48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

英語歌〜Englishman in New York


Sting - Englishman In New York (Official Music Video)

 

先日英語耳セミナーの振り返りでもご紹介したStingの「Englishman in New York」。

 

前回の振り返りでは書ききれなかったこともあり、より味わうためにももう一度取り上げてみたいと思います。

 

歌詞

ネットで調べればいろいろなサイトが紹介してくれています。

 

I don't take coffee I take tea my dear

I like my toast done on the side

And you can hear it in my accent when I talk

I'm an Englishman in New York

 

 

See me walking down Fifthe Avenue

A walking cane here at my side

I take it everywhere I walk

I'm an Englishman in New York

 

Wow I'm an alien I'm a legal alien

I'm an Englishman in New York

Wow I'm an alien I'm a legal alien

I'm an Englishman in New York

 

If "manners maketh man" as someone said

Then he's the hero of the day

It takes a man to suffer ignorance and smile

Be yourself no matter what they say

 

Wow I'm an alien I'm a legal alien

I'm an Englishman in New York

Wow I'm an alien I'm a legal alien

I'm an Englishman in New York

 

Modesty, propriety can lead to notoriety

You could end up as the only one

Gentleness, sobriety are rare in this society

At night a candle's brighter thant the sun

 

Takes more than combat gera to make a man

Takes more than a license for a gun

Confront your enemies, avoid them when you can

A gentleman will walk but never run

 

If "manners maketh man" as someone said

Then he's the hero of the day

It takes a man to suffer ignorance and smile

Be yourself no matter what they say

(Be yourself no matter what they sayを繰り返す)

 

誰をうたっているのか

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(引用:オフィシャルプロモーションビデオから)

 

プロモーションビデオでこの方が何度も登場してきます。

 

年配のちょっと気品のあるご婦人・・・

 

その名も「クエンティン・クリスプ」イギリスの作家で“男性”です。

 

そう、彼は同性愛者です。

 

前のブログにも触れましたが、イングランドウェールズでは1967年まで、スコットランドでは1980年まで「違法」だったんです。

 

エニグマを解読した英雄アラン・チューリングも同性愛者であることが判明してから世間は冷たくなります。

 

スティングは彼と出会いインスピレーションを受けてこの歌を作ったそうです。

 

歌詞に見える世界

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(引用:オフィシャルプロモーションビデオから)

 

英語耳で講師に解説していただいた内容も紹介していきます。

 

I don't take coffee I take tea my dear

I like my toast done on the side

 

私はコーヒーじゃなくって紅茶がいい。

トーストも片面だけ焼くのが好み。

 

コーヒーじゃなくって紅茶というところがイギリスっぽい。

 

そして片面だけ焼くトーストって、ちょっと面倒なこだわりをもっているぞ、ということをほのめかしている感じがしますね。

 

And you can hear it in my accent when I talk

I'm an Englishman in New York

 

accentってすなわち「なまり」みたいなもので、「ちょっと発音も特徴的なアクセントがあるだろう」と自己主張。

 

ここでEnglishmanをどう訳すか、というのが講師から問いかけ。

 

イギリス人:ブッブー。

 

我々がいう「イギリス」とは「グレートブリテン及び北部アイルランド」の総称で、「グレートブリテン」は「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」という国が集まったものなんですね。

 

だから北アイルランドの人を除けば「British」の方がまだ近い。

 

そうあえて“English”manといっているのは、England出身ということを言っているんですね。

 

世代によると思いますが、「グレートブリテン及び北部アイルランド」よりは「England」であることを誇りに思う人は少なくないようです。

 

そういったこだわりがこの“Englishman”という呼び方に現れているんですね。

 

Wow I'm an alien I'm a legal alien

 

サビの部分で有名なところですが、alienという言葉にクエンティン・クリスプが持っていたであろう「疎外感」を感じます。

 

そしてa legal alienという表現。

 

「合法的な」というのは母国イングランドでは違法だった同性愛がここでは「合法」であって、でも自分はアメリカから見たら在留外国人なんだ、という、歪んだ感情が見えてきます。

 

If "manners maketh man" as someone said

Then he's the hero of the day

 

"manners maketh man"は、「礼節が人を作る」というイギリス中世の教育者William Hormanの言葉だそうです。

(引用:

ひさしぶりに映画。「キングスマン」がおもしろかった! : Keri先生のシネマ英語塾

 

「もしそうなら今頃その人はさぞご立派なひとだろうね」という皮肉っぽい感情が見えますね。

 

It takes a man to suffer ignorance and smile

 

ここはネットをみても解釈が別れます。

 

その日彼は 無知と嘲笑に耐える

Englishman In New York - Sting(歌詞・日本語訳) | One Way Jesus

 

一人前の男は無知を受け流して笑ってみせるんだ

【歌詞和訳】Sting「Englishman In New York」誇りを持って自分を貫く大切さを再確認する一曲

 

紳士であらねばならない 無教養を許し微笑むには

Englishman In New York : 洋楽歌詞和訳・ときどき邦楽英訳(意訳)

 

一人前になるには無知な振る舞いに耐え微笑んでやり過ごす事も必要

歌詞和訳 Sting – Englishman In New York コード | 洋楽譯解 de nihilo

 

 

すなわちsmileが動詞か名詞かという解釈(^^)

 

suffer "ignorance and smile" (名詞として)なのか

 

suffer ingorance, and smile (動詞として)なのか・・・

 

 

 

Yahoo 知恵袋にいい解説がありました。

 

「smile は可算名詞なのに、複数のsや冠詞が無いのはおかしいので「微笑む」という自動詞とみます。

したがって、and がつなぐのは、suffer と smile です( ignorance と smile ではありません)。」

(引用:こんにちわ。It takes a man to suffer ignorance and smileの意味を教えてく... - Yahoo!知恵袋

 

英語耳の講師も「このsmileは”笑え”という動詞と解釈するのが自然」と解説してくれました。

 

(実はこの日の解説で一番“お〜”と感激したところでもあります(^^))

 

講師の解説に一番近い訳だったのは、こちら。

 

紳士なら無知に耐え、笑顔をつくりなさい

【Englishman in New York の和訳・解説】Sting(スティング)

 

 

 

このあとに続くこの歌詞が一番のメッセージです。

 

Be yourself no matter what they say

誰が何を言われようが、自分らしくいることだ

【Englishman in New York の和訳・解説】Sting(スティング)

 

 

 

私は音楽を聴くときにほとんど歌詞を意識しないのですが、この歌詞はとても印象的でした。

 

そして高い音楽性。

 

ジャズのようなアレンジがとてもカッコいい。

 

個人的にはウッドベースがとても好みです(^^)

 

 

 

英語耳で紹介してくれる歌は味わい深いものが多いです(^^)