48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

読書会〜「武器としての決断思考」

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来週の読書会は2冊が対象という珍しい回。

 

瀧本哲史氏著の2冊「武器としての決断思考」と「武器としての交渉思考」。

 

ということで、1週早いですが1冊目を投稿したいと思います。

 

著者の瀧本哲史(たきもとてつふみ)氏は1972年生まれで、麻布中学・高校を出て東京大学に入学し、卒業して東大の助手をしていたのだがマッキンゼーに就職し経営コンサルタントに。

 

ただ驚いたことに2019年8月に亡くられています。

 

死因はちゃんと発表されていないようですが、ガンだった可能性があるそうです。

 

 

 

この本はいわゆる「論理的思考」をしっかり身につけて自分で生きる力を身に着けて欲しいというメッセージです。

 

その論理的思考をするのに、ディベートの技術が役に立つということで、簡単なディベートのやり方についても解説してくれています。

 

瀧本氏自身、ディベート甲子園を立ち上げた人でもあり、ディベート力が今の日本の若い人たちに必要なスキルの1つとして普及に力を注いでいらっしゃいました。 

 

私は会社を退職して入学したビジネススクールで「クリティカルシンキング」を最初に学び、この本に書かれていたことはある意味復習的ではありました。

 

それでも今思うに、会社を辞める前の自分はこの本から多くのことに気づかなければならなかったなぁ。

 

この本で私なりに感じた2つのフレーズについて述べたいと思います。

 

 

〜正解なんてものはない〜

 

私は今だからこの言葉は当たり前のように感じられますが、小さい頃から私は常に”正解”を追い求めていたんだと気付かされます。

 

教育のせいにするのは簡単ですが、自分に気づくだけの力がなかったんですね。

 

学校はもとより、会社に入った後でも、とにかく正解を探していた。

 

ある条件が整うと正解を探すのは得意だったかもしれません。

 

だから受験競争にある程度の結果をだせていたのかも。

 

当時の学生時代はそれでよかった。

 

経済は右肩上がりで偏差値の高い学校に入って大企業に入れば、人生の成功レールに乗ったも同然という感覚が、まだ普遍的でした。

 

私が社会人になったころは世界の企業価値ランキングのトップ10のほとんどが日本企業で、日本は成功した国と見られていた(と勘違いしていた)。

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(画像:https://media.startup-db.com/research/marketcap-globalから引用)

 

でも大きな波がやってきて、バブルは崩壊、インターネットを軸に技術が飛躍的に発展、「ハードウェア」から「ソフトウエア」へ、「こなす能力」から「創造する能力」へと価値がシフトしていく流れに乗り遅れていました。

 

変化の速度が上がり、選択肢は指数関数的に広がり、将来の目標を定めて邁進するのではなく、変化の波にうまく乗っていく力が必要とされてきたんです。

 

私は会社を辞めてからやっとそれに気づくきっかけを掴んだ気がします。

 

 

 

〜人は従うべき何をもとめがち〜

 

これも耳が痛い言葉でした(^^;;

 

”従う”ということは、何かしら自分の行動、思考、判断に制約をつけることでもあると思います。

 

完全なフリーではなく、何かしら制約のある世界。

 

社会でいえば、法律、ルール、マナー、習慣、宗教、思想、組織といったものが庭を囲む壁のような存在になっていて、それらに守られているという安心感を得ていたのかな、と。

 

小さい頃は親や大人に褒めてもらいたくて、いい子でいようとしていた(^^)

 

受験を通じて、当時社会が作った偏差値社会にどっぷり従うことで自分の場所を求めていた。

 

学生時代、社会人時代でその時その時で素敵な先輩に出会ってその人達の背中をおいかけていた。

 

それが事業の縮小(工場の閉鎖やリストラ)、東日本大震災などを経験してから、何か違うという違和感を感じ始めたのかも。

 

自分の生き方を自分で探そうとやっと40代の後半になって動き出したんですね。

 

あ〜、これが織田信長の時代なら敦盛舞って人生終わっている頃ですよ(笑)

 

 

まぁ、こんな歳になって気づくのも私の人生だと思ってこれからの50年(今は100年人生ですからね!)を向いていこう。

 

今から始めても10年続ければベテラン、20年続けられれば大ベテラン、30年やりゃ大御所になれるでしょう(笑)

 

まだまだ始めるにしても気づくにしても遅くはない。

 

 

 

周りに振り回されない生き方をしたいと思う人は一読をおすすめしたいです(^^)