開会式より2日早くソフトボールやサッカーの予選が始まり、日本の勝利というニュースもあって、オリンピックの雰囲気がでてきました。
コロナ禍で未だに「開催反対」を唱える国民は少ないようです。
この状況、前回のリオオリンピックでも開催国ブラジルで似たような状況でしたね。
このときは困窮した経済と、神経を逆なでするような汚職事件などで、国民の不満が爆発しそうな状況でした。
オリンピックにお金出すなら我々に出してくれ、と。
このときの大統領ジルマ・ルセフは弾劾裁判で罷免され、後をついだミシェル・テメルは支持率7%しか得られず、その後汚職事件で逮捕され、今のボルソーナ大統領が選出されています。
そして今度のTOKYO2020。
今回は経済ではなくコロナ。
残念ながら入国できたにもかかわらず陽性反応となって出場ができなくなった選手で出始めています。
オリンピックについては自国での検査やワクチン接種が義務付けられ、実際にそのルールを遵守してきた選手や関係者が、入国してから陽性反応になっているのはなぜだろう。
- 自国で感染したけどまだ検出できるレベルでなかった
- 自国での検査が甘かった
- 入国してから不用意な外出などをした
- 入国してから周りからうつされた
- ワクチンが感染したウイルスに対抗できなかった
- などなど
いくらでも理由は想定できますが、それだけこの問題がとても難しい問題だということを表しています。
それにしても、自国を出るときには5年間頑張ってきたトレーニングの成果をいざ、と気持ちがかなり高揚していただろうに、入国してから出場ができなくなったという受け入れがたい事実を受け入れなければならない絶望感と落胆は、想像を絶するものと思います。
たくさんのことを犠牲にして打ち込んできた5年間は、決して短くない時間です。
いくらポジティブシンキングで、「次のパリを目指そう」と思おうとしても、割り切れないだろうなぁ、と。。。。
入管や選手村など現場で感染防止に多くの人達が尽力されていて、その方たちにとっても入国後の感染、という情報は辛いものだと思います。
そんな多くの現場の人達の尽力を無駄にしない、踏みにじらないために、システムを作る人、仕組みを作る人たちの役割・期待・責任はとても大きいものです。
そういう観点で最近の関係者の解任ニュースはとても残念でした。
権限、責任、役割を担った人は、それが大きくなればなるほど、ペナルティを受けたときの落差はより大きくなります。
乱暴に簡単に言えば、「目立てば目立つほど、非難をうける範囲が広くなる」ので、世界的な祭典であるはずのオリンピックでの不祥事は、世界中から非難されることになります。
全く次元は違いますが、前職でプログラムマネージャーの立場でプロジェクトが失敗し、世界中の顧客や販売会社から抗議と非難の電話、電子メールを毎日のように受けていた日々は、私にとって地獄そのものでした。
このような残念な話が1つでも少なくなってほしいと思うとともに、この祭典でこれまでの5年間の頑張りの成果を発揮しようしている選手には、力を出し切ってほしい、と切に願います。
ここ1週間で東京を中心として全国的に感染者が急増。
こんな状況を生んでいる我々は、オリンピック関係者に文句言えるのかな、と。
下手をすると我々の行動が関係者をより危険な状況に追い込んでいる恐れもあるわけです。
我々は多かれ少なかれ、スポーツ選手から感動やエネルギーをもらっているわけで、こういうときは心から応援してあげたいな、と思います。
こちらは先日ハウスメイトからおすそわけいただいたマンゴー。
一緒にたべたマレーシア人のハウスメイトによると、マレーシアでは日本の10分の1以下の値段で食べられるらしい(^^)
完熟でとっても美味しかったです(^^)