今回見たのはジム・キャリー主演のライアー・ライアー。
ジム・キャリーといえば、「マスク」や「イエスマン “YES”は人生のパスワード」、「マジェスティー」といった映画で活躍している表現豊かな俳優さんです。
なぜこの映画を選んだか。毎週MBAシェアハウスで開催されている英語耳セミナーで講師が教材として使った時、ほんの一部しかみていないのですが内容が気になってしまったからです。
ジム・キャリーのセリフは早いしウィットに富んでいるので、さっと聞いてさっとわかるレベルにはありません(^^)
でも英語耳で講師が用意してくれた教材を使って音読し続けると、「お、わかるじゃないか」というレベルに一瞬到達できます(^^)
せっかくほんの一部だけでもこのジム・キャリーのセリフがわかる状態でこの映画を観てみよう、そんな気持ちでした。
ジム・キャリー演じるフレッチャーと別れた妻が育てている息子との親子愛を軸にし他ストーリーです。
息子の誕生日でMake a wish(誕生日に願をかけてケーキのろうそくを吹き消すこと)で願ったことが叶ってしまうことで、色々なドタバタ劇が始まります。
でもこのドタバタ劇を通じて親子と家族の絆が深まるという、ストーリーとしての特別さはあまりありません(^^)
ただ1時間30分程度の比較的コンパクトな構成であることや、ジム・キャリーのオーバーなまでのリアクション、そしてハッピーエンドの流れとシンプルな軸、これらがなんか心地よさを与えてくれます。
興味深い英語表現もあります。
髪型の聞き方
最初のシーンで受付嬢が奇抜なヘアスタイルで「似合ってる?」と聞いてきます。その時フレッチャーは
Did you do something to your hair?
と聞きます。直訳すると「髪の毛に何かした?」ですが、意味的には「髪型変えた?」ということです。
私がアメリカにいた時に同僚に教えてもらったのですが、アメリカでは服装や体型について直接言及するとハラスメントになる恐れがあります。
なのでこのような婉曲的な表現を使うそうです。
流行りだよ
同じ場面でフレッチャーのセリフ
That's the thing nowadays.
これNetflixでは「とてもおしゃれだよ」と訳されています。英語耳では「最近の流行りだよね」という意味合いと教えてもらいました。
イマイチ
フレッチャーが女性上司に関係を持った後のセリフ。
上司:It's incredible. (素敵だったわ:incredibleはいい意味で"すごい"という意味)
Was it good for you? (よかった?)
フレッチャー:I've had better.
この「I've had better.」。直訳すると「もっとよかったことがあった」、すなわち「(今のは)イマイチだね」という意味なんですね。
It was badとか It was not goodとbadやnotといったネガティブな単語を使わないで表現するのはとても英語的ですね。
ひどい表現
嘘がつけなくなって太った同僚に対してフレッチャーが普段はお世辞で「少し痩せたか?」なんて言っているのに今回嘘がつけなくなってしまい
Your cholesterol, fatty!
Dead man walking!
というシーンがあります。「このコレステロールやろうめ!くたばれ!」そんなところでしょうか。
このDead man walkingというのは死刑囚が死刑台に向かう時に看守が叫ぶ言葉だそうです。なので、実はとてもひどい表現なんですね。
このように興味深い表現があると聞く楽しみも増えます。
Netflixは英語訳と日本語訳両方が見れる作品が多いので(一部は英語訳がない)、英語表現の学習に頼もしい存在です。Google Chromeだったらアドオンで速度変化をつけられるので、ChromeでNetflixを見ると、再生速度を調節して観ることも可能です。
Chromeで再生速度のアドオンをする方法はこちらを参照。
https://dev.classmethod.jp/etc/youtube_amazonvideo_video-speed-controller/
ちょっと疲れた時にこれを観てすっきり、なんて鑑賞の仕方もあり、です(^^)