48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

英語耳セミナー 2019年第47回(句動詞/英語ドラマ「シャーロック」)

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今回の動画はこちら

 

2019年最終回です。

 

 

句動詞の音変化について

定義

Unit 14

語尾の子音と語頭の母音がつながって1つの音になる

 

POINT:cook out 屋外で料理する

 

cookの語尾の子音[k]とoutの語頭の[a]がつながり、「クック・アウト」ではなく、「クッカウト」のように聞こえます。

 

今回は「句動詞(くどうし)」(phrase verb)を取り上げる。

 

句動詞は「動詞+副詞」や「動詞+(副詞)+前置詞」という2語または複数語で特別な意味をなすフレーズ。

 

動詞ともう1語がつながることで、動詞が持っている音節ではなく、つながったところにアクセントが発生する。

 

cookだけだと、「クッ」クと頭にアクセントが発生する。

 

しかしcook outだとクッ「カ」ウトと「カ」にアクセントがある。

 

これは名詞としても使われることがあり、その場合は語頭にアクセントが移るcook outの場合

動詞:クッ「カ」ウト

名詞:「クッ」カウト

となる。

 

例題

  1. Look out from the window.
  2. It’s time to wake up.
  3. Look up and say it.
  4. Make up your mind now.
  5. I was sick in bed yesterday.
  6. What time are you going to check in?
  7. Time flies like an arrow.
  8. Look at the time.
  9. There’s a clock on the wall.
  10. I found it in the back of the room.

 

和訳

  1. 窓から外をみてごらん
  2. 起きる時間ですよ
  3. 顔を上げて言ってごらんなさい
  4. もう決心しなさい
  5. 昨日は病気で寝ていました。
  6. 何時にチェックインですか
  7. あっという間に時間が経ったね
  8. もうこんな時間だ
  9. 壁に時計がかかっているよね
  10. これ、部屋の後ろで見つけたよ。

 

解説

1 Look outは句動詞で「外を見る」。ルッ「カ」ウと「カ」にアクセントがある。

 

2 wake upは句動詞で「目を覚ます」。ウェィ「カ」ップと「カ」にアクセントがある。

 

3 Look upは句動詞で「顔を上げて見る」。ルッ「カ」(プ)と「カ」にアクセントがある。

 

4 Make upは句動詞でいくつかの意味がある。名「カ」ップと「カ」にアクセントがある。

Make up your mind で「決心しなさい」という慣用句になっている。

 

なお参考までにin your mindは「(頭の中に)」というニュアンスで、on your mindは「(表面にくっついている)」というニュアンス。

 

5 sick inは句動詞ではない。I was sickとin bedと分かれる。なのでsickとinはくっついて発音されるようだが、実際は切って発音するのが筋。

アクセントもsickが持っている「シッ」クにある。

 

6 check inは句動詞で「チェックインする」。チェッ「キ」ンと「キ」にアクセントがある。

 

7 rの音はLよりもwに近い。LはTに近い。

arrowも「アロー」ではなく、「アゥオー」のように聞こえる。

 

8 Look atは句動詞ではないがLook at the timeで「もうこんな時間だ」という慣用句として使われる。

 

9 There’s clockとon the wallは本来切れるので、clock on はつながるように聞こえるが気持ちは切って発音が筋。


a clockがtheでないのは、「単に”時計”」といいたいから。何か特定されるような時計(“例の時計”みたいに)の場合はtheが付き、That’s the clockみたいな言い方が自然。

 

10 found it in は句動詞ではない。found itとin the back of the roomは切れる。

 

in the back of the roomは「部屋の後ろの方」をいうのに対し、

in back of the room は「部屋の外の裏側」とthe がつかないだけで意味は大きく異る。

 

in the front of とin front ofの違いもそう。

 

句動詞 vs 名詞 

多くの句動詞は名詞としても使われます。

 

アクセントの位置に注意して音読しましょう。

 

例文

  1. I hope this workout will work out.
  2. To turn off the light press the turnoff button.
  3. You can check out at that checkout counter.
  4. Wake up when you hear the “Wakeup” call.
  5. Watch out! There’s aWatchout!” sign.

 

  • That black bird is a blackbird.
  • That white house is the White House.

