今回の動画はこちらです(途中歌の部分で音がミュートされています)
数字を含むイディオム
0〜9までの数字を使ったイディオムを紹介してもらいました。
問題
空欄に0か9のどれかの数字を当てはめてください。
日本語はヒントです。
- That’s [as] easy as one-two-[ ]. 朝飯前
- Good job! Give me [ ]. ハイタッチ!
- Let’s [ ] in on this issue for the time being. 的を絞る
- We’ll have to do it from square [ ]. 振り出しに戻る
- That’s [ ] a penny. 安物
- I’ll be there in [ ] ticks. 直ちに
- Careful not to have one over the [ ]t. 飲み過ぎ
- My room is at [ ] & [ ]. 散らかり放題
- No worries. It’s just a [ ] days wonder. 人の噂も七十五日
- Do you copy? Ten- [ ]. 了解!
回答
- That’s [as] easy as one-two-three. 朝飯前
- Good job! Give me five. ハイタッチ!
- Let’s zero in on this issue for the time being. 的を絞る
- We’ll have to do it from square one. 振り出しに戻る
- That’s ten a penny. 安物
- I’ll be there in two ticks. 直ちに
- Careful not to have one over the eight. 飲み過ぎ
- My room is at sixes & sevens. 散らかり放題
- No worries. It’s just a nine days wonder. 人の噂も七十五日
- Do you copy? Ten-four. 了解!
解説
easy as one-two-three で「いとも簡単」という意味に。easy as pieやpiece of cakeも同様の意味
give someone five で「ハイタッチする」「握手する」の意味。ここのfiveは5本指、すなわち「手」を表します。
zero in on で「〜に的を絞る」「〜に集中する」の意味でzero inの後には必ずonがつく。射撃から来た言葉でもともとは「メモリを合わせる」を意味していたがそれが転じてこのような意味で使われるようになったようです。focus on。
from the time beingは「今の所」「現時点」の意味。
from square one で「振り出しから」の意味。「ある程度物事が進んでいてそれをやり直すために最初に戻る」というニュアンス。ボードゲーム由来で「四角のます目(square)の最初のます目は1番(one)。だから、振り出しは “square one”」が語源と思われます。
同義語のfrom the beginingは一般的に「最初から」というニュアンス。
ten a penny 「安い」「二束三文」という感覚を表す表現。a pennyの「a」は「〜につき」を表すので直訳は「1ペニーにつき10個」となります。1ペニーは日本円で1円くらいですから、たしかに二束三文、ですね。同義語inexpensive、cheap。
two a pennyも同様に「ありふれた」という意味でつかわれるそうです。
in two ticks 「直ちに」「急いで」の意味。ticksは時計がチクタクと出す音のこと。そのチクタクが2つなる間に、ということは時間的には2秒前後。すなわち「直ちに」となります。同義語right away、on the double。
have one over the eight 「飲みすぎる」の意味。「20世紀初頭のイギリスの軍隊のスラングからで、ビール8杯まではしらふでいられると考えたことから。」というのが語源だそうです(出典:英辞郎 on the WEB:アルク )同義語drink too much、drink to excess、overdrink
at sixes and sevens 「ごちゃごちゃした」様子。この語源は定かではないですが、どうも昔のボードゲームhazardに由来していそうだがそれでもいくつか説があるみたいです。
- サイコロは5と6が一番大きな目なのだが、このゲームはフランス由来でその5と6の発音が「サンク」と「スィス」となってそれが英語で「six」と「seven」に間違って訳されたという説。(上級英語への道:So-netブログ、http://www.worldwidewords.org/qa/qa-six1.htm)
他にも「中世のロンドンでのパレードで2つのギルドが”6番目”か”7番目”かで揉めたことがあり、1年ごとに交代するというこで決着したことから生まれた」という説。(出典:小泉牧夫著「世にもおもしろい英語: あなたの知識と感性の領域を広げる英語表現」より。世にもおもしろい英語: あなたの知識と感性の領域を広げる英語表現 - 小泉牧夫 - Google ブックス)
ちなみにYoutubeでこの言葉が使われているシーンがありました。
Naomi Watts Shows Off Her Best American Accent
この7:50あたりで、Naomi Wattsが使っています。
a nine days wonder 人の噂も75日。語源は「ローマカトリック教会で9日間も連続して行われる「ノヴィーナ」(novena)と呼ばれる祈りの慣習があったが、9日たつと何事もなかったように静まり返ってしまう」ことに由来しているらしいです。(出典:浦嶋ビジネス英会話インターネット道場)A wonder lasts but nine daysとも言います。
Ten-four 「了解!」の意味。 語源はCB、警察無線で使われていた「テン・コード」と呼ばれている略号からだそうです。
- 10−1:受信不良
- 10−2:受信良好
- 10−3:送信停止
- 10−4:了解
(詳細のテンコードはテン・コード - Wikipediaに掲載されています)
他に数字を使ったイディオム
one horse town:「街の移動に馬1頭で十分」から「ちっぽけな町」という意味。
one-hit wonder:「一発屋」という意味。
be in two mind:「2つの考えの中にいる」から「どちらにするか決めかねている」という意味。
two bean in a pod:podは「さや」で「1つのさやにある2つの豆」から「瓜二つ(似ている)」という意味。
third time's the charm:3度めには幸運がやってくる。3度めの正直。
on all fours:四つん這い。
take the fifth:「黙秘権」の意味。「法廷での黙秘権がアメリカの憲法修正第五条によって保障されていること」に由来。
six of one, half a dozen of another:「6」も「半ダース」も一緒、というところから「かわりない」「どちらでもいい」という意味。
seventh heaven:「至福」の意味。「ユダヤ教、イスラム教では、天国には7つの階層(seven levels)があるといわれていて、最も高い階層が神が居住する7つ目の層となっていること」に由来。
nine times out of ten:「十中八九」の意味。ten to oneも同じ意味。
こちら数字を使ったイディオムを紹介したページです。ご参考まで!
