フューチャーセンターをつくろう ― 対話をイノベーションにつなげる仕組み
友人からの勧めをうけて手にしました。
フューチャーセンターってなんだろう・・・
この本の表紙には、
「対話をイノベーションにつなげる仕組み」
とか
「未来志向のファシリテーター必読」
といった副題、記載が見られます。
本書では著者があえて「要するに○○、といったようなもの」という説明をあえて避けているのですが、それでも「まとめ」のところに記載しているので、それを抜粋します。
組織を超えて、
多様なステークホルダーが集まり、
未来志向で対話し、
関係をつくる。
協調的アクションを起こしていく。
そのための「つねに開かれた場」
だそうです(^^)
(フューチャーセンターを作ろう本文より抜粋)
わかったようなわからないような・・・(^^)
これ、多分の日本語だからのような気がします(^^)
英文的に後ろから読んでいくと少しイメージができるでしょうか。
まず、「常に開かれた場」であること。
「場」とは「人が集まる空間、時間」です。
「どんな場」なのか?
「協調的アクションをおこす」「場」です。
協力しあって何か行動を起こす、ということですね。
「どんな行動」なのか?
「新しいアイデアに基づいた」行動、すなわち何か新しいことへの取り組み、ということでしょうか。
その「新しいアイデア」を生み出すために「未来志向で対話」し、「関係をつくる」という作業があるらしいです。
「どんな人たち」なのか?
先に「協調」とあるので「利害関係が異なる人達」の集まりであることが想定されます。
著者は「組織を超えて」「多様なステークホルダー」と表現していますね。
特徴は「わたくしごと」ではなく「社会にかかわること」がテーマになっていること。
「利益があがらないんだよ」ということが課題になるのではなく、「よりよい生活、社会を生み出すためには」という視点が課題になるのです。
近年「社会起業家」といって、社会の課題を事業を通じて解決していこうという動きが拡がってきています。
介護、過疎、保育、雇用、医療、教育など、そのテーマは多肢に渡ります。
何かしら社会の課題を見つけてそれを解決していきたいと思っている人たちにとって、このフューチャーセンターという概念は、一つの機会を与えてくれそうです。
著者はこのフューチャーセンターという概念とその活用の仕方について本書で紹介してくれています。
キーとなるのは
- 未来志向
- 対話
- ファシリーテーション
というのが私の印象。
「未来のステークホルダー」との「対話」を通じて新しいことを生み出し行動をする、その「ファシリテーション」力がとても重要、というのが私の解釈です。
この本を読んで「社会的課題を解決する」活動に自分がどれほど関わっているのだろうか、とふと考えてしまいました。
またあったとしても自分はどれくらい熱意をもっているのだろう。。。
私がやっている事業は「社会」が相手ではなく「個人」です。
シェアハウスという住環境の提供を通じて、対象となる「個人」それぞれの課題解決の一助をさせていただいています。
社会活動とはやはり性格が異なるんですね。
もう少し時間がたったら、この本の概念が自分の中に入ってくるかもしれないな、というのが現在の自分の状況における印象でした。