 

1〜5は句動詞と名詞の組み合わせですが、最後の2文はアクセントの置き方で意味が変わる例です。 

 

和訳

  1. このワークアウトで効果が出るといいのですが。
  2. 電気を消すには、「消す」ボタンを押して。
  3. あそこのチェックアウト・カウンターでチェックアウトできます。
  4. モーニングコールが聞こえたら起きなさい。
  5. 気をつけて!「注意!」の看板がある。

 

 

ちなみに「ブラックバード」はクロウタドリというツグミの仲間のようです。

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(画像:鳥の図鑑ホームページから引用)

 

会話練習

例文を使って会話練習です。

 

A: I’m looking for a place to work out.

B: I know a good workout studio.

 

 

A: How do youturn off the light?

B: Press this turnoff button.

 

A: Where can I check out?

B: At the checkout counter over there.

 

A: Time to wake up.

B: Is that the Wakeup call?

 

A: Do you see that ”Watchout!” sign?

B: Watch out for what?

 

A: What’s the name of that black bird?

B: That’s a blackbird.

 

A: Look at that white house.

B: That’s the White House.

 

英語ドラマでディクテーション〜シャーロック


Christmas with Sherlock

 

このYoutubeで2分30秒あたりからが課題文となりますが、残念ながらワトソン氏の「57」というセリフあたりでカットされてしまっています。

 

Netflixで公開されている「シャーロック」ではシーズン2のエピソード1で41分あたりからこのクリスマスパーティーのシーンがでてきます。

 

Mollyはシャーロックに片思いをしている解剖医で、シャーロックは全く意に介していない。

 

Lestradeはスコットランドヤードの警部で、シャーロックを変人扱いする警察関係者の中、彼の実力を認めしばしば捜査協力を依頼している。

 

JohnはいわずとしれたJohn Watsonです。

 

課題文

Molly: You always [  ] such [   ] things.

[   ] time. [   ] Always.

 

Sherlock: I am [  ]. [   ] me.

Merry Christmas, Molly Hooper.

 

Voice: Ahhh!

 

M: Oh, no! That [   ]... I [   ]...

 

S: No, [ ] [  ] me.

 

Lestrade: My [  ], [   ]?

 

Molly: What?

 

S: My [   ].

 

 

John : [ ]?

 

S: [   ], [  ]?

 

J: [ ] of those [  ], the ones I've [   ].

 

S: [   ] [that] you've been [    ].

 

Excuse me.

 

J: [  ] [ ], Sherlock?

 

S: I [  ], "Excuse me".

 

J: Do you have a [   ]?

 

回答

Molly: You always say such horrible things.

Every time. Always. Always.

 

Sherlock: I am sorry. Forgive me.

Merry Christmas, Molly Hooper.

 

Voice: Ahhh!

 

M: Oh, no! That wasn't... I didn't...

 

S: No, it was me.

 

Lestrade: My God, really?

 

Molly: What?

 

S: My phone.

 

 

John : 57?

 

S: Sorry, what?

 

J: 57 of those texts, the ones I've heard.

 

S: Thrilling [that] you've been counting.

 

Excuse me.

 

J: What's up, Sherlock?

 

S: I said, "Excuse me".

 

J: Do you have a reply?

 

普段めったに謝らないシャーロックが「I'm sorry」と謝罪をするシーンではワトソンが「何が起こった?」とばかり目をひんむいているシーンはちょっと笑えます(^^)

 

シャーロックの携帯の着信音である「Ahhh」というのは、このシーズン2のエピソード1で登場するある女性の声ですが、なぜ彼女の声が着信音になっているかは、ぜひストーリーをご覧ください(^^)

 

シャーロックのセリフ「Sorry, what?」(ごめん、なにそれ?)という言葉は普段ワトソンの口癖でちょっとした皮肉めいたセリフです。

 

 

 

さて、2019年の「英語耳をひらこう」は全47回を数えました。

 

原澤講師、岸講師を始め、参加頂いた方々、ライブ配信をご覧いただいた方々、参加できなくても応援いただいた方々、ありがとうございました。

 

2020年のオリンピックイヤーは1月9日(木)から始動します。