48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

躺平(たんぴん)

最近ネットやニュースで見かける単語です。

 

中国語で日本語では「横たわり族」と訳されています。

 

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北京時事通信によると「物質的な欲求が乏しく、勤労や結婚、出産に積極的でない20代、30代の若者」が中国で増えている、というもの。

 

もう少し具体的に言うと、社会での競争からは距離をおいてきままに暮らしたいという人が増えているということです。

 

日本では「働き方改革」が言われて久しいですが、中国では「996」とか「007」と言われる勤務状況が実体化していて批判対象になっているようです。

 

996とは「朝9時から夜9時まで週6日働く」こと。

 

007とは「24時間週7日働く」という思想のことで、実際に1日24時間週7日働くというくらいがむしゃらに働きなさい、という考え方です。

 

英語でも「24/7 twenty four seven」という言葉がありますが、24時間営業のお店などで使われる言葉です。

 

 

 

トップダウンが強い傾向のある国なので、企業における社員が受けるプレッシャーはそれなりに大きいものなんだろうということは、なんとなく想像することはできそうです。

 

しかし、今20〜30代を中心に、がむしゃらに働くことに意味を感じられなくなってきている人が中国でも増えている、ということなんですね。

 

その背景にあるのは、プレッシャーの大きいことによる過労、疲弊もありますが、出世するために登っていく階層があまりにも多く、意欲が薄れてしまうという見方もあるようです。

 

格差社会が定着しつつある、ということの反動です。

 

私の勝手な妄想ですが、中国がかなり豊かになった証拠でもあるな、という印象。

 

なぜなら自分は何もしなくても生きていられると思える社会になっているわけです。

 

自分が生きていくためには、すべてを自分で賄うことはできませんから、食材を提供してくれる、衣類を提供してくれる、住環境を提供してくれる、上下水道、電気、インターネット、ガス、交通網を提供してくれる社会に身を置く必要があります。

 

原理原則で言えば、社会に属するのであればある程度その社会へ貢献することが求められるわけですが、それさえもしなくていい社会というのは、他に支えてくれる人や資産があるわけで、そこに乗っかれる余裕がある、ということなんです。

 

社会が成熟してくると見られる現象かもしれません。

 

 

 

自分より優れている人がいたら、それを追い越すくらいの気力がなきゃだめだ!

 

そんなことを若い時からよく言われてた気がします。

 

(なんせ昭和の世代です^^)

 

そして自分もよく頑張ってきたと思います(^^)

 

朝5時におきて、

5時半からテレコンの準備をして、

7時にアメリカとテレコンして、

9時に出社してきたチームメンバーにこの日の役割を伝えて

夕方その結果をまとめ、

22時過ぎにアメリカとテレコンし(このときアメリカは朝なのだ)、

もらった宿題をどうすすめるか方針決めをし、

メール処理や書類処理といった自分1人でできる仕事に着手するのが24時過ぎで、

会社を出るのが1時過ぎ、

興奮した頭を覚ますべく居酒屋で軽く飲んで、

会社近くのカプセルホテルにチェックインするのが3時。

 

こんな生活をしていた時代もありました。

 

まあぼろぼろだったけど若かった自分には大きな仕事をしている充実感もあり、いまから思えばいい思い出です。

 

今はもうそんなスタイルはできません^^;;

 

 

 

むしろ働くスタイルは180度変わったといえるかもしれません、すくなくとも時間の使い方としては。

 

昔のような働き方は、「短期間」であれば必要なことは今後もあるかもしれません。

 

でも「長期に渡って」活動していくには仕事以外にも意識しなければ、と考え直しました。

 

自分なりの「SDG's」です^^

 

私はシェアハウスの管理運営が任務。

 

利用してくれる人たちにいいサービスを提供し”続ける”ことがこの任務の柱です。

 

「一瞬」ではなく「し続ける」が大きな違いなんですね。

 

だからできるだけいいパフォーマンスを出し続ける必要があり、そのためには自分が元気である必要があって、そのためにはいつも体調を気にかけることも必要。

 

だから・・寝る(笑)

 

前は睡眠時間の優先順位はかなり低かったのですが、今はかなり高い(^^)

 

仕事する時間や量もある程度制限しています。

 

でもやらなきゃと思ったときは効率や時間は無視して取り組みます。

 

 

 

それでもちょっと気を抜くと「躺平」になりかねないリスクもあります。

 

特にこのコロナ禍では気持ちが下がりやすいからなおさら。。。

 

 

 

お隣中国の話ですが、決して対岸の火事でないことだと感じます。