48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

映画鑑賞〜「アルゴ」(2回め)

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(画像:映画.com「アルゴ」より引用)

 

以前にもこのブログで映画「アルゴ」を観たことをご紹介しました。

 

www.almater.jp

 

たまたま先日ランニングシェアハウスで映画の話になり「この”アルゴ”っていう映画、なかなかいいよ」とハウスメイトに紹介したら、自分もまた観たくなってしまって(^^)

 

映画の解説については、画像を引用した「映画.com」で詳しく述べられているのでそちらもご参考までに。

eiga.com

 

最近アメリカとイランの関係が緊張感を増してきています。

 

かねてから、中東の情勢は欧米の横暴な行動によるものだ、と思っている私としては、「またアメリカが何かちょっかい出しているのではないか」という斜め目線でいつもニュースを観ています。

 

(ちなみにこれは全くの私見であり、根拠があっていっているわけではないことをお断りしておきます)

 

ニュースにはでるけど、イランってどんな国なんだろうと自問するとあまり良く知らないことに気づきます。

 

世界史の授業でペルシャは何度か舞台になっていたはずなのですが、ほとんど記憶していません(^^)

 

当時は興味をもてなかったんですよね。

 

国を知るにはまず歴史から。

 

Wikipediaを参考にしてみました。

 

 

モハンマド・レザー・パフラヴィーへの怒りが収まらないイラン国民が、パフラヴィーの返還を要求するデモを発端にアメリカ大使館を占拠したのが、アメリカ大使館占拠事件で、この「アルゴ」の舞台になった事件です。

 

ではモハンマド・レザー・パフラヴィーがどうしてこれほどイラン国民の怒りを買ったのか、またWikipediaで勉強してみよう(^^)

 

<外交面>

  • 日本の急激な経済発展を手本とし、新欧米路線をとり外国資本の導入を進めた。
  • トルコに続いてイスラム圏で2番めにイスラエルと国交を結ぶ。

 

<内政>

  • 近代化を図り、農地改革、女性の参政権確立、教育振興、国営企業の民営化、労使間の利益分配を図った。
  • しかし基盤が脆弱だったため、政策がうまく機能せず、一部のものしか富がまわらず、貧富の差の拡大を生んだ。

 

<世俗化>

 

<国威掲揚>

  • 宗教ではなく民族意識を高めるべく、建国2500年祭を執り行う。
  • しかし総額2億ドルもかけたことから各方面より国費の浪費と避難される。
  • これだけでなく国王の浪費ぶりは都度都度非難の対象となる。

 

一番大きかったのはホメイニ師イスラム教法学者たちの怒りを買ったことかもしれません。

 

なんせ、イスラム教は原理に行けば行くほど、イスラム教以外は認めないという方向にあるわけで、イスラム教以外の世界との関係はとてもセンシティブなものだということです。

 

www.almater.jp

 

最初はエジプトに亡命したモハンマド・レザー・パフラヴィーですが、各国を転々として”がん治療”を理由にアメリカに保護されます。

 

これにホメイニ師らは怒りを爆発させ、大使館を占拠し実に444日に及びました。

 

Wikipediaによるとホメイニ師イラクに亡命中、1978年(大使館占拠の前の年)に長男を事故で失っているのですが、モハンマド・レザー・パフラヴィー配下の秘密警察による暗殺とも言われているそうです。

 

真実がどうであれ、その後アメリカを出国したモハンマド・レザー・パフラヴィーの亡命を受けたエジプトとの国交を断絶するくらいですから、ホメイニ師そのものがモハンマド・レザー・パフラヴィーに対して、相当の怒りを持っていたことが想定されます。

 

 

 

 

アメリカがイランに関わる(過去に関わった)理由は以下だろうと思われます。

  • 共産化を防ぐこと(モサッデクを追放した)
  • 石油資源を自国利益につなげたいこと(セブンシスターズたちの思惑)
  • 核兵器をもたせたくないこと(核の優位性)

 

いろいろな思惑、パワーバランス、貧富、欲求などが絡み合い複雑な状況になっているだろうことは想定されます。

 

 

 

映画ではいろいろな人達の表情が実によく表現されています。

 

イランの人たちの怒りの表情はみていて悲しささえ感じてしまいます。

 

笑顔で交易ができる日がくることを願ってやみません。。。