2週間に1度のペースで友人主催の朝の読書会に参加しています。
ここ最近読んだ本の中でも名著の1つと思いました。
副題に「これからの経営と悔いを残さない個人の生き方について」と記されています。
まさにこの「個人の生き方」にしっかり向き合った本でした。
第1章を読み、自分が齢50近くになってやっと到達できた境地を
この著者は若干30代前半で見事に到達しており、
しかもとてもわかり易い表現で言語化していることに驚愕を覚えました。
第2章以降もその驚愕ぶりは変わりませんでした。
綺麗事や勇ましいばかりの評論家ぶった
昨今のネット投稿にうんざりすることが多い毎日、
自らの体験に基づいた見識と深い洞察力を感じさせる見解に
すっかりのめり込んでいました。
一部は私も体験を通じて育まれてきた価値観や考え方を重なる一方、
私が経験できていないスタートアップを軸とした
様々なステークホルダーとの関係や
習得しておくべき見識は
学ぶところが多でした。
15歳で騎手を目指してオーストラリアに渡ったそうです。
そこから約20年ほどの間に
ものすごく濃密な人生をこの著者は送ってきたのだろう、
と勝手に想像してしまいます。
若くして多くの修羅場を経験し
そして立ち向かった乗り越えてきたんだろうな、と。
そう思って勝手にリスペクトしてしまったのかもしれません。
この本は一度経営を目指すべく学習した経験があり、
生き方について考えることをしてきた方には
とても有効な書籍のような気がします。
悩み苦しんだ体験をもっていればいるほど、
共感するところが多いでしょう。
逆に何もそれまで「経営」や「生きる」ことを意識したことない人には
「ふ〜ん」程度にしかささらないかもしれません。
真剣な人にほどこの本は語りかけてくれる、
そんな風に感じさせる本です。
論語と算盤と私―――これからの経営と悔いを残さない個人の生き方について