今年の正月は、2年ぶりに妹家族と一緒に実家で過ごすことができました。
妹家族は毎年元旦の日に三浦大根を掘りに子どもたちを連れて行くのが行事になっていて、掘りたての大根を持ってきてくれます。
2年前は両親と私にそれぞれ1本ずついただいたのですが、お互い食べきれないということで、今年は両親と私で1本、すなわち私は半分いただきました。
半分と言っても三浦大根はなかなかの大きさ。
さあ、どう食べようか・・・
寒い日が続いていたのでやはり煮よう(^^)
とりあえず鍋の大きさを考えて3枚ほど。
包丁と比べるとその大きさ、ちょっと伝わるでしょうか。
大根はまずお湯で下茹で。
この下茹でをするとその後だし汁で似た時にだし汁を吸ってくれます。
大根の相棒は鶏肉。
今回は胸肉にしました。
鶏肉を茹でるのは水から。
いい出汁がでてきます。
しょうゆ、みりん、お酒1:1:1という黄金比率で薄めに味付けし、クッキングシートで落し蓋をして弱火で煮込みます。
じゃ〜ん、できあがり(^^)
さむ〜い日の汁物は格別ですね。
お行儀が悪いかもしれませんが、このだし汁をご飯にかけるといいおじやになります。
1回では食べきれないので一度冷ます。
煮物系は冷やすことで味が染み通っていくらしい。
確かに翌日は美味しかった。
大根の味はなかなか繊細なので普通の青首大根とどう違うか、と言われるとなかなかはっきりしたことが言えないのですが^^;; なんとなくですが煮物にしてだし汁を吸わせると甘みがよりあるような印象です。
普段スーパーや八百屋で見る大根は青首大根と言われていますが、これは在来種をベースにして収穫品質を統一するために改良されたF1種(一代雑種)と呼ばれるタイプです。
一方、今回いただいた三浦大根や、鹿児島で有名な桜島大根、京都の聖護院大根のように地域特有のものもあります。
これらは「地大根」と呼ばれていて、各地の郷土料理で欠かせない存在となっています。
これは大根に限らず、人参やかぶやナスなどいろいろな野菜で同じように伝統野菜が日本には数多く存在しています。
ただ品質が均一だったり、成長が早いなどの理由で大量消費社会ではF1種が伝統野菜にとってかわり、日常生活ではなかなかお目にかかれなくなってきました。
日本の和食が世界遺産に登録されたことがきっかけになったかどうかはわかりませんが、伝統野菜も最近注目されるようになってきたようです。
あるテレビで「本来和食は伝統野菜を使った料理のことをいうのであって、F1種の野菜を使った料理は厳しいことを言えば”和風”なんですよね」と和食職人さんがおっしゃっていました。
私はあまりにもF1種の野菜に慣れてしまったので、伝統野菜を活かした料理は全くできませんが、どういう味なのかちょっと興味があります。
伝統野菜があるところの郷土料理をいただくのも、楽しみの一つですね。