シェアハウスではネットワークの快適さは重要な指標の一つです。
SNSや動画サイトを活用する人がとても多く、ネットワークのない生活環境なんて考えられない、なんていう世界です。
ランニングシェアハウスでは、一時期ネットワークの遅延や切断といった問題が発生し、その対処にだいぶ時間をかけました。
やっと落ち着いて皆さんにもある程度許容してもらえる状態まできたのですが、ここ1〜2週間で再び「ネットが遅い」とか「切断する」といった症状が出始めました。
おっかしいなぁと思って回線会社に連絡をいれて調査。
どうも同しようもないことが起こっているらしいことが判明しました。
まずネットワークってどんな風になっているかをイメージにしてみました。
この図のように、
外からデータがきたら「プロバイダー」と呼ばれる会社がもっている「サーバー」に送られます。
ここから回線会社が敷設している光ファイバーケーブル「回線」を通じて各家庭に配信されます。
「ルーター」という機器を通じて、Wi-Fiや有線LANケーブルを通じてみなさんが使っている「端末」(パソコン、タブレット、スマホなど)にデータが送られてきます。
こちらからデータを「送る」のは単純に逆方向にデータが流れるだけです。
「データが遅い」と感じるのは皆さんが使っている「端末」で感じる現象。
WEBを見ようとしてもぐるぐる回って全然サイトにアクセスできない、といった症状です。
原因を探すためには、順にさかのぼってチェックしていきます。
まず、「端末」。
これは他の人も同様な症状を感じているので、端末依存ではない。
次に「ルーター」。
処理できる許容量を超えていればサーバーの性能が原因の可能性がでてきますが、CPUの使用率が10%程度。
すなわち「ルーター」は余裕で動いている、という状態です。
ではでは「回線」。
私はNTT系列に契約しているので、NTTへ連絡して回線をチェックしてもらいました。
リモートで回線の混雑状況を確認できるのですが、こちらもどこかでデータの流れが滞っている現象はない、とのこと。
するってぇと、「プロバイダ」か、ということでこちらに電話してみると、「確かに今速度が低下するくらい負荷がかかっております」という説明。
そうプロバイダで混んでいてデータ処理が追いついていないことが原因とわかったのです。
これ、実は結構お手上げ(^^;;
すなわち、「プロバイダー」の中で、サーバーがデータの受け入れと吐き出しをうまくできていない、ということでもあるんです。
プロバイダーによってネットの速度の早い遅いがあるとは知りませんでした。
さらに訊くと、シェアハウスだけでなく近隣の状況もどうも似たような状況らしいです。
なんでか・・・
昨今のリモートワークが要因と想定しています。
リモートワークで私がやっているようにZoomなのでオンラインの会議も増えてきていると思われます。
オフィスでは不要だった動画配信が日本全国至るところで起こっているわけです。
これが一部のネットワークを圧迫している恐れがあります。
例えるなら、高速道路のインター入口で大渋滞していて、なかなかインターから車がはいってこれないんだけど、高速道路はガラガラ、みたいな感じでしょうか。
そしてそういう状態であるプロバイダーは1つではなさそうです。
以前船堀でプロバイダー変更のテストをしてみましたが、改善されず、同様にプロバイダー起因でデータ転送が遅くなったことあります。
疫病によって人の活動が少なくなることによる隠れた影響の1つではないか、と感じました。
今後コロナ騒動が落ち着いた後、今広まりつつあるオンライン活動は、すべて元に戻るのではなく、一部、いやもしかしたらかなりの部分がオンラインのまま残ることは、十分に想定されます。
かねてから「日本はまだまだインフラが不十分」という声を耳にすることがあったのですが、「そうかなぁ」と実感は持てていませんでした。
でも今回の経験で「確かにインフラがまだ整っていない」ことを実感。
プロバイダーさん、もっと頑張ってほしい。。。
国も自治体もなんか支援してほしい分野だなぁ。。。
空いている高速道路は魅力だけど、入口で渋滞してちゃ意味がない。。。
10年前にアメリカに赴任していた時、インターネットはケーブルテレビの回線を使っていたのですが、夜になると一気に速度が低下して動画がモザイクになったり止まったりしていたことが懐かしい(^^)
そして夜中になるとまた速度が早くなって、「あ〜寝始めたな」とわかったものです(^^)
まさにそんな状況が今の日本の都内で起こっているんですね。
ITリテラシーの低い私だからこその新しい発見でした(^^)