(画像はCNN10のホームページから引用)
英語学習とアメリカの出来事を知ることを狙ってCNN10を時々楽しんでいます。
英語版はCNN10のホームページから
その日本語同時通訳をNHKが1日遅れでWEBで公開してくれています。
先日アメリカのアラバマ州で大型の竜巻が発生し大きな被害をもたらしたというニュースが流れていました。
アラバマ州は私が赴任していた州でもあります。
今回被害があったのは北東部で、私が住んでいたのは南部なので場所は違うのですが、私が着任時代も近くの街を竜巻が襲ったというニュースは何度か耳にしました。
私が住んでいたところはちょうど竜巻のルートから外れるらしく、その街自体に竜巻はこなかったのですが、20マイルほど離れた隣の街では数回竜巻がきたようです。
今回の竜巻では少なくとも23人が死亡、70人が重軽傷で治療を受けているそうです。
日本では地震の大きさを表すのに、マグニチュードと震度という指標があります。
台風も強さを表すのに「強い」「非常に強い」「猛烈な」という段階があり、大きさも「大型」「超大型」という段階があります。
これとおなじように竜巻にも強さを表す指標があります。
今はEF0〜EF6まで段階があり、数字が大きくなるほど強い竜巻です。
実はこのEFという指標、「Enhanced Fujita scale」と言われていて、「Fujita scale」という指標がベースとなってより正確さを出すために改良された指標だそうです。
Enhanced Fujita scaleの頭文字をとってEFとなっているようですね。
日本語では「改良藤田スケール」と言われています。
名前の通り、日本人がこの指標をつくったんですね。
1971年に当時シカゴ大学教授だった藤田哲也氏がアメリカの暴風雨予測センターの前進である国立暴風雨予報センターの局長だったアレン・ピアソンとともに提唱した指標です。
(Wikipediaより引用)
藤田教授は竜巻研究の世界的な権威でノーベル賞に気象部門があったら受賞は間違いないだろうとまで言われていたそうです。
ではEFってどんなレベルでしょう。
EF0は屋根が剥がされたりするレベル。秒速29〜37m。
EF1は屋根がひどく飛ばされ移動住宅はひっくりかえるくらい。秒速38〜49m。
EF2は建付けのよい家でも屋根と壁が吹き飛ぶくらい。秒速50〜61m
EF3は建付けのよい家でもすべての階が吹き飛ばされるくらい。秒速62〜74m。
EF4は家は完全に破壊。車は小型ミサイルのように飛ばされる。秒速75〜89m。
EF5になると強固な建造物も基礎からさらわれてぺしゃんこになるとか。秒速90m以上。
EF5は2007年に指標が導入されて2013年5月までに全米で9例確認されています。
2011年には158人の死者を出したとか。
すごいですね。。。
さてその竜巻の強さ。今回はEF4だったそうです。
普通の家はぺしゃんこです。
アメリカの中部は、ロッキー山脈、メキシコ湾、カナダの三方からそれぞれ風が吹き込む地域で、これが大きな竜巻を生む要因だとCNN10では説明されていました。
日本は地震、台風、といった特有の天災がありますが、アメリカの竜巻もすごいですね。
なおこの模様を放送したCNN10英語版はこちら。
日本語同時通訳のNHK版はこちら。
私は最近、このCNNの字幕をタイプして音読練習をし始めました(^^)
話題が新鮮なので飽きなくていい教材です。