先日銭湯にいったときに、たまたま芸人カラテカの矢部さんがテレビに登場していました。
矢部さんといえば芸人ですが、「大家さんと僕」という漫画を出して第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞したことでも有名です。
ご自身が住んでいたアパートの大家さんとの日常を綴ったものですが、心温まると評判がでてヒットにつながったようです。
銭湯でみたテレビでは、漫画家としての矢部さんにまつわるエピソードを紹介していました。
なんと、矢部さんのお父さんはプロの絵本作家だったんですね。
やべみつのり、さんといって今も現役で絵本を書いていらっしゃるようです。
なるほど、矢部さんの絵のセンスは父親譲りのところがあるのかもしれません。
いいなぁ(^^)
テレビでは、矢部さんの宝物を紹介する場面でした。
矢部さんが見せてくれたのは3冊の「たろうノート」。
矢部さんが3歳になったころからお父さんがつけていた絵日記みたいな矢部さんの成長記録だそうです。
一番最初のページで、矢部さんがトイレでおしっこができた、という様子が、見事に正面からのアングルでイラストが描かれていました(笑)
そこには「おしっこできたね。きれいな花火みたいだよ」という文字が。
この言葉をみて、なんかガツーンとやられた気分になりました^^;;
なんて優しい愛情あふれる言葉なんだろう、って。
子供がおしっこをするときってあたりにビショビショ飛ばしちゃうのが常で、「あ〜あ〜、こんな汚して・・・」なんて叱ったりする親も少なくないのかな、と。
それを「きれいな花火みたいだよ」って受け止められることに、子供をつつみこむような愛情を感じました。
私がまだ子供と一緒に住んでいた時、こんな愛情をもてていなかったなぁ、と。
その当時自分の感覚を子供にも押し付けていたような親だったと思います。
今でこそ多様性とか個性とかいって自分の感覚と異なる人を受け止めようという姿勢を持ててはいるものの、あの当時はそんな懐はなかったなぁ。
番組は最後までは見ずに、銭湯の湯船で身体を沈めながら当時のことをちょっと思い出していました。
当時は自分でも比較的柔軟性がある方だと思っていたのですが、今から思うと自分の考えに凝り固まっていたかなりの頑固者でしたね(^^)
(今でも十分その素養を発揮することがあるらしい(笑))
文字通り、「赤面の至り」とはこのことかも。
自分のことをわからずにいろんな行動してきたのかと思うと、穴があったら入りたい(^^)
かといって今はわかっているのか?というと・・・未だに「あれ、こんな面があるのか」と自分で思うこともなくはない。
そして頭ではこう考えたほうがいいんだろうな、と思っていても心がそれに抗う、ということもあります。
成長伸びしろ、この歳になってもまだあるか(笑)
矢部さんは「競争が苦手」と言っていました。
彼の持っている優しさがゆえ、なのかもしれません。
矢部さん父子がもっていると感じた優しさは、私にとってはなかなか眩しいものでした。
先日リモワシェアハウスに差し入れたゼリー(^^)