先日ご紹介した「方法序説」。岩波文庫でなかなか理解ができなかったので^^;;さっそく「まんがで読破」のシリーズで読んでみました。
さすがまんが(^^)かなりわかりやすい。
オリジナルで構成されている6部という構成に沿って展開されています。
第1部:諸学問の考察
第2部:方法の規則
第3部:道徳の法則
第4部:形而上学の基礎
第5部:自然学の諸問題
第6部:学問の展望
すでに目次の段階で自分の読解力のなさに落ち込む(笑)
第1部では、キリスト教の教えの中に真理があるとされていた中世哲学を基軸としたスコラ学が主流だったのですが、デカルトはそこが納得がいかず「ここに学ぶものはない」と旅にでていろいろな人物と交流する、という経緯が語られています。
第2部では、あらゆる物事の真偽を見定めて確固たる理論を築くために、まず自分の考え方を改革しようとしたデカルトが、そのための方法として”明証”(疑う余地のない確かなものしか認めない)、”分析”(複雑な問題は分解する)、”総合”(順序に従って導く)、”枚挙”(見落としがないか確認する)という4つの規則を提示します。
第3部では、実生活でできるだけ幸福に生きるための一時的な道徳を定めています。それが、「国の法律と慣習に従うこと」「自分の行動は一度決めた以上は一貫すること」「運命よりも自分に打ち克つことに努めること」という格率(自分のもつ行為規則)です。そして再び旅にでます。
第4部では、学問の基礎となる哲学にとりかかります。それが形而上学。絶対的な存在としての「神」の立証が不十分として、いろいろと疑ってみます。「感覚」「推論」「思考」。そして「我思う、故に我あり」にたどり着きここを第一歩とします。そして不完全な自分が存在するのは、完全な存在である神がいるから、として、神の存在証明をします。さらに、精神と身体は本質的に異なる「心身二元論」を打ち出します。
まんがではここで、第1部から4部までの復習に少しページを割いています。これはなかなかありがたい(^^)
第5部では、デカルトが自然を機械的な世界として示しています。まんがでは本文にはない(と思う)デカルトの考えの欠点についても触れてくれています。ニュートンの運動法則で有名な、慣性の法則、運動量保存の法則は、ニュートンより前にデカルト、ガリレイなどによって提唱されていて、ニュートンが運動の法則としてまとめたんだそうな。
第6部では、デカルトは実生活に役に立つような実践的な哲学をめざしていたという解説が紹介されています。
最後はエピローグでまんがらしくまとまっていました。
いや〜、なんかわかった気になっちゃいますね(笑)
でも、このまんがは登場人物がデカルトの言っていることを「解説」というスタンスをとっていますが、実際の本は、デカルト本人が「わたし」として語りかけています。
本来はそのデカルトからの「語り」を受け止めるだけの読解力が必要なんでしょうが・・・
余談ですが、このまんがで読破、アマゾンでは新品が販売されていなく、中古は配送料を含めると新品よりも高い・・・^^;;
そしたらkindle unlimitedだと無料で読めるという・・・
そしてキャンペーンで申込して2ヶ月は月額1980円が99円。
kindleフォーマットで読むと486円。
算数を使うまでもなく、kindle unlimitedを申し込んだほうが安い(^^)
本来はMBAシェアハウスの書庫に入れていきたいのですが、取り急ぎ今読んでおこうと思い数カ月ぶりに申し込みました。
まんがで読破シリーズが50冊くらい今無料なので、これを機会に一気に読んでみよう(^^)