少々忙しい日々が続いた後のとある週末。
寝る前にふとある曲が頭の中で流れ始めました。
Every Little Thing(以降ELT)の「出逢った頃のように」。
「出逢った頃のように」MUSIC VIDEO / Every Little Thing
1997年のSingleカットされた曲。
この頃によく聴いていたアーティストの1つでした。
よく聴いていた音楽には同時の情景がセットになっていて、その曲を聴くと当時のことがぶわぁ〜っと思い出されることが多くあります。
今はあまり音楽を聴かなくなってしまいましたが、以前はウォークマン、カーオディオ、ホームオーディオは必需品でした(^^)
頭に浮かんできちゃったこの曲が収録されていたアルバムを持っていたのですが、なぜか紛失していてMacのライブラリーに入っていないんですね。
iTunesでアルバム探して触りを聴いていたら、全曲聴きたくなってしまって購入ボタンをポチッとしてしまった。。。(笑)
「Every Best Single +3」
ELTが1996年にデビューしてから1999年1月までに出したSingle 12枚+インストゥルメンタル1曲で構成されてるアルバムです。
ELTの初期の全盛時代の曲が入っているので、ELT好きにはなかなかハイクオリティなアルバムと勝手に思ってる私(^^)
ELTを聴いていた1997年は、めちゃめちゃな生活していた年だった印象が残っています。
1995年4月に移動した新しい部署で、素人同然で技術者の中に入ってデータ記憶装置の新しいフォーマットを作って業界No.1を目指していました。
1996年7月に第一世代の商品をついにリリース。
業界では商品化された機器では世界最高の記録密度を達成したんですね。
この世界一のポジションは私が第4世代の責任者(プロジェクトマネージャー)になって2004年にリリースするまで続きます。
私は愛知県にある工場で生産のサポートをするため1996年から1年の3分の2は出張していました。
1996年に産みの苦しみでリリースしたものの、工場での生産歩留まりが低く、歩留まり改善は大手OEMカスタマーを獲得するための史上命題となっていたのが1997年。
現場で主要メンバーとして対応していた1人が私でした。
朝7時に起床、タクシーをホテルに呼び着替えて工場へ。
始業前に食堂で朝食。愛知県名産八丁味噌の味噌汁が美味しかった(^^)
朝8時に工場が始動開始し、それとともに生産ラインで不具合を起こした生産品の解析と対策をしていきます。
症状は様々で数秒で終わる軽いものもあれば、数日かかる重たいものも。
だいたい仕事が終わるのが夜10時から0時くらい。
タクシー呼んでホテルに戻り、同僚らと近くの居酒屋(白○屋というチェーン店)で、飲みながら反省会。
夜2時か3時くらいにホテルに戻ってシャワー浴びて寝る。
そんな毎日でした。
大体月曜の朝東京をでる新幹線で工場に移動し、金曜の夜に東京へ戻るというパターンなのですが、ちょうど私は家庭不和状態で、いつしか週末も帰らないで現地のホテルに滞在し続けるようになりました。
ホテル代は自腹ですが、往復の移動がなくその分睡眠に当てられることや、不和だった妻の顔を見なくて済むことなど、自分の行動を正当化する理由はいくらでもあげられました。
(この頃の関係が楔となり、4年後別居することになります)
休日出張先で1人で過ごす時間は私にとっては、贅沢なものでした。
「週末こんな田舎で何もしないのは不便だろう」といって、工場のスタッフの方に週末車を貸してもらって近隣をドライブすることがよくありました。
そのときに車でよく聴いていたのがELTだったんですね。
当時聴いていたアルバムはこちらの方。
Everlasting
通常のアルバムですが、デビュー以降の4曲シングルが含まれていて聴き応えがありました。
私にとってのノスタルジーは、まさに1人で工場のスタッフの方の車でドライブしていたシーン。
仕事は忙しくて落ち着く目処がまったくたたず、いつまでこんな状態が続くのかとかなりどんより。。。
家庭は家庭で自分の居場所がなくなったような気持ちになり(今から思えば自分の甘えだったんですけどね)、気持ちがさらに落ち込んでいました。
そんなときにこの軽快なPopは私にとっては、クールシャワーのように気持ちを紛らわせてくれた存在でした。
EverlastingもiTunesで購入。
しばしELTの世界にひたって当時のことを思い出していました。
23年前。
私も30を超えたばかりで、いろいろと若かった・・・
思い出せば思い出すほど、なかなか苦いなぁ(^^;;
そしてこの苦さが今の自分の源にもなっているんですね。
ノスタルジーに浸ったら現実の世界に戻らないと(^^)