48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

遺言書

父は生前は「遺言書なんて」といって、遺言に関する話は全くしなかったのですが、2年前にガンが見つかって最初に手術をする際、母に説得されて遺言書を書いてくれました。

 

父の死後、その遺言書によって父の意志を我々家族は確認することができましたが、その扱い方に注意が必要なことがわかったので、その内容をシェアします。

 

1)遺言書は公的に扱われる

遺言書はある意味「相続をこういうふうに」というルールを制定する根拠にもなるため、”社会的”ルールという視点で、公的な手続きが必要です。

 

遺言書は大きく3つのタイプがあります。

(1)自筆証書遺言書:これは遺言者が自分で書いて封をしたものです。これを開封するには、家庭裁判所にもっていき「検認」という手続きをして相続人全員が揃ったところで開封する必要があります。(民法第968条)

 

この手続きを怠って勝手に開封すると、5万円以下の罰金をうける恐れがあります。

 

(2)公的証書遺言書:遺言書の原本を公証役場に、謄本が遺言者に保管されます。この場合は原本が公証役場にあるため、検認の手続きは不要です。その代わり、作成の手間と費用がかかります。(民法第969条)

 

(3)秘密証書遺言書:(1)自筆証書遺言書と(2)公的証書遺言書の中間的なもので、遺言者が自筆で書いて封をするのは(1)自筆証書遺言書と同じですが、公証役場に遺言書を書いたことを証明してもらう、という手続きが入ります。遺言書の存在を証明するもので、中身を保証するわけではないので、開封には検認の手続きが必要です。(民法第970条)

 

万が一のために、と考えて何度も書き直す可能性がある場合は、(1)自筆証言遺言書があっていますね。

 

万が一のとき、遺族が知らずに勝手にあけてしまう恐れがあるため、その場合は封を二重にすることをおすすめ。

 

外側の封書には「遺言書」と記載。内側の封書には「家庭裁判所にこのまま持っていき相続人全員の立会の元開封すること」と記載しておく。

 

まあ、外側の封書に書いておいてもいいのですが、万が一開封してしまったことを考えると保険としては悪くないと思います(^^)

 

2)自筆で具体的かつ包括的に

民法968条に「遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない 」と定められています。これをベースに遺言書を書くために以下の点に留意する必要があります。

 

(1)全文を自筆で書くこと:財産目録などはパソコンでもいいらしいのですが、基本遺言者が自分で書く、が必要です。

 

(2)署名する:最後に遺言者の署名と押印が必要です。押印は認印でもOKですが、捏造の恐れがある場合は実印がおすすめ。念のため印鑑証明書を添付しておくと本人の印として認められやすいです。

 

(3)作成日付を明記する:年月日を正確に記載します。複数の遺言書がある場合は最新日付が有効となります。

 

(4)不動産は地番で:不動産に関する財産目録の表記ですが、不動産登記簿に記載されている「不動産の表示」に記載されている「地番」での表記が必要です。我々が普段使っている「郵便住所」での表記は無効です。

 

(5)分配はできるだけ具体的に:一番トラブルがないのが、財産目録の項目ごとに誰に相続するか、という記載の仕方。

不動産1:〇〇

不動産2:△△

xx銀行yy支店普通口座番号zzzzzzz:□□

rr銀行qq支店普通口座番号ppppppp:〇〇

 

逆に遺族が対応しやすいように、あえてフレキシブルに表現する方法もありです。

〇〇には現金xxx万円

△△には現金yyy万円

□□には残りの財産すべて

 

これは残された財産の状況次第で、遺族が困らないような方法を考慮する、というところがポイントになります。

 

(6)遺言執行者を指定する:遺言執行者は、遺言に定められた分配を実際に行う人になります。不動産登記変更、金融機関への届け出、現金の受け渡しなど、実際に遺産の分配を行う人です。

 

 

 

 

よく知っている人からすれば基本中の基本のことばかりなんですが、私のような初心者にとってみれば、「え?」みたいなことがちょこちょこありました^^;;

 

自分もいつ何があるかわからないですし、私は個人的事情が複雑なので、今ぽっくり行ってしまうと残された人たちにかなり迷惑をかけることが想像されるため、ある程度道筋を立てておいたほうがいいかも、と思いました。

 

一方で、若い頃から根拠なく「自分は100歳まで生きてる」と思い込んでいるところもあり、自分には当分縁がないな、なんてことを思ったりもします。

 

遺族ですんなり合意できれば一番ですが、万が一のときに備えてのルール。また一つ勉強になりました(^^)

 

先日初めて行ったとんかつやさん。普段はそこそこの値段がして、Google mapでも比較的評価高かったお店だったので、体験。

 

ランチ限定ロースカツ定食980円。おいしくいただきましたが、値段とのバランスを考えると特別さは私には感じなかったかな^^;;

 

最近とんかつを外食することがなかったので、久しぶりに楽しめました。