(画像はNHKホームページより引用)
12月第1週にNHKでは「首都直下地震ウイーク」を展開していました。
向こう30年以内に70%の確率で起こると言われている首都直下型地震。
マグニチュード7.3の地震が東京で発生したら、という想定でその後何が起こるのかをドラマ形式で4日間に渡って放送されました。
ドラマに連動して時間が流れるようになっていて、1日目は地震発生直後、2日目は地震発生2日目という具合に、です。
ドラマの後にアナウンサー、コメンテーターが生放送で出演、SNSもドラマに連動させ、地震発生後の状況を知ることができるようなしかけもありました。
プロローグ、4日間のドラマの後にはドキュメンタリーが2日間編成され、7日間連続の地震にまつわるNHKスペシャルでした。
NHKスペシャルは夜の放送なのですが、朝のニュースから夜まで、報道関係の要所要所でこの地震関係の内容がとりあげるようになっていて、まさにNHK全体で「首都直下地震ウイーク」。
私は生放送では見れませんでしたが、HDDレコーダーに録画してあり、実家にもどったとき夜中にまとめてみました。
ドラマでは悲惨な状況がかなり表現されていました。
正直気が重くなります。
でも、この映像から目をそむけてはいけないとも感じました。
東日本大震災の経験がそう思わせている気がします。
この番組では、何も考えていないととてつもない被害が想定されていることを語ってくれています。
しかし普段の心構えや意識、発生後の行動などでこの被害レベルはグッと下げることが可能、ということも示してくれています。
たとえば火災。
内閣府のシミュレーションでは、41万棟が火災で消失し、地震による想定死者数2万3千人のうち70%のあたる1万6千人が火災で死亡するとみています。
木造家屋が多いこと、消防車が足りていないことなどから火災による被害は甚大と見られているんですね。
しかし、火災の半分は実は通電火災と言われているようです。
地震によって停電となるのですが、通電された直後にショートしたり、ストーブなどにかぶさった衣類などが燃えることで火災になる症状だそうです。
家を離れるときはブレーカーを落としていくこと、これだけで火災発生は半分くらいに抑えられるらしいですね。
また火災が起きたばかりのときの初期消火、これによりさらに10分の1発生確率をさげることが可能なんだそうです。
関東大震災では火災旋風が発生し、避難所であった大きな広場に逃げてきた人たちが大勢犠牲になったそうです。
火災旋風はまさに”炎の竜巻”です。
炎の竜巻(火災旋風)がオーストラリアで fire tornado
いざ起きたときに自分たちがどう行動すべきか、家族とどのように連携すべきか、日頃から確認しておくことも大事ですね。
家族や知り合いを助けに現場に戻ることで、人の流れが阻害されたり二次災害を引き起こしたりすることがあるんですよね。
この手の放映については「アオリすぎ」という批判を少なくないと思います。
私は「備えあれば患いなし」と思う質なので、むしろこれだけ悲惨な光景を見せてくれる番組はありがたいと思います。
東日本大震災では、たくさんの「想定外」がありました。
津波の高さ、速度、範囲、規模、原子力発電所への影響、ライフラインの崩壊などなど・・・
普段の営みであれば「想定外だった」というのは、許される理由の一つになるかもしれないですけど、自分や大切な人が命の危険にさらされたときに「想定外だった」っていう理由で納得ができるだろうか、と思います。
少なくとも私にはできない(^^;;
幸いにも私の両親はこのあたりの意識が強くて、食料や水の備蓄やラジオの携帯など、いろいろと備えてあります。
昨年の北海道地震で母が巻き込まれたときは、普段の備えの意識が功を奏しじっとマンションでおとなしくしていて、ブラックアウトで全道停電の中ラジオで情報収集をちゃんとしていました。(^^)
今年は千葉県の台風被害で、長期間に渡って停電になり、携帯も使えなくなったことがクローズアップされていました。
今回の放映をみて、今自分に足りていないものはなんだろう、と改めて考えていたら頭がさえて寝れなくなってしまった(笑)
やっぱりキャンプグッズ買おうかなぁ。。。