今回の読書会の課題図書はこちら。
正しい本のタイトルは頭に「地元がヤバい...と思ったら読む」とあります。
まさに「ヤバい」と感じている人に、読んで行動に移してほしい、と呼びかけたい著者の意気込み、エネルギーをこの本のタイトルに感じます。
本書は小説という形態で、地域再生活動の流れ、課題、魅力、注意点といったことを網羅し、ホントのタイトルの通り「入門」を紹介してくれています。
主人公は著者が意識的に設定した「普通の人」。つまり地域再生はスーパースターがいなくてもできる、という著者の最初のメッセージがキャスティングにあらわれています。
・スーパースターが必要な訳では無い
・”自分たちの力”でやり遂げる意欲
・小さく始めて段々と大きくしていく
・人とのつながり
・かならず抵抗勢力はある
・失敗したら、次をどうするか
エッセンスが全体に散りばめられていて、小説のストーリー性もあり読みやすく、かつわかりやすい内容でした。
ところどころに1ページのコラムや、キーとなる文や言葉には吹き出しがついていて、著者が「ちょっと失礼」と言葉をはさんで解説してくれるような躍動感も感じます。
高校の時から再生事業にかかわり、いろいろなご経験をされてきたからこそ見えてくるエッセンスはなかなか濃いです。
地域再生のためのエッセンスですが、自分の事業にも影響のある考え方ばかりです。
小さな会社を作って
・小さいことから始め
・スーパースターでない自分がタレント持った人とつながり
・定めた目標にむかって進む意欲を失わず
・失敗してもめげず、次にどうするかを考え
・補助金というにんじんに惑わされず自分たちで稼ぐことを目指す
というステップは、まさに事業の基本といってもいいかもしれません。
そしてこの本は最後で、主人公の”僕”より若い人が台頭してきます。
「自分たちより長生きするであろう若い人たちにバトンを渡していく」という姿勢は、まさに今で言うサスティナブル、継続性を大切にしていることを示しています。
一過性の花火でなく、次世代、さらに次へとつなげていくことこそが大切。
そして”つなげる”意識そのものが大切だと訴えているように感じます。
私も失敗ばかり^^;;
まずは、その失敗を乗り越えて、次にどう活かすか、あるいはどう切り替えるか。ある意味そんなことの繰り返しが事業かもしれません。
追伸)読書会は実は参加できませんでした・・・前日いろいろあって深夜まで対応していたこともあり、朝起きれませんでした^^;;
#地元がヤバい本