昨年末父が退院をして自宅療養をしておりますが、膵臓を摘出したことで身体がつらいのか、一昨年のときよりも回復に時間がかかっている感じです。
先日訪問看護の方にきていただき、本人と面談して体調のチェックしてもらったときに立会をさせてもらいました。
膵臓がない、ということは、インシュリンを分泌する手段を持ちません。
インシュリンは食事によって体内に入った糖分に付着して肝臓に持っていく役割を担っており、これがないということは、糖分の処理ができない、すわなち高血糖状態になってしまいます。
高血糖状態が続くと最終的には身体にいろいろな支障をきたして、臓器や身体が損傷していく恐れがあります。
なので、定期的に血糖値を測定してその値によってインシュリンを摂取するという対応が必要になります。
血糖値が高いときはインシュリンを摂取することでおさえることができるのですが、一方血糖値が低すぎてもやっかいです。
これが低血糖と呼ばれていて意識の混濁になる恐れがあり、ブトウ糖を摂取するなどの対処があるのですが、本人の意識がなくなるとそれもできなくなるため、すぐに病院へ連れて行く必要があります。
映画ゴッドファーザー3でアル・パチーノ演じるマイケルが低血糖による発作を起こすシーンがありますが、まさにあんな感じ。(映画では飴玉をなめて落ち着く、というシーンになっていました)
看護士の方が父と話していたときに、その低血糖に注意してもらうために「気をつける”はひふへほ”があるのでそれをおぼえておいてください」と教えてくれました。
は:腹が減る
ひ:冷や汗がでる
ふ:ふるえる
へ:へんな言動をする
ほ:ぼーっとする
お腹が減る、というのは身体に糖分を補給したいという身体のサインでもあるらしいです。血糖値コントロールをしているときは空腹という状態は注意が必要とのこと。
冷や汗、震え、変な言動、ぼーっとする、もいずれも低血糖に見られる症状らしいので、そういう自覚があったらすぐにそばにいる家族に伝えるように、と指示されていました。
勉強になりました。
「低血糖 はひふへほ」と検索すると同様の記事がいくつか見つかります。
まだ気力がでてこないようで、こればかりは無理やり運動させたり食べさせたりすることが、ますます本人の気力を削ぐ、という逆効果になりかねないので、今は様子をみつつ明るく接して本人の気持ちをあげるように接するようにしています。
このつらさは本人にしかわからない、すくなくとも未経験の私含め家族はわからないので、焦らずにじっくり本人の気持ちを引き出そう、と母含めて試行錯誤です(^^)