(画像:Netflixより引用)
久しぶりにNetflixで何か無いかなぁと探していて選んだのがこれ。
原題は「/the social dilemma_」です。
最初の「/」と最後の「_」にどんな意味があるのかはわかりません(^^)
Netflixオリジナル作品。
どんな”映画”かと思ったら、ほぼ”ドキュメンタリー番組”です。
SNS業界を構成しているFacebook、Google、Twitter、Instagram、Youtubeなどに努めた経験を持つ人達がインタビューに答えながら、今のSNSが持っている脅威とその脅威に対する提言をまとめた番組です。
前にもこのブログで「ザ・サークル」という映画をご紹介しました。
SNSが持つ脅威の一面を映画として表現したものです。
今回の映画はそれこそTwitterのエンジニアリング担当執行役員、Facebookの収益化を担った人、Facebookの「いいね!」ボタンを開発した人など実在のSNS業界の人達がインタビューに答え、彼らの経験からくる知見を話ししてくれています。
「SNSは意味のある大きな変化をおこした。しかしその隠れた(^^)に我々は無知だった」
いかにSNSに自分たちの生活が踊らされコントロールされているかということを、物語の挿入を交えて警鈴を発しています。
「中毒性」が高いということと、それを利用して人々をコントロールすることがビジネスモデルになっていることに大きな問題があるという指摘。
Twitter、Facebookなどに関わっていた人たちは、自分の子供にはSNSはやらせない、と言っているし、Youtube開発者は、Youtubeのプラグインを外すことを勧めています。
自分が開発したプラグインなのに(^^)
人間がアルゴリズムやビジネスモデルに踊らされてきて、二極化の増長を産み、対立が激化していくことを深く懸念しています。
何が怖いって、
If you're not paying for the product, then you are the product
タダで商品を使っているなら君がその商品だ
ということ。
民主主義、自由の先頭を走っているイメージのあるSNS業界に関わった彼らでさえ、この状況を打開するには「規制」が必要だと説いているのが印象的です。
誰が悪い、という話ではない。
使い方についてのルール整備が追いついていないんだ、ということ。
例えば携帯電話会社は顧客情報を転用することに制限がかけられているが、SNSではない、とか。
SNSには我々の人生を豊かにする要素がたくさんある一方、その中毒性によって大きな収益を生むビジネスモデルの犠牲にもなりうるから、と私は理解しました。
最近以前ほどSNSに投稿しなくなったのはなんでだろう、とふと思う時があります。
そして世の中に氾濫している情報の多さにうんざりし、そしてメディアを始めとした大手情報発信者に対する信用がガタ落ちで、情報の質が劣化していることにもうんざりし始めたのも、最近の話ではないです。
勝手に入ってくる情報ほど不要なものはない、と、営業電話やメール、郵便などは一切相手にしないのはもちろん、ニュース系アプリはほとんどみなくなり、コメンテーターの言っていることはほぼ馬耳東風となり、自分が観たいとおもうものにしか手を出さなくなってきています。
先日もスマホのアプリをかなり削除しました。
スマホのスクリーンタイムで観てみたら私は1日2時間30前後利用しているようです。
それだけスマホに自分が「拘束」されているんですね。
仕事で利用する電話やメッセンジャーなどは仕方ないとしても、ダラダラとFacebookやInstagramを覗いている時間があることも事実。
ということで自分のスマホのスクリーンモニターでSNSの利用時間に制限を設定しました。
この番組はNHKスペシャルのドキュメンタリーを観るような気持ちでご覧いただくといいかと思います。
Youtubeに掲載されている予告編はこちら。