48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

映画鑑賞〜パトリオット

(画像:ソニー・ピクチャーズ「パトリオット」公式ページより引用)

 

今回鑑賞した映画はメル・ギブソン主演、パトリオット

 

2000年アメリカで製作されたアメリカ独立戦争を背景にした映画です。

 

メル・ギブソン演じるマーチンは、フレンチ・インディアン戦争の英雄。

 

イギリス帝国への恭順か開戦かにおいて、家族を大事にしたいと開戦反対の立場をとりますが、長男は反発し志願して戦場へ。

 

2年後、長男が傷つきマーチンの元に戻るがイギリス軍に捉えられ、それを妨害しようとした次男がイギリス軍に殺されてしまいます。

 

息子を殺された怒りからマーチンは軍に参加、民兵を率いて戦うことになります。

 

その後いろいろな出来事が起こりますが、それは映画のネタバレになるので差し控えます。

 

ただこの手の映画は水戸黄門のように勧善懲悪的なものなので、最後はマーチンの軍(アメリカ側)が勝利をすることで終わることは歴史上でも明らかなので、ここでふれておきます。

 

 

 

私のあくまでも私見ではありますが、アメリカ映画で戦争ものは結構プロパガンダ的な臭いを感じることが少なくないという印象が強いので、この映画もそのたぐいかなという心づもりで観始めました。

 

ところがメル・ギブソン演じるマーチンが「戦争反対」の立場をとるので、おや、これはちょっと違ったテイストか?と思ったのですが、途中からメル・ギブソンがすっかりマッドマックス状態になって、ドンパッチやり始めてしまったんですね^^;;

 

しかもきっかけが自分の子供を殺されたことです。

 

これって相手側も同じであって、子供はいないまでも兄弟や父親がこの戦争で命を落としている兵士もいることは想定されるわけで、立場がかわればイギリス国王軍にも同じ気持ちの人たちはいるだろう、と。

 

ところが、途中「復讐より大義」というセリフが出てきて、お、復讐が復讐を生むみたいな展開になるかと思いきや、結局は「アメリカ:いいヤツ、イギリス国王軍:悪いヤツ」「悪いやつはどんどん殺して構わない」「自分たちこそが正義だ」という、かなり自己中心的な展開に落ち着きます。

 

 

 

昔は日本の時代劇でも勧善懲悪で、悪人をバッサバッサと斬って最後は主人公が得意顔、みたいな展開はお決まりのパターンではありました。

 

そういうドラマでスカッとしていた自分もいましたしね。

 

この映画ではかなり殺戮のシーンが衝撃的に描かれています。

 

メル・ギブソン演じるマーチンが狂ったように殺した兵士にナイフを突き刺し続けるシーンもあり、今の私にはかなり違和感を感じてしまいました。

 

こんなことが今はウクライナを始め、アフリカ・中東で内戦が続く国々、アジアの民族問題など、現代でも世界のどこかでおこっているのかと思うと、悲しい気持ちになります。

 

 

 

 

一昔前ならスキッとした映画だったのかもしれませんが、今の時代には合わない内容だったなというのが正直な感想です。