NHKスペシャルを録画していながら視聴が追いつかず、いわゆる積読状態になっているのですが、実家に帰ったときにちょっと消化。
NHKスペシャルだったのですが、1つは「2020年 10 Years After 未来への分岐点」、もう1つは「マネーワールド 第3集 借金」でした。
「2020年 10 Years After 未来への分岐点」では、10年後の2030年に人類にとって大きな分岐点が訪れる、という見解について紹介していました。
(画像;NHKスペシャルホームページより引用)
放送日は今年の1月1日。
一方「マネーワールド 第3集 借金」は世界中が借金まみれになっていて資本主義にとって大きな局面を迎えているというもの。
(画像;NHKスペシャルホームページより引用)
こちらは2018年10月放送とちょっと古い内容です。
新旧の番組ではありますが、たまたま読書会の課題図書「危機と人類」で扱われていた内容ともかぶっていたので、興味深く観ました。
「2020年 10 Years After 未来への分岐点」で取り上げていたテーマは
いずれも今の研究段階で、「2030年ごろに大きな分岐点にさしかかり、人類の存亡にかかわるかもしれない」、という見込み・見解を紹介しています。
どの分野もまだまだ賛否両論ある内容で、いろいろな思惑(政治、企業、個人)があるので、統一見解に達するのはなかなか難しい課題かもしれません。
環境については単純な汚染とか不足だけでなく、水のように世界全体では足りているにも関わらず、一部しか享受されていないという不公平さも問題として指摘されていました。
「危機と人類」で示された「危機に直面した国・個人が打開するために必要な12項目」に当てはめると、第1項目にある「危機の認識」というところで、すでに躓いている課題でもありそうです。
この「危機の認識」って”事前に”認識できる人(団体)と”(危機に直面した)事後に”認識できる人(団体)とあって、特に人は後者の方が圧倒的多数かもしれません。
それが「痛い目にあって初めてわかった」という経験(^^)
かくゆう私も「痛い目にあって初めてわかった」という経験を数多くして学んできたことがたくさんあります。
アメリカが京都議定書から離脱したり、中国ではゲノム操作した子供が生まれたり、日本はエネルギー政策で石炭・石油の火力発電から脱却できないし・・・
国の足並みはなかなか揃わない。
一方で「このままではいけない」と行動を起こした人や企業の紹介もされていて、なにか変化しつつあることも感じられます。
一方「マネーワールド 第3集 借金」では、全世界のGDPが70〜80兆ドルなのに対し、借金が164兆ドルにも達している、らしいです。
借金は経済のエンジン的な役割にもなり、これまで経済成長に大きく貢献してきました。
なるほど、と思ったのは「その貢献は経済が成長する前提で成り立つ」という視点。
経済が成長すれば、投資したら利益と一緒に回収でき、借金の返済が可能になります。
貸した方も経済成長があるからこそ利子をつけられるわけで、貸した側、借りた側双方にとってプラスになります。
だからこそ、「成長をよしとする」ことが資本主義では当たり前になっているわけです。
そういう視点では「消費すること」は美徳でもあるわけですね。
ところが消費が頭打ちになってくると前提が崩れてきます。
それが借金過多という状態が見せている課題です。
「足ることを知る」という世界がこれから注目されてもいい気がしますね。
未来にむかえつつある課題も借金の問題も、もともとは人間が持っている「欲」が根底にあるだろう、ということは両番組でも指摘がありました。
でもだからといって「欲」はよくない、というわけではなく、「欲」があったからこそ今の人類の発展があったわけでもあります。
発展を支えてきた「欲」との上手な付き合い方、それがこれからの生き方で必要な認識なのかも。。。。
そんなことを考えさせられたNHKスペシャルでした(^^)
身近なところから着手してみよう。