(画像:Netflixより引用)
久しぶりにNetflixで映画鑑賞。
あのシャーロック・ホームズに妹がいた、という設定。
カンバーバッチ演じるドラマ「SHERLOCK」でも妹ユーラスがいたという設定があったが、そちらは2人の兄シャーロック、マイクロフトを超える知力をもって、2人の兄を苦しめる存在でした。
こちらはかわいらしさが全面に出た妹エノーラ。
シャーロックはイギリスでも有名な探偵、その兄マイクロフトは政府に関わる職についている優秀な官僚または政治家という設定は一緒。
この映画の特徴は、シャーロックたちのお母さんがすごく活発で映画のストーリーに大きな影響を与えていることと、妹エノーラはシャーロック顔負けの名探偵の素質を持っているということ。
主人公エノーラを演じるのはMILLIE BOBBY BROWN(ミリー・ボビー・ブラウン)という16歳の女優。
まだほっぺたにあどけなさが残っていますが、目力の強い女優さんですね。
スペインでイギリス人の両親の元生まれ、イギリスに一度戻るがその後アメリカに移住して国籍はイギリス、というなんとも国際色豊かな経歴です。
これからの活躍が楽しみです。
シャーロックはスーパーマンのクラーク・ケントの役もやったことがあるHENRY CAVILL(ヘンリー・カヴィル)。
スーパーマンやっただけあって、すごい体格がいい(^^)
マイクロフトはドラマSHERLOCK同様、ここでも嫌味たっぷりなキャラです。
SAM CLAFLIN(サム・クラフリン)が演じていますが、彼はパイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉で宣教師フィリップ・スウィフトを演じていました。
そしてキーパーソンであるユードリアを演じているのがHELENA BONHAM CARTER(ヘレナ・ボナム・カーター)。
ハリーポッターでは、ヴォルデモートを敬愛しているベラトリックス・レストレンジを演じていました。
私は最近観たオーシャンズ8での演技の印象が残っています(^^)
若いミリー・ボビー・ブラウンを経験豊かな役者が周りを固めている、そんな印象のキャスティングです。
- 謎解きの要素があって推理を楽しめること
- 展開に変化があること
- 主人公が可愛らしいこと(^^)
- 残虐なシーンが殆どないこと
- 陳腐なラブストーリーでないこと
- 英語のヒアリングトレーニングになること
- 時間が2時間ちょっとと手頃であること
- エンディングが気持ちいい
などの理由で、私は個人的に結構楽しめました。
シャーロックファンとしては、もう少しシャーロックの活躍するシーンがあっても悪くないかなと思いますが、今回の主人公はあくまでも妹エノーラであって、その視点がぶれないためには今回のようなまとめ方のほうがよかったのかもしれません。
ん〜〜、難しい(^^)
さて、展開ですがネタバレしない程度に(^^)
父が早逝、母の元でマイクロフト、シャーロック、エノーラは育てられますが、兄2人は早々に独立し、母ユードリアとエノーラはずっと2人で暮らしていました。
ユードリアはエノーラにいろいろなことを教え込みます。
いつも仲良し、そばにいたはずの母が突然失踪してしまいます。
てがかりはまったくなし。
エノーラを心配して2人の兄が戻ってきます。
保守的な兄マイクロフトはエノーラをお嬢様に育てるため、お嬢様教育学校に行かせようともくろみますが、母ユードリアの影響をもろにうけているエノーラはそこから逃げ出します(^^)
そっから先は観てのお楽しみ。
本作はナンシー・スプリンガー原作の「エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ」を映画化したもので、COVID-19の影響で劇場公開を断念し、2020年9月からNetflixで公開し始めたようです。
今回の作品は「エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ」の「消えた公爵家の子息」が使われていると思われるので、映画の評判次第では第2作、3作と出てきそうな気がします。
せっかく英語の映画なので、ちょっと英語について。
シャーロックが母ユードリアと妹エノーラを探すためTearoomという喫茶店に顔をだしたときのこと。
そこの店員にシャーロックがこんな訪ね方をしていました。
Do you have any sense as to where my mother is?
うちの母親がどこにいるかしっているかい?
senseって先日英語耳セミナーで取り扱った単語なのでちょっと反応しちゃいました(^^)
そのときに習ったsenseの意味は、
「感覚」「観念」「意識」「(本能的な)感性」「勘」
commonの意味合いが強い。
誰もが認める。どちらかというと客観的。
ということ。
日本語にするとたくさんの意味のように見えますが、英語からみたらsenseという一単語で表現できる概念なんですね。
Do you have any sense
で「なんでもいいから何か感覚ない?」と訊いている感じ。
as to 〜
で「〜に関して」
where my mother is
で「うちの母親がどこにいるか」
ですね。
なんでもいいから何か感覚ない?(主文)
〜に関して(詳細につづけるためのつなぎ)
うちの母親がどこにいるか(senseに関わる詳細)
という順番で理解するのが英語脳。
私も特訓中です(^^)
Do you have any sense
as to
where my mother is?
とちょっと区切って音読してみると、意味の固まりでつかめる感覚が伝わるかと。
これを最初ゆっくり、そして慣れてきたら少しずつ速度をあげて音読してみると、このフレーズが聴こえるようになってくるから、あらびっくり。
これも英語耳セミナーで教えてくれるレッスン方法(^^)
それにしてもDo you have any senseって、同じシチュエーションだとDo you have any ideaって訊いちゃいそうなんですが、この後マイクロフトもDo you have any senseと訊いているので、もしかしたらイギリス英語で好まれて使われているのか、上流階級の人が使うのか、ちょっと古い時代だからなのか。。。
今度原澤講師に訊いてみよう(^^)
最後のエノーラのセリフがいいです。
My life is my own.
The future is up to us.