部屋の片付けをしていたらDVDが出てきました。
タイトルは「About a boy」。
あ、これ岸講師に借りてたものだ!
直後にお会いする機会があったのでお持ちしたら「まだ観ていなければぜひ観てみてください(^^)」と言っていただけたので、再びレンタル(^^)
そして早速アポのないとある昼下がりに鑑賞しました(^^)
先日購入したモニターに映して、ノイズキャンセリング付きのヘッドホンを使ったのでちょっとしたプライベート映画館の気分。
イギリスはロンドンが舞台。
ヒュー・グラント演じるウィルは、父親の印税資産で悠々自適の独身貴族。
ニコラス・ホルト演じるマーカスは、鬱病を抱えたシングルマザー、フィオナと2人暮らし。
(画像:YoutubeのTrailerから引用)
この出会うはずのない2人がひょんなことで出会い、そこから2人の人生が大きく変わっていく様子を描いた映画です。
ジャンルとしてはコメディーに属するかもしれません。
でも題材となっている背景には現代社会が抱えている影の部分がしっかりと描かれています。
この映画は2002年に作られたものです。
当時のイギリスですが、1997年にブレア政権が発足するまで保守党政権の政策によって貧困、社会的格差が社会問題になってきた頃でないかと思われます。
これらは日本も無縁の話ではなく、社会問題として認識されて短くない年数がたっています。
監督や主演のヒュー・グラントは「コメディーと悲しみの絶妙なバランス」という表現を、メイキングの映像で語っていました。
この映画ではフィオナ・マーカス母子に「悲しみ」の要素が描かれていて、対照的なポジションで、親の遺産で遊んで暮らしているボンボンのウィルはそのお気楽さ故の「滑稽さ」が描かれているのかも。
その「悲しみ」と「滑稽さ」の出会いがマーカスとウィルの出会いなんですね。
学校でいじめにあっているマーカス。
でもマーカスにとって学校でのいじめはあまり苦になっていない様子。
それよりも母親の鬱病の方が気になって仕方がない。
母親が自殺でもしたら自分は天涯孤独。
そんなことにはさせたくない、と自ら動いてウィルを巻き込みます。
その行動力からするとマーカスはかなり強い子かもしれません。
その分、母親のフィオナはたくさん弱いところを持っているように見えます。
その弱さが故に自分で打開できず、マーカスの存在が生きがいなのですが、その生きがいでさえもカバーできないくらい悲しみの淵に沈んでしまうことがあります。
でもこの存在があったからこそ、お気楽ウィルは自分の人生を見るきっかけをつかんだのかもしれません。
このあたりの本人の中、あるいは人と人との間におこる感情の揺れが見どころの一つかなぁ。
しばらくお借りできそうなので(岸講師、すみません!)、また観てみようと思います。
英語のセリフは聴こえるところもあれば、お手上げのところも(^^;;
こちらがYoutubeで公開されている、公式の予告編。
実は本作品でカットされているシーンがちょっとあります。
予告編を作った後に編集し直したのかもしれません(^^)
余談ですが、マーカス役を演じたニコラス・ホルトは、今は30歳で立派な大人です。
(画像:YoutubeのTrailerから引用)
この子供が・・・
(画像:Youtubeのロスト・エモーション (2017)Trailerから引用)
こんなイケメンになっています(^^)
かっこいい〜・・・いや〜びっくり(^^;;