3連休の初日、ハウスメイトKさんからのお誘いで、大人の遠足(^^)
今回の遠足の中身は
・JR烏山線に乗る
・走る
・鉄道博物館見学
・酒蔵訪問
・温泉
・帰りの電車車内から宴会
というもの(笑)
「JR烏山線」ってそんな特別かな、と思われますが、実際行ってみると、確かに特別感ありました(^^)
さて、烏山線とは。
栃木県宇都宮駅から2つ東北本線で北にいった宝積寺(ほうしゃくじ)という駅から東に進んで烏山駅を結んだおよそ20kmのローカル線です。
編成は宇都宮駅から直通運転をしています。
烏山線は、明治44年に軽便鉄道として敷設が提案されましたが、戦争などの影響もあって開業したのは大正12年だそうです。
その後昭和43年に国鉄が指定した「赤字83路線」に見事にひっかかり、廃線の危機に直面します。
ただ首都圏を走っていた相模線、鶴見線よりは状況はよく、今は埼京線が走っている川越線とほぼ同等レベルということで存続できたようです。
余談ですが、同じ栃木県内にあった赤字83路線に指定された真岡線、指定されていなかった足尾線が、その後真岡鐵道、わたらせ渓谷鐵道として第三セクター鉄道化されています。
真岡鐵道、わたらせ渓谷鐵道は先日乗り鉄で乗ってきました(^^)
さて、この烏山線の特別感はどこにあるのか。それは「車両」です。
見たことがなかった表の顔。EV-E301系です。
EV?それもあまり聞かない型式。
これ、「蓄電池電車」なんです。つまり大きな電池を積んでいていて、電池に充電された電気で駆動する車両なんです。
鉄道は、大きく電化路線と非電化路線があります。つまり電気が通っているかいないか。電気が通っているところには、線路の上に電線があり、車両の上についているパンタグラフをあてて、そこから電気の供給をうけています。
「電車」という表現は、電気で動く鉄道という意味合いがあるので、基本電化路線で走る鉄道のことをさします。
一方非電化路線は、電気がきていないため電気ではなく、内燃機関をつかって動力としています。日本では軽油で動くディーゼルエンジンが一般的なので、ディーゼルカーとも言われます。
烏山線も非電化路線です。
そこをディーゼルカーに変わって蓄電池電車が走っているんです。車でいえば、ディーゼルエンジン搭載のトラックや車の代わりに、電気自動車が走っているようなイメージ。
ではどこで充電しているのか。
・宇都宮と宝積寺の間は東北本線で電化されているため、そこを走行しているとき。
・宝積寺駅停車時
・烏山駅停車時
とのこと。頻度はわかりませんが、長い距離となると充電設備と充電時間が必要かもしれません。
日本で蓄電池電車は他に、九州の筑豊本線でBEC819系が、秋田県の男鹿線でBEC819系の寒冷地仕様になったEV-E801系が走っているそうで、烏山線含めて3路線しかないんですね。
男鹿線は路線が26キロ、筑豊本線は66キロありますが途中の折尾ー桂川(けいせん)の35キロは電化されているため、非電化は31キロ。
いずれも非電化路線はそれほど長くはないですね。
なお、車内ではこのように、リアルタイムで電気がどのようにながれているのかを表示しています。
最大速度は時速65キロなので、のんびりした鉄道旅です。
途中仁井田駅前に高校があるためか、学生さんたちがたくさんいました(^^)
ちなみに写真の白い点は、雪、です^^;;
「大人の遠足」についてはまた別途(^^)