Sound Change〜ingの発音
つづりがあるのに発音しない文字
Boarding のように,[-ing] で終わる単語の語尾の [g] は発音しないため,「ボーディング」ではなく,「ボーディン」のように聞こえます。
例文と和訳
1. Where are you going?
どちらへお出かけですか?
2. Are you coming to the party?
あなたはパーティにいらっしゃいますか?
3. I’m leaving for Hong Kong.
私は香港に向けて出発します
4. We’ll be waiting at the exit door.
出口のドアで待っています
5. What’s wrong?
どうしたの?
6. I haven’t seen him for a long time.
私は彼に長いこと会っていません。
7. You have a nice smiling face.
あなたの笑顔,素敵ですね。
8. Let’s walk along the river.
川に沿って歩きましょう。
9. Would you like something to drink?
何か飲み物はいかがですか?
10. Don’t forget to bring an umbrella.
傘を持って行くのを忘れない
例文を活用した会話練習
A:Where are you going?
B:I'm visiting my long-lost friend.
(A:どこへ行くの?)
(B:音信不通だった友人に会いに行く)
A:Are you coming to the party?
B:Yes, I’m going to.
(A:パーティーにくる?)
(B:そのつもり)
A:I’m leaving for Hong Kong.
B:When are you coming back?
(A:香港に向かいます)
(B:いつ戻る?)
A:We’ll be waiting at the exit door.
B:I look forward to seeing you then.
(A:出口のドアの所で待っている)
(B:会うのを楽しみにしている)
A:What’s wrong?
B:Oh, nothing.
(A:どうしたの?)
(B:いや、別に)
A:I haven’t seen him for a long time.
B:I hope nothing is wrong with him.
(A:長いこと彼に会っていない)
(B:何事もなければよいのだが)
A:You have a nice smiling face.
B:Thank you for saying so.
(A:素敵な笑顔です)
(B:そう言ってくれてありがとう)
A:Let’s walk along the river.
B:Well, it’s getting cold though.
(A:川沿いに歩こう)
(B:でも寒くなってきたよ)
A:Would you like something to drink?
B:I’m thinking.
(A:何か飲み物いる?)
(B:何にしようかな)
A:Don’t forget to bring an umbrella.
B:Is it going to rain?
(A:忘れずに傘を持っていきなさい)
(B:雨になりそう?)
解説
leaving for : 「for」は「まだ見えないもの」を対象にしている。leave for Hong Kongは「Hong Kong(にまだいっていない)へ向かう」というニュアンス
forget to bring : 「to bring」の不定詞は「未来」を表しており、「(これから)持ってくることを忘れないように」となる。
これに対してforget bringingと動名詞になると、動名詞は時間の制約を受けず過去のことも表すので、「(もう)持ってきたことをわすれないように」となる。
What' wrong?ではwrongを強くいうことで「どうしたの?」と普通に訊く感じ。
I haven't seen himやその後のwrong with himのhim は話の中ですでに「誰を」表しているか自明なので音にするとかなり弱くなり、ただの「m」に近い音になる。
英語歌〜Still Crazy After All These Years
今回はポール・サイモンの代表作の一つ「Still Crazy After All These Years」です。
Paul Simon -Still Crazy After All These Years
セミナーの動画ではこの音声部分がほとんどワーナーによってミュートされてしまいました(^^;;
こちらのYoutubeでお楽しみください(^^)
ディクテーションの範囲は1番の歌詞でYoutubeの0:13〜1:10の間です。
文意語ディクテーション1
I [ ] my old [ ] on the [ ] last night
She [ ] so [ ] to [ ] me, I just [ ]
And we [ ] about some [ ] times
And we [ ] ourselves some [ ]
Still [ ] after all these years
Oh, still [ ] after all these years
回答1
I met my old lover on the street last night
She seemed so glad to see me, I just smiled
And we talked about some old times
And we drank ourselves some beers
Still crazy after all these years
Oh, still crazy after all these years
文意語ディクテーション2
I’m [ ] the [ ] of man
who tends to [ ]
I seem to [ ] on [ ] familiar ways
And I ain’t no [ ] for [ ] [ ]
That [ ] in my [ ]
回答2
I’m not the kind of man
who tends to socialize
I seem to lean on old familiar ways
And I ain’t no fool for love songs
That whisper in my ears
解説
邦訳では「時の流れに」という題名で、1975年10月発売の同名のアルバムの1曲めに収録され、1976年4月にシングル・カットされました。
we drank ourselves some beers ourselvesをあえて入れているところは原澤講師、岸講師が「英語らしい素敵な表現」といっていたところ。「2人で」という状況をよりよく描写しているそうです。
I'm not the kind of man who ~ 「私は〜のような類の人ではない」。kind ofで「たぐいの」という言い方でよく英語で使われる表現。who以下でmanを修飾する内容が記載されます。
I ain't no fool ain't はbe動詞+notの短縮形。ここでnot + noという二重否定がされていますが、内容は否定。すなわち文法的には間違っているものの否定を強調するためにこのような使い方をすることがあるそうです。
日本語でも「全然」は本来否定する内容と使うのが文法的には正しいとされていますが、実際は「全然OK」のように肯定文でも使われていて、内容を強調することに利用されています。これと同じようなことかもしれませんね。
for love songs that whisper in my ears that以下はlove songsを説明している内容。「耳元でささやくようなラブソング」。