2020年の「英語耳をひらこう」セミナーがスタートしました。
今年も1年よろしくお願いいたします。
そんな年初第1回目ですが、岸講師が体調不調でダウン・・・急遽原澤講師による代講となりました。
本当の発音とは違う外来語
日本語にはたくさんの外来語があり、それがそのまま英単語の理解を助けてくれることが少なくありません。
カップ:cup、ライト:light、などなど・・・
ところが、言葉が輸入されたときに本来の発音と違った音で広まってしまった言葉もあります(^^)
今回はそんな言葉の特集。
発音の音はGoogleで単語を入力してサーチすると音を聴くことができます。
cocoaのように単語だけではこのマークがでてこないことがあるので、「cocoa 意味」と入力すると、すぐにでてきます。
なお、Weblioの発音はスペルをそのまま読むようなアルゴリズムになっていて、buffetを「ばふぇっとぅ」と最後の「t」の音を出したりしているので、適切ではないようなのでご注意ください。
発音のアクセントは原則「頭」ですが、一部そうでない単語もあります。
(英語にとっての外来語にみられるようです)
- アレルギー:allergy → アレジー
- アルコール:alcohol → アルコホール
- ビール:beer → ビアー
- ビュッフェ:buffet → ブフェ ”フェ”にアクセント
- キャリア:career→ クリア
- カオス:chaos→ ケアス
- ココア:cocoa→ ココ
- ジレンマ:dilemma→ ディレマ
- エネルギー:energy→ エナジー
- ハーブ:herb→ アーブ
- アイロン:iron→ アイアン
- モバイル:mobile→ モーボ
- オリオン:Orion→ オライオン ”ライ”にアクセント 注:これはgoogleで発音がでてこないのでgoo辞書などで確認してみてください
- オリーブ:olive→ アリブ(前にアクセント)
- オアシス:oasis→ オエイシス ”エイ”が強い
- プロフィール:profile→ プロファイル
- ポーチ:pouch→ パウチ
- テーマ:theme→ シーム
- ビニール:vinyl→ バイナゥ
- ウィルス:virus→ バイラス
- ビタミン:vitamin→ バイタミン
buffetは語源はフランス語。
pouchで「ou」は英語では「アウ」と発音することが多い。
例:couch、out、nounなど
「エナジー」とか「プロファイル」とか日本語としてすでに馴染みになっている音もありますね。
身体にまつわるイディオム
身体の部位を表す単語を使ったイディオムを学びます(^^)
穴埋め問題
- You have a good [ ] on your [ ].
- My [ ] are bigger than my [ ].
- Keep your [ ] up.
- You paid through the [ ].
- I have a sweet [ ].
- It's on the tip of my [ ].
- He's a pain in the [ ].
- Let's give him a big [ ].
- I'm all [ ].
- You're pulling my [ ].
回答
- You have a good head on your shoulders.
- My eyes are bigger than my stomach.
- Keep your chin up.
- You paid through the nose.
- I have a sweet tooth.
- It's on the tip of my tongue.
- He's a pain in the neck.
- Let's give him a big hand.
- I'm all thumbs.
- You're pulling my leg.
解説
- 「賢いね」の意味。shoulderは「肩」。複数形であることに注意。通常肩は2つあるもので、「頭が乗っている具体的なイメージを想定させるので」通常通り複数形で使われています。英英辞典では「to be sensible or intelligent」となっています。
- 「ちょっと欲張りすぎた」の意味。レストランでつい頼みすぎてしまう人や、食べ放題で取り過ぎちゃう人に対して使います。stomachは胃袋。
- 「元気出せよ」の意味。chinは顎の先。顎そのものはjaw。
- 「ぼったくられたね」の意味。由来は不明らしいです。「高い金を払うのは鼻血がでるのとおなじくらい厄介だから」とか「9世紀ころアイルランドに侵攻したデーン人が税金を滞納したアイルランド人の鼻を削ぎ落としたから」とか諸説あるようです。
- 「甘いものには目がない」の意味。toothがteethでなく単数形であることに注意。
- 「喉まででかかっている(けど思い出せない)」の意味。日本語では「のど」ですが、英語では「舌(tongue)」なんですね。
- 「彼、うざいね」の意味。neckは「首」。首に違和感がある状態がこのような表現につながったと考えられます。英英辞典は「to be annoying」とありました。
- 「彼に拍手をしよう」の意味。handは単数形。
- 「不器用なんです」の意味。「指全部が親指」というイメージで、確かに親指だけだと制約多そうですね。身体を表す言葉を使って似た表現が、I'm all ears. これは「ちゃんと聴いていますよ」という意味。
- 「ご冗談でしょう」の意味。「足を引っ張る」が日本語と違うのが面白いところ。足をひっかけたり、ひっぱったりするのがいたずらでやられるところから、こういう表現につながったと思われます。
〜今回の議論ポイント〜
<複数形か単数形か>
例えば「歯」は通常”複数本”あるので、teethと複数形を使います。このイディオムのように「”歯”というもの」と”一般的な概念”を表すときにa toothと単数形で使われることがあるようです。
10 のlegも同じで、通常は「legs」と複数形で使いますが、ここでは「leg」と単数形です。
一方1の「shoulder」は「shoulders」と複数形です。”肩”を概念ではなく実際の肩を想定させる内容なので、通常通り複数形になっているようです。
会話練習
今回の例文を使った会話練習。感情をこめてペアワークしましょう。
A:I know the way to solve the problem.
B:Wow! You have a good head on your shoulders.
A:Can you eat that much?
B:Maybe not. My eyes are bigger than my stomach.
Maybe not.はMaybe you can not eat that much.の省略形です。
A:I was left out of the project.
B:Keep your chin up.
A:I bought this painting for 300,000 yen.
B:Uh-oh! You paid through the nose.
Uh-oh!は英語圏でよく使われます。「おっおー」と何かまずいことや訳ありみたいなことが起こった時に「おいおいおい」みたいな感じで発します。
A:Another piece of cake?
B:Sure. I have a sweet tooth.
A:Do you remember the name of that Italian restaurant?
B:Let me see. It's on the tip of my tongue.
Let me see.はゆっくり言うことで「え〜っと」というつなぎの言葉になりますが、早くいうと「それ見せて」と意味が変わってきます。
A:Denis bother me all the time.
B:I know. He's a pain in the neck.
A:That was an exellent presentation.
B:You are right. Let's give him a big hand.
A:Could you change Jimmy's diaper?
B:I wish I could. I'm all thumbs.
I wish I could.はよく使われる表現。「できることならやるんだけど(やれない)」という意味。
A:I finally got married.
B:You're pulling my leg.
同じ「冗談でしょう」という表現でYou're kidding!がありますが、より軽い感じになります。
ロングマン英英辞典に掲載されていた「身体を表現する単語」の図を掲載しますのでご参考まで。
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