48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

映画鑑賞〜「ラスト・クリスマス」

いつも英語講師のきっしーこと岸講師に素敵な映画を紹介してもらうのですが、今回もいい作品を紹介していただきました。

 

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(画像:Amazon Prime Videoより引用)

 

ラスト・クリスマス

 

2019年アメリカで公開された映画で、映画「ハン・ソロ」のキーラ役、「ゲーム・オブ・スローンズ」のデナーリス・ターガリエン役で著名なイギリスの女優エミリア・クラークと、マレーシア人の母をもつヘンリーゴールディングが主役。

 

ユーゴスラビアから戦争から逃げるためにイギリスに移民してきたエミリア演じるケイトの家族。

 

弁護士だった父親は落ちぶれてタクシーの運転手、すっかり性格が暗くなった母、レズビアンのパートナーと同棲している姉、そしてオーディションに落ちまくっている歌手志望のケイトというダメダメ家族。

 

ケイトは通称「サンタ」という中国系女性が経営しているクリスマスグッズショップで働いているが、何をやってもうまくイカない不運が続きます。

 

話の前半は、そんなダメダメ家族と不運続きのケイトをとりまく出来事でコメディータッチに展開。

 

中盤は、ヘンリーゴールディング演じるトムとケイトとのほんわかした関係を中心に。

 

そして後半はケイトとその家族が大きく変わっていく様子を中心に描かれています。

 

ストーリーはネタバレになるので割愛(^^)

 

 

 

展開としては、ラブコメディーっぽい流れで、「お、そういうことね」というちょっとした驚きがありますが、奇抜な展開というわけではありません。

 

人によってはストーリーを評価できない人もいるかな。

 

それでも、エンディングは気持ちいい気分にさせてくれたので、そういう意味では、私にとってはいい映画でした。

 

 

 

中盤でトムがケイトに語りかえるシーンがあるのですが、そこでいいセリフがいくつかでてきました。

 

”普通”なんてない。人を傷つける愚かな言葉だ。

There's no such thing as normal. It's a stupid word. Does a lof of damage.

 

そう、「普通」というのは実に怖い言葉で、「普通」の定義に入らない「異常」な存在は、その社会から抹殺される扱いを受けることになるんですね。

 

下手に扱うことは「多様性」を否定しかねない怖さを含んでいる言葉です。

 

 

日常の小さな行動がその人の人格を作る。

(英語ききとれず・・・)

 

一朝一夕で人格は形成されるものではないんですね。

 

小さな行動は考えて、というより反射的に動くことが多いと思っていて、その時の反応一つ一つが自分の判断力や感性に影響を与え続けるんだと思います。

 

私は誰? ー さあね、自分を定義したい?

Who am I? - I don't know. What does mean business anymore?

 

ケイトが「私は誰なの?」と問いかけたのに対し答えたトムの言葉。

 

自分が何者であるか、と「定義」することに何の意味があるの?と問い返しているんです。

 

ある「定義」をしてしまうことで、将来他の存在に変化していく可能性を否定することにもなりかねません。

 

「今はこんな人だけど、10年後は違った人になってる」という人生だってアリじゃないかな、と。

 

 

矛盾しているからって何が問題なの?

(What's wrong with?から先の英語が聴き取れない・・・)

 

だよね〜、だよね〜。

 

完璧じゃないし、欠陥たくさんあるし、恥も見栄もあるし、言ってることとやってることがずれてることなんてたくさんあるわけで。。。

 

自分がそうなんだから、他の人に矛盾を感じたって当たり前、と思ってもいいですよね。

 

そう思えると先日のアンガーマネジメントではないですが、不要な怒りの感情を出さなくてすみます。

 

 

生きているって本当にすばらしい。

We're so lucky to alive.

 

ケイトがラストシーンでみんなに向かっていうセリフです。

 

この言葉をきいて「そうだね」って思えることが幸せなのかもしれません。

 

この言葉が逆に辛く感じる人もいることが辛いです。

 

 

 

この映画の途中でブレグジットのデモや、バスの中で「移民は出ていけ」みたいなシーンがでてきます。

 

「移民」「多様性」といった要素を感じますが、それ以外にもケイトの姉がレズビアンであることから「性的マイノリティー」、ホームレスサポートセンターが後半の舞台になっていることから「経済格差」といった現代が抱えている社会問題の要素を組み込みたかったのかなぁ、ということを感じました。

 

そのメッセージ性はわかりませんが、日本国内でなかなか感じにくい感覚を映画のちょっとしたシーンで垣間見て、日常生活の代わりに感じることができるかもしれません。

 

 この映画の挿入歌にもなったワムの「ラスト・クリスマス」。

 

この歌詞が実に味わい深いことをこの映画で知ることができました(^^)


Wham! - Last Christmas (Official Video)