48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

陰陽師

 

先日たまたまNHK BSで放映されていたので録画して1.5倍速で観ました。

 

2001年の作品ということで、今から20年前なんですね。

 

主演の野村萬斎、共演の小泉今日子は35歳、伊藤英明は26歳!

 

大ベテランの真田広之にいたっては41歳、と脂乗りまくってるときですね。

 

ちなみにトム・クルーズ渡辺謙の共演で有名な「ラスト・サムライ」に真田広之は出演していますが、2年後の2003年に米国で公開です。

 

元SPEEDで今は議員となっている今井絵理子も出演しており、このときはまだ18歳とあどけなさが残っています(^^)

 

実はこの映画、他にも岸部一徳柄本明石丸謙二郎夏川結衣宝生舞萩原聖人といった役者が脇を固めていて、ナレーションは、ロバート・デ・ニーロケビン・コスナーなどの吹き替えや数々のナレーションで活躍している津嘉山正種が担当。

 

キャスティングすごい(^^)

 

というかキャスティングにかなりお金かかってる印象です。

 

 

 

陰陽師は、天文学、暦学、易学、時計などを管掌した、平安時代に設置された日本独自の職だそうです。

 

詳しくはWikipediaなどでご覧いただければたくさん情報を目にすることができます(^^)

 

 

 

 

映画としてはSF的なものでストーリー自体も簡単です。

 

いわゆる名作、という感じではないのですが、私が印象に残ったのは2つ。

  1. 役者の演技力
  2. 最後のセリフ

 

役者の演技力ですが、主演の野村萬斎、そしてそれに対抗する陰陽師道尊を演じた真田広之の演技はさすがだな、と感じました。

 

野村萬斎は独特の雰囲気と間合いを持っていて、誰にも真似できないような独自の世界を感じました。

 

NHK連続テレビ小説あぐり」や映画「七つの会議」を観たことがありますが、いずれも野村萬斎独特の、ちょっと狂気な雰囲気をもった存在感は、キャストされているだけで楽しめます。

 

私の勝手な解釈ですが、野村萬斎の役どころは、慌てず騒がず、事の真髄に目を向けているようなものが多い気がして、それが今のせかせかとしてセチがない世の中とアンマッチなところに魅力を感じるのかもしれません。

 

幼い頃から狂言の稽古を通じて、背筋がピッと伸びたその姿勢も、スマホを覗いて猫背の人たちを見慣れている我々には新鮮な立ち居振る舞いに見えるかもしれません。

 

 

 

一方真田広之は、見事なまでに道尊の狂気ぶりを演じていて、この人の演技の幅広さを感じました。

 

数々のドラマ、映画、舞台で主演、脇役をこなし、二枚目的な役、コミカルな役、ヒール役、狂気の役など、その幅も広く、質・量ともに充実している役者さんです。

 

最近では、テレビで三菱UFJ信託銀行のCMに中井貴一柳沢慎吾と共演していますね。

 

 

 

 

印象に残った最後のセリフは、「人は鬼にも仏にもなれる」というもの。

 

月並みなセリフですが、私にとっては「月並み」として片付けられない言葉に感じました。

 

シェアハウスの運営をしているといろいろな方とお付き合いすることになります。

 

ハウスに入居していただく方々は、その中でも長くお付き合いさせていただくことになります。

 

彼らにとってみれば基本プライベートな世界なので、仕事でのお付き合いとはちょっと違った関係になります。

 

仕事の時の顔と家の中での顔は違うものです。

 

私は「家の中の顔」とお会いする機会が多いんです。

 

理屈やロジックでは通じず、複雑な感情の渦に巻き込まれることも少なくありません。

 

なので、接し方ひとつで相手が「鬼」になったり「仏」になったりします。

 

私もそうですが、人は程度の差はあれ「鬼」と「仏」の両面を持ち合わせていると思っています。

 

自分を守るために攻撃的な力が「鬼」の面となり、受け入れることで自分の成長を促す力が「仏」の面となっているとみています。

 

私の場合、相手には「仏」の顔で接して貰う必要があり、いかにそういう面を引き出すかで腐心します。

 

上手にできないと「鬼」の面をだしてしまって、コミュニケーションが成立しなくなってしまいます。

 

何度も失敗してきました(^^;;

 

 

 

最後のセリフをきいたときに、そんな過去の体験がふ〜っと走馬灯のように浮かんできたんです。