48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

映画鑑賞〜バリー・シール アメリカをはめた男

(画像:映画.comより引用)

 

久しぶりに洋画を鑑賞。今トップ・ガン マーヴェリックで魅力を再認識されているトム・クルーズ主演「バリー・シール アメリカをはめた男」です。

 

原題はAmerican Made。実在の人物バリー・シールをモデルにした2017年制作のアメリカ映画です。

 

バリー・シールはTWA(トランス・ワールドエアラインで2001年にアメリカン航空に吸収される)の腕利きパイロットだが、麻薬の運び屋として裏稼業としても活動。

 

密輸容疑で逮捕されるも麻薬取締局に協力する司法取引に応じて、中米で左派勢力を後押ししていた麻薬組織の解明に協力をするも、裏切られた麻薬組織が派遣した殺し屋によって命を落とした人物です。

 

映画では、CIAが極秘偵察任務を任せるのにバリーに白羽の矢をたてる。

 

野心家のバリーはTWAを辞めてCIAのスリリングな任務をこなす日々を暮らします。

 

そこに中米の麻薬組織が麻薬の運び屋の話をもちかけてきて、バリーはそれも引き受けることになります。

 

CIAはバリーの麻薬取引を黙認して中米工作にバリーを利用し続けますが、麻薬取締局(DEA)、FBI、州警察などに追われることに。

 

かばいきれなくなったCIAはついにバリーを見捨てます。

 

しかしそこで終わらないのがこの映画。

 

あまり語るとネタバレになるのでこのあたりで(^^)

 

 

 

 

腕利きパイロットで野心家というバリーをトム・クルーズが見事に演じています。

 

かなりの腕利きパイロットという技術者、ちょっと人を小馬鹿にしたような余裕とユーモア、ファミリーを大切にする父親・夫としての優しさ、運び屋として稼ぎまくる野心家、といったいろいろな面をこのバリー・シールは持っており、そんないくつもの表情をトム・クルーズが表現しています。

 

映画では、100ドル札が無造作に詰め込まれたボストンバッグがお金をしまいきれないため、押し入れの中や靴が入っていた箱に隠されていたり、地面に埋めても、ほってみたら前に埋めてたところだった(笑)くらい無尽蔵にあるシーンが出てきます。

 

いや〜、違法取引で稼いだ金とはいえアメリカンドリームだなぁ、と笑ってしまいました(^^)

 

 

 

 

私はトム・クルーズの作品で実はトップ・ガン、ミッション・インポッシブルを観たことがありません^^;;

 

彼の二大代表作を知らないとはなんともモグリな(笑)

 

それでも先日観た欲に走った弁護士を扱った「ザ・ファーム」や、

 

www.almater.jp

 

ダスティン・ホフマンとのダブル主演だった「レインマン」を観て、演技力のある役者さんだなぁ、という印象をもっていました。

 

渡辺謙も出演した「ラストサムライ」もよかったです。

 

いずれもトム・クルーズの若い頃の作品ですが、今回のバリー・シールが公開されたのはトム・クルーズ55歳。いい感じの中年ぶりが体格にもでていて、この体つきももしかしたら役作りの一環だったのかな、と妄想しています。

 

主人公のバリー・シールが麻薬取引に手を染め始めた1979年あたりで40歳になっていましたからね。

 

 

 

この映画ではニカラグアに成立した左翼政権に対抗するための「コントラ」が登場します。

 

アメリカ合衆国から支援を受けた反政府民兵組織です。

 

この「コントラ」ですが、イランでイスラム教過激派組織ヒズボラアメリカ人兵士が拘束されたとき、ヒズボラの後ろ盾だったイランに極秘に武器を売却し、その売却益をニカラグアコントラに流した、いわゆる「イラン・コントラ事件」でも登場します。

 

当時は1979年あたり。米ソ冷戦の真っ只中。アメリカ合衆国はカーター大統領、ソビエト連邦はブレジネフで犬猿の中。イラン革命イスラム政権が成立したのも1979年。イスラム革命によって第2次オイルショックが持たされました。

 

この映画でも垣間見られますが、武器の売買によって一部のグループに多額の利益が舞い込む錬金術のようなものが当時にあったのではないか、と勘ぐりたくなります。

 

今のロシア・ウクライナの争いも1日も早く終わって欲しい、と映画とは全く違う方向に思いをはせてしまいました。。。