには
動詞と名詞でそのジョブを表現する、という言語化からスタートします。
個々のジョブを洗い出しそこから共通するジョブを抽出する作業です。
これによって、「顧客ターゲット」や「競争すべき相手」が全く別の世界に見えてきます。
抽出したジョブに応えるサービスを考え、そレを設計し実践するというステップを考えると、それらは簡単な話ではありません。
かなりの労力と手間をかけることになることが想定されます。
高校を卒業する学生がターゲットだと思いこんでいたが、当時色々な事情で大学に行けなかった社会人のもつ「もう一度学びたい」というジョブに応えるようにしたことで、オンライン大学という方向へ転換し成功した大学など、いくつか事例が紹介されています。
とはいっても、私が今取り組んでいるシェアハウス運営事業は、まさにこのジョブ理論で紹介されている考え方や視点が必要な業種だと思っています。
自分が運営している物件を選んでもらうことで、どんな「ジョブ」を顧客は解決できるのか、それを言語化して発信していくことが、最初のステップなのです。
そして顧客のジョブに応えるサービスを設計し実践していくことを継続的に行っていくことが私の事業なんだ、と言語化できた気がします。
ジョブは変化します。
ジョブに応えるためのサービスでありプロダクトなのですが、このサービスやプロダクトにとらわれるとその先にあるジョブの変化に気づけなくなってしまいます。
ジョブが変化すればサービスやプロダクトも変化していきます。
これからどんなジョブに応えていこうか、そんな視点で今後の活動を考えていける自分の足元が固まった気がして、私にはとても有益な本でした。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)