ここ最近税金の話題がメディアを賑わせていますね。
経済対策として、所得税を一時的に4万円減税(低所得者、高齢者などはさらにプラス)という政策に、賛否両論がでていますが、雰囲気的には否定的な受け止め方が多いような気がします。
世論の支持は高いに越したことはないですが、イノベーション的な感覚だと賛同者が少ない方が目新しさが評価されることはあります。
まぁ、今回の施策は目新しさよりは納得感の方が大事かもしれませんけどね(^^)
さて、今回の批判は「いずれ増税することが目に見えているのに、”メガネ減税”と言われたくないから、と姑息な減税をすることに意味があるのか」と、まあ乱暴に解釈すればそういうところに論点があるでしょうか。
今回の経済対策は朝日新聞の記事によると以下の内容
(1)物価高対策に2・7兆円程度
(2)持続的賃上げや地方の成長に1・3兆円程度
(3)国内投資の促進に3・4兆円程度
(4)人口減少を乗り越え、変化を力にする社会変革に1・3兆円程度
(5)国土強靱(きょうじん)化、防災・減災に4・3兆円程度
合計13.1兆円規模の経済対策になる模様です。
これに減税対策が加味されて合計17兆円規模になるようです。
(6)納税者に対しては所得税3万円、住民税1万円を減税。総額3兆円ちょっとになるようで、2年間で増加した税収3.5兆円を還元、すなわち戻す、という位置づけのようです。
(7)減税の恩恵が及ばない住民税非課税世帯には1世帯当たり7万円を給付すし、すでに3月に決めた物価高対策の3万円の給付と合わせて10万円分の給付をするそうです。総額から類推すると追加費用は1兆円くらいでしょうか。
私の勉強不足のせいかもしれませんが、メディアでは(6)の減税について”メガネ増税”と絡めて、少々揶揄するような扱いばかりが目について、本来の柱である(1)〜(5)についての内容についてどのような内容で、どう議論されてきたのか、あまり目につかない気がします。
国会の放送をずっと見ていればわかるかもしれませんが、そういう時間を確保するのは簡単ではありません(^^)
だからこそ、ワイドショーやニュースなのでわかりやすくまとめて解説をしてほしいところなのです。。。中には大切なことや我々の生活に役立つ内容もあるかもしれません。
これまで私も国政に対してはひとごと的なところもあって関心が薄かったのですが、こんな報道を目にして、「そもそも国の予算ってどうなってるんだろう」とふと思いました。
かつて事業推進的な業務をやっていたので、どうやって収入を得てどう使っているのかという流れにも多少関心があります。
「借金が多い」とか「税収が」とか断片的なことばかり聞いていてもイメージをつくるのは簡単ではないですし^^;;
なにかわかりやすい記事などがないかな、とネットで調べてみたらこんなページをみつけました。
財務省が作ったページで、とてもわかりやすく日本という国のお財布事情を説明してくれています。他国との比較もされているので、日本がどんなお金の使い方をしているのかイメージすることもできます。
さらに財務省はこんなページも公開しています。
さきほどのページの源となっている情報がこのパンフレットに詳細にかかれています。
こういった情報がちゃんと公開されているんですよね。
ただ自分で探しに行かないと見つからない、となると興味を持たない人は知らないで終わってしまいます。
税金が正しく使われているかということを監視するには、少数の官僚が寝食忘れてやるよりも、1億人いる国民が常に見れる状態にある方が効果的と思います。
そのためには、国民のリテラシーがあり、ざっくりでもいいので、変な使われ方がしていないのか目を向けられる環境があることが必要条件の1つかと。
そういう観点では私はリテラシーが低い^^;;
自省もこめて、少し国の予算と財政状況に目をむけてみようかと。
先日食べたカツ丼。小さめのカツが3枚乗って、甘いタレがたっぷりかかった一品。飯田橋駅近くでいただきました。タレの甘さが天丼のようで、カツ丼と天丼のコラボのようでした(^^)