(画像:Netflixのインデックスから引用)
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演のラブストーリー。
個人的にはあまりラブストーリーは好みではないのですが(^^)、
- キャサリン・ゼタ・ジョーンズが出演している
- 時間が比較的短い(1時間44分)
- 料理ネタかもというちょっとした期待
という他愛もない理由で観てみました。
かなり腕のいいシェフとして活躍するケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)。
姉が事故死したことで姉の娘、すなわち姪ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を預かることに。
姉の事故死のショックもあり店を休んでいる間に、オーナーが新しいシェフ、ニック(アーロン・エッカート)を雇う。
この3人が徐々に絡み始めるが、紆余曲折あり一時はバラバラになるものの最後はハッピーエンド、はよくある展開といえば展開。
ストイックで真面目なケイトに対し、おおらかでユーモアあるニックは対象的な存在だが、ゾーイが心を開くきっかけをニックがつくったことを機に2人の距離は急接近する、という展開もよくあるといえばありそう(^^)
ま、いってみればストーリーそのものは特別素敵というわけではない、というのが個人的な印象です。
私が感じた魅力は、「子供目線」かもしれません。
多くの大人が「当たり前」の感覚になっていることに、抵抗や拒否反応がでるんです。
- 一流シェフが家でまかないを作ればそりゃ美味しいだろうけど、それを食べたいかどうかは別
- マフラーはなんでもいいわけじゃない。私にもお気に入りがある。
- ベビーシッターがいればいい、という問題じゃない
- 一人は寂しい。どうして夜は一緒にいれないの
- 大人がいればいいということじゃない。お母さんに会いたい。
言ってることは他愛もないことなんですが、損得とか、大人のルールとかで都合よく扱われるのは嫌、というメッセージを発信しているような気がしました。
子供にとって親は自分を守ってくれる、そして誰よりも愛してくれる最も身近な存在で、その庇護と愛情を理屈なく求めてくる純粋さがあるのかな。
歳を重ねることによって、友達、親戚、近所、学校の先生、など社会とのつながりが増えてくるに従って、社会性を学んでいき、純粋のままでいるのが困難になってきます。
でも自分の純粋な気持ちに素直に従いたいという気持ちを持っている人、あるいは願望している人は意外と少なくないんじゃないかと感じます。
心のうちから発する感情や思いは純粋だったとしても、社会性という枠組で複雑になって言動となって表現されるときには、その純粋な部分が隠れてしまっている。
だからこそ、言動そのものをストレートに受け取るのではなくて、その言動の”背景”に目を向けることがその人に寄り添うことになるのかなぁ。
そんなことを感じさせてくれるゾーイの振る舞いでした。(^^)
余談ですが、この映画は2007年の作品。
ゾーイを演じたアビゲイル・ブレスリンはもう23歳の立派なレディーです(^^)
ケイト演じたキャサリン・ゼタ・ジョーンズは2000年にマイケル・ダグラスと結婚して、2001年、2003年にお子さんを産んでいます。
ということはこのときはすでに2人のお母さんだったんですね。
この映画の3年前の2004年には「オーシャンズ12」にブラッド・ピット演じるラスティの元恋人で切れる警部を演じていましたが、このときも”優秀な”人材という役でした。
ニック役のアーロン・エッカートは知らないなぁ、と思ったのですが、映画「ハドソン川の奇跡」でトム・ハンクス演じるパイロットの副操縦士役で出ていたんですね。
ハドソン川の奇跡についてのWikipediaにトム・ハンクスと一緒に写真がでています。
ジュリア・ロバーツ主演の「エリン・ブロコビッチ」という映画でジュリア・ロバーツの恋人役をやって注目を浴びたそうです。
2001年のドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のリメイク版で、この時に英語タイトルはMostly Marthaですが、「幸せのレシピ」の英語タイトルはNo Reservations。
きっとこのタイトルにもう少し意味があるんだろうなぁ、と思いつつわからない(笑)