(画像は「映画.com」での紹介ページより引用)
毎週勝手に作っている休養日は、このブログでも紹介しているように自分の趣味ややりたいことに時間を充てる1日。
とはいいながらも、投稿や入居問合せ対応など諸々の業務をこなして、今週の休養日もあっという間に午後2時を回ってしまいました。
なにか映画がないかなぁ、とAmazon Primeを見ていたら、以前から観たかった「ペンタゴン・ペーパーズ」をAmazon Primeに発見!
これまでは有料コンテンツだったんです。
Amazon Primeに登録されたので無料で視聴できます!
早速これを観ることにしました。
映画を楽しむにはまずは飲み物。
香藏さんから焙煎したてのコーヒーが入荷されたばかりなので、こちらをいただくことに。
焙煎したての豆をドリップすると蒸らしでふわ〜っと膨らむんですよね。
私はこれが好きで(笑)
ドリップするとさらにふわ〜っとふくらみます。
こうやって入れたコーヒーはエグみが少なくコーヒーの味わいがより楽しめる気がします(^^)
口にするのはお菓子ではなくいちごやオレンジといったフルーツにしました。
さてさて、飲み物・食べ物も万全で、こたつも温まり(^^)、いざ観賞!
このペンタゴン・ペーパーズはワシントン・ポストがベトナム戦争時の国家機密情報を暴露したことを描いた作品です。
2人のオスカー俳優という贅沢な取り合わせも興味深かった理由の一つでした。
見どころはいくつかあります。
- ペンタゴン・ペーパーズを知ること
- 報道機関の役割に考えさせらること
- 俳優の名演技
- わずか50年前の生活空間が隔世の感を感じさせること
「ベトナム戦争の制作決定の歴史1945年ー1968年」が正式名称であるこの報告書は、アメリカ政府がベトナム戦争にどういう姿勢で望んでいたかをまとめたものです。
最高機密文章であったのですが、この報告書の執筆者の1人ダニエル・エルズバーグがコピーを作成し新聞社にリーク。
ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなどが報道しました。
当時の大統領ニクソンが司法省に命じて記事の差し止め命令を求める訴訟をおこし、報道機関と全面対決となります。
国防という視点に立つ国家と、報道の自由という権利とその権利を講師することで権力を監視する役目を担うという報道機関との対峙が見どころの1つです。
今でもアメリカはトランプ大統領と報道機関が当初ぶつかり合っていましたね。
日本でも同様です。
まったく逆の構造だったのが先日このブログでも紹介した「昭和史」にかかれていた第二次世界大戦中の政府と報道機関です。
この映画を見るとギリギリの攻防が繰り広げられていた様子が伝わってきます。
最近の日本で目立ったのが「文春砲」と言われた週刊文春のスッパ抜き。
多くの芸能人もターゲットにされましたが同様に国会議員など行政施行者も餌食になりました。
今や不倫や異性問題で辞職せざるを得ないような流れを作ってしまいましたね。
話がずれましたが、民主主義を標榜している国家における権力の暴走や不正といった行動に対する監視の目として、国民の目は大きな威力となります。
なんせ表向きでも「国民のための国家」であるはずですから。
その国民に事実を伝える役割がまさに報道機関です。
国民に事実を伝えることで国民の目という監視機能を働かせる大きな役割を担っていると思います。
個人的な印象ですが日本の報道機関はまだまだこの役割が果たせていない気がして仕方ありません。
でもこの映画はそんな厭世的な気分にさせるだけではありません。
特にメリル・ストリープ。
勢いでわーわー騒いでいるだけの日本の若い俳優には爪の垢でも煎じて飲ませたいくらい、実に抑えが効いた、それでいて多くの表情に溢れた演技を見せてくれています。
キャサリン・グラハム社主といえば、このメリル・ストリープの顔が浮かんでしまうようになりました(^^)
英語のリスニングも頑張りましたよ(^^)
ところどころで「あ〜、こういうんだ・・・」という場面もちらちら。
そして時代は1970年、今から約50年くらい前になります。
オープンなフロア、管理職の秘書付き個室、黒電話、コインでかける公衆電話、オフィスのダイヤル式黒電話と家庭の固定電話、内線電話、いたるところでの喫煙、新聞印刷工程、コピー機の原型、コンピューターがなくタイプライターなどなど・・・
私が入社した頃は30年前でしたが、まだオフィスで喫煙できたし、固定電話も当たり前(^^)
携帯なんてなかったので公衆電話も当たり前。
テレホンカードが主流ではありましたが、小銭をいれてダイヤル式で回す公衆電話はいたるところにありました。
自宅で子機を使ってワイヤレスで自室で電話できるのがちょっとかっこよかった時代です(^^)
電子メールは始まったばかりで一般的でなく、連絡手段は常に固定電話かFaxでした。
さすがにタイプライターはあまり見ませんでしたが、資料を活字にするためにはワープロ(ワードプロセッサー)を使っていました。
私の部署ではたまたま事業の関係で1人1台MachintoshSEがありましたが、個人の机にコンピューターの類はないのが当たり前でした。
実はこの50年前とさほど変わらない印象です。
20年間でそんなに変わらなかった風景は、その後の20年間で劇的に変化します。
そんな時代の流れを感じるのも見どころではないでしょうか。
この映画、最初の方は人物の名前や状況をつかみにくいのですが中盤になっていろいろとつながってきます。
なので私は復習でもう一度観てみようかと(^^)