48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

ローコンテクストな世界と向き合う

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MBAシェアハウスに設置されているコーヒー豆とミル。

 

住人の皆さんにご利用いただいています。

 

このマニュアルのミルでコーヒー豆を挽いていると、ガリガリガリという音とともにふわっとコーヒーの香りが身体を包んでくれます。

 

沸かしたお湯をコーヒー用のやかんでドリップするとまた一段と香りが膨らみます。

 

淹れたてのコーヒーが入ったカップを口元にもってくると、その香りは温かい温度と一緒に顔を包んできます。

 

この挽いて、ドリップして、ゆっくりいただくというプロセスが気持ちのいいところ。

 

最初は挽いた豆を用意していたのですが、最近はみなさんこちらにシフトしています。

 

ちょっと手間がかかりますがその手間をかけていただくと時間の流れがスローになるようで、心を落ち着かせるのです。

 

「一緒に飲む?」そんな会話がよく聞かれます。

 

住人同士のちょっとした配慮や気遣いが居心地の良さを作ってくれています。

 

 

 

一方でコンセプト替え最中の船堀のシェアハウス。

 

これまで個室運営だったのですが、全室ドミトリーに変更されることが決定され、今その切替途中です。

 

ここの住人の方々は現在日本語学校に通う海外の学生さんたちが主流です。

 

中国、インド、モンゴル、ロシア、フィリピンなど各国からやってきています。

 

決して安くはない渡航費、滞在費、学費を払ってまで日本に来ているので、皆さんそれなりの覚悟をもって取り組んでいます。

 

しかも彼らにとって日本語はとても複雑な言葉。

 

学校へ行く前、学校から帰った後にハウスで勉強している姿をよく見かけます。

 

とても真面目という印象です。

 

いろいろな国の人が共同生活すると課題が生まれます。

 

「あたりまえ」が違うこと。

 

彼らは彼らの生活習慣の中で身につけた常識感覚があります。

 

その常識感覚で行動することで運営側や他の住人が困ることがしばしば。

 

日本なら当たり前と思われることがまったくされていない、ということもあります。

 

国際色豊かになるとこういうことが起こりうることは頭ではわかっていましたが、実際に経験すると思っていた以上に当たり前が通じない印象です。

 

移民大国のアメリカでは法整備とインフラ整備がとても進んでいるというのが私の受けたイメージです。

 

多様な価値観の人たちが同じ環境で暮らすために、ルールを設定し、誰でも理解できるように表示や構造が工夫されています。

 

私が初めてアメリカに行ったとき、飛行機で移動してレンタカー借りてお客さんのところに行く機会がよくありました。

 

空港での駐車場への案内表示。

 

駐車場から搭乗口への案内表示。

 

空港内での案内表示。

 

現地についてからレンタカーを借りる場所への案内表示。

 

現地での高速道路の案内表示。

 

レンタカーを戻すときに高速道路からの誘導表示と構造。

 

どれもとてもシンプルでわかりやすく、初心者の私でも大きなトラブルなく移動やレンタカーの利用ができました。

 

日本は長いこと大枠で単一文化及び民族で暮らしてきたこともあり、「言わなくてもわかるでしょ」みたいな相手への期待感がとても大きいです。

 

ハイコンテクストと言われますね。

 

アメリカでももちろんハイコンテクストな世界はあります。

 

でも多くは「言わないとわからない」世界でもあるので、ローコンテクストな世界かな。

 

知らない、といえば「では教えてあげよう」という流れになることがよくありました。

 

日本だと知らない、といえば「え?」と怪訝そうな顔をされることが少なくありません。

 

自分と同じようであること、すなわち同質性を求める傾向が強いからではないかと感じています。

 

アメリカでは個々の独立性が尊重されているので、違うことが当たり前。

 

だからローコンテクストな世界が醸成されたのかな。

 

 

 

今船堀ではローコンテクストな世界が作られています(^^)

 

だからそれに合わせた環境整備が大きな課題です。

 

配慮や気遣いだけでは成立できない世界ということを自分が受け止めて、苦手とするルール作りに着手しようとしています(^^)

 

それがうまく機能するかどうか・・・やってみないとわかりません(^^)

 

どうなるか(^^)