オリンピックが閉幕し、今日のテレビは日本選手団の帰国やメダリストたちのインタビューなどで、ほぼ独占されています。
その都度彼らのプレーが放映され、当時の感動がまた湧き上がってき、涙さえでてしまう始末です(^^) 歳取るとほんと涙腺弱い・・・
今回のオリンピックに出場した日本の選手たちのインタビューをきいていて私なりに感じた共通点がいくつかありました。
1 ほぼ必ず周りの人へ感謝するコメントがあった
「自分だけではここまでこれなかった」
「これまで自分を支えてくれたコーチ、仲間、家族、ファンに感謝している」
「そんな人達に少しでも恩返しができていれば嬉しい」
大変不謹慎な言い方になりますが、原稿があるのか?というくらい、皆さん必ずおっしゃっていました。
もちろん原稿なんてないでしょう(^^)
トップを目指すアスリートにとって、周りの支えは不可欠であり、それを理解しているからこそ自分の力を最大限に発揮できるのかもしれません。
2 誰に勝つかよりも自分に勝つかに集中した
女子スピードスケートの小平選手は「ライバルは自分自身です」「自分の理想とするスケートができるように集中します」というレース前のコメントがまさにそれです。
スノボの平野選手も同様のことを言っていました。
メダル第1号だったモーグルの原選手は「滑りたくてたまらなかった」「滑ることが楽しくて仕方ない」とこれも相手云々ではなかったようです。
フィギュア男子の羽生選手は「プレーヤーの構成や現状を鑑みると自分の構成が上回っていることはわかっていた」と相手を意識したコメントをされていましたが、それでも「だから自分がミスなく演技をすることができるよう集中することを心がけた」とやはり“自分への集中”を言っていました。
表現の違いこそあれ皆さん自分の力を最大限に出すことに集中しようとしていたことが伺えます。
結果は後からついてくる。
この考え方は私はとても共感しますし、私自身も事業に対して同様のスタンスをとっているつもりです。
でも選手たちがこう言えるのはそういう言葉を知っているからではなく、それまでにものすごい練習を積み重ねてきた自信があるから言える言葉なのだと思います。
“これ以上はできない”そう思えるからいま出る結果は自分のベストなんだ、と。トップを狙えるだけのトレーニングの積み重ねてきたんだ、という自信ですね。
3 このオリンピックを全てに優先させていた
金銀銅をとった高木美帆選手は前回ソリ五輪で代表から落選した時に「自分は慢心があったのかもしれない」と思い、その後の4年間をこのオリンピックのために注いできたそうです。
平野選手は体調管理のため「1日1食、飲み物は水だけ」をずっと続けたんですね。
カーリング女子もキャプテン本橋選手がLS北見を立ち上げて8年間切れずに頑張ってきたんですよね。
実際に4年間あるいはそれ以上の時間、1つの目標のために少なくないであろう他のことの犠牲に、あるいは優先順位を下げて自分の時間と労力を注ぎこんできた“過程”があったからこそのオリンピック出場であり、それぞれの結果なのです。
これから
自分でやると決めたことをやり遂げること。
アスリートたちは途中で壁にあたり、障害にでくわし、それでもそれを乗り越える努力をしてきたのです。
「あきらめたらそれでゲームオーバーだよ」
とある漫画の有名なセリフの一つですが、このオリンピックのアスリートたちにとっては当然のスタンスでしょう。
本当にたくさんの感動と力を届けてくれました。
才能のない自分ができること、それは「あきらめずに続けること」ということを改めて教えてもらった気がします。勇気づけられました。