9年前の11月下旬、アメリカ赴任直前で同期と世話になった故人の先輩の奥様と一緒に私の壮行会をやっていただいていた最中、高校の野球部時代のキャプテンから携帯に電話がきました。
普段電話くれるような人ではないので、どうしたのかな、と電話に出ると
「とても残念な話だ。Yが亡くなった」
あまりにも想定外の話しがくると固まるんですね。。
野球部の同期でセカンドを守っていたYくんが亡くなった、と。
「なんで?」
やっと出てきた文字がそれ。
「わからん。とにかく死んでしまったんだ。俺もよくわからん」
能天気なキャプテンが普段見せない動揺を電話越しに出していることでも、まったく寝耳に水だったことがよくわかります。
まったく信じられない気持ちで告別式に参列。
棺の中でやすらかな表情で横たわっていたYくんを見て、「本当に亡くなったんだ」とやっと実感できた覚えがあります。
Yくんはご両親と妹さんと夕飯の食事をしてしばらくして就寝。
翌朝起こしに行ったら亡くなっていたそうです。
そんなに簡単に死んじゃうの?
一言行ってよ・・・
棺を担がせてもらい、車にのせたあと、火葬場へ向かった霊柩車をずーっと見ていました。
現役時代は私はピッチャー、キャプテンはキャプテン、Yくんはセカンドでした。
中学2年でチーム結成したときから、ダブルプレーが取れる二遊間の一役を担っていました。
カウント悪くするといつもマウンドにきて「楽にいきなよ、大丈夫だよ」とよく声をかけてくれました。
ご遺族とはあまりお付き合いがなかったこともあり、告別式以降どこにお墓があるのかも知らず年月ばかりが経ってしまいました。
つい1ヶ月位前に、野球部の同期に「Yくんのお墓どこにあるか知らない?」と訪ねたのですが、情報がなく。
すると先月命日だったこともありSNSで高校の同期が、Yくんの墓参りの様子を投稿したのを偶然発見。
卒業以来すっかりご無沙汰だったその同期にコンタクトして、やっと情報を得ることができました。
Yくんが「いい加減顔出せよ」って言ってたのかな(^^)
そして今日会いに行けました。9年ぶり。。。
来年もまた来るから(^^)