48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

謝罪会見

午前中船堀の清掃を終えてMBAシェアハウスに帰宅。ちょっと遅い時間だけど、小腹が減ったのでランチをとることに。

 

フルマラソンのために1日1食を続けていましたが、空腹を感じたら最近は昼食も撮るようにしています。朝早くから起きていろいろやっていたので、息抜きをテレビをつけたら、ちょうどTOKIOの謝罪会見が始まるところでした。

 

メンバーの1人がおこした不祥事(ここでは”事件”とします)に対し、残りのメンバーが全員そろって会見に望んでいました。事件が報道されてから当事者を除くメンバーが揃うのが初めてでもあり、著名なグループでもあることから、大勢のマスコミが集まりどのTV番組も生中継で放送していました。

 

私は20分くらいみて清掃があるので消してしまいましたが、Facebookなどでは謝罪会見についていろいろ書き込みがありました。好印象を持った人、苦言を呈していた人、別方面に苦言を出していた人、など。

 

私は、通っていたビジネススクールでとった「戦略コミュニケーション(※)」というクラスで学んだ「受手を意識した伝え方」をふと思い出しながら見ていました。

 

(※)戦略コミュニケーション:フライシュマン・ヒラード・ジャパン代表取締役の田中慎一氏が作られた言葉です。田中氏の著書『破壊者の流儀―不確かな社会を生き抜く“したたかさ”を学ぶ』にそのエッセンスが書かれていますのでご参考まで(^^)

(値段表示は12,980円となってますが書籍はもう絶版のようで中古品でもっと安いのがあります。あとはKindle版のようです)

 

すなわち、この会見は誰にむけたものなのか、聞き手に何を伝えたいのか、伝えるためにどのような伝え方をするのか、そんな思考です。

 

前後しますがスクールでとったクラスでは、アメリカで発生した事故に対するトヨタ自動車のメッセージ内容とその出し方や、大統領選挙におけるオバマとヒラリーのメッセージ戦略などが題材として取り上げられ、クラスの仲間と意見交換をしました。

 

これらの事例を通じてわかるのは、こちらの一方的な伝達では、聞き手にその真意が伝わらなかったり、誤解されたり、ひどい時には全く届かなかったりするということです。だから作戦を練って相手、内容、方法を考えることが大切である、と。「戦略」という言葉が使われているのはそういうことなのです。

 

TOKIOというグループは23年間、音楽活動を中心にバラエティーや復興支援活動など、精力的な活動で多くのファンに支えられています。彼らにとっての財産は、これまで積み上げてきた「イメージ」でしょう。

 

今回の事件はまさにその財産を失いかねない大事態であったわけです。

 

メンバー個人個人は事態を重く受け止め、とてもこれからのことを考える余裕はないかもしれません。しかし事務所は大切な事業に関わることですから、感情を挟んで入られません。以下に今回のダメージを最小化して次に繋げるかを考えなければならない立場です。

 

テレビで報道される会見ですから、想定した聞き手は集まったマスコミではなく、テレビの向こうにいる視聴者たちであることは明白です。

 

目的は今回の事件における感情的な反発を沈静化させること。そのためには「いさぎよい態度」が必要だったのではないか、と推測しています。

 

人は何か悪いことをされたとき、いさぎよく謝りその罪を償う意思をすぐに見せられると感情が落ち着く傾向にあると思っています。言い訳をされて下手をすれば正当化してくる人に対しては、自分の被った迷惑をなんだとおもっているんだ、と返って感情をあおります。

 

出来るだけ早くメンバー全員が反省しているということを自分たちの口で発信することが、今このタイミングで必要なこと、すなわち彼らなりの「戦略コミュニケーション」だったのではないかと思います。

 

正直実際のところを知るよしもないので、 根拠のない推論にすぎませんが、感情に影響がないことであれば、このようなちょっとした別の見方をするのもいいです。