コロナの影響はいろいろなところに出ていますが、日本語を学びに留学してきている学生にも深刻な影響がでています。
それは「仕事」。
学生の間は週に28時間を上限にアルバイトをすることができます。
出身の国に比べて総じて日本は物価が高く、家賃の負担も軽くない人たちが少なくありません。
彼らと話をすると、お金の問題はよく出てくる話題です。
それがこのコロナでアルバイトできるところが減ってきている模様。
国からの仕送りが限定的、あるいはない人達にとってみるとこれは死活問題。
そんな中彼らにとって魅力ある制度があることが先日わかりました。
それが「生活困窮者住居確保給付金」という制度。
簡単に言えば「ここ数ヶ月の間で収入が劇的に減って家賃の支払にも困りそうな人に家賃を3ヶ月(最大で12ヶ月)給付する」というもの。
数名の学生がこれに申請しかなりの人達が受給できています。
申請したときは3ヶ月の支給となっていますが、延長されるケースも出てきています。
支給額は自治体によって異なるようです。
江戸川区の場合は、管理費、共益費を除いた部屋代が対象となっています。
これは学生たちにとってかなり大きな支給額で、共益費さえ支払えば継続して住むことができるのです。
申請が通った書類が届くと私に見せに来て「これなんて書いてあるの?」と訊いてきます。
「おめでとう、申請が通ったよ(^^)」と伝えると、とてもうれしそうな顔をします(^^)
コロナ対応では政府や自治体などいろいろな批判がでていますが、こういう施策はとてもありがたいですね。
時短営業に協力した飲食店への協力金が1日6万円。
大きな店にとって見ればはした金かもしれませんが、小さな飲食店だと普段の売上を超えることもありえます。
私が学生のときにバイトしていた喫茶店は1日5万円売り上げたら大喜びしていました。
お店の賃貸分に1万円(月にして30万円)充当しても1日5万円あり、5人の従業員でシェアすれば1人1日1万円手当がでるようなもの。
ま、経費はもっとかかるかもしれませんが、かなり頑張ったサポートのように感じます。
緊急事態宣言が発令されて人の動きは期待ほど減っていない模様。
テレビで街角インタビューを流していますが、
- 店が開いてるから行ってしまう
- 政治家が会食やっているんだから
- 政府がもっと厳しくやらないとダメだ
みたいなコメントを耳にします。
結局こういう人たちが解決を遅くしているんです。
自分のことを棚に上げて人のせいにする。
喫煙者がマナー無視してタバコ吸っているから、タバコを吸える環境がどんどんなくなってきたのと同じような流れを感じます。
これが人や社会というもので、それをわかった上で包括的にリードできる人が優秀な政治家なのかもしれません。
もしかしたらちょっとしたコミュニケーションの仕方で大きく変わるのかもしれない。
シェアハウスの運営と重なるところをなんとなく感じます。