先日NHK BSで放送があったので録画しておいたものを観ました。
NHK BSは音声がオリジナルで日本語字幕放送のため、英語字幕でみることができないのですが、ここも頑張って聞き取るぞ〜、と耳をダンボにしてヒアリングに挑戦(^^)
エデンの東は1955年に公開されたジェームス・ディーンの代表作。
ジェームス・ディーンはこの年に「理由なき反抗」でも主役、「ジャイアンツ」で準主役を演じて、これから、っつうときに交通事故で亡くなってしまいました。
享年25歳。
映画の舞台は1917年、第一次世界大戦直前のアメリカはカルフォルニア州のモントレーです。
ま、ストーリーは有名だし、ネットですぐに調べられるのでここでは割愛します(^^)
この映画、オープニングクレジットではジェームス・ディーンではなく、最後にジェームス・ディーン演じるキャルと恋仲になるアブラを演じたジュリー・ハリスがトップに出ていました。
ということは主役はジェームス・ディーンではなく、ジュリー・ハリス、ってこと?
なんていう疑問符が頭をよぎりました(^^)
公開された1955年時点でジェームス・ディーンは24歳、ジュリー・ハリスは30歳とちょっとお姉さんだったんですね。
それをあまり感じさせないところはさすが大女優。
前にもこのブログで紹介しましたが、1973年にジュリー・ハリスは刑事コロンボ「別れのワイン」に出演しています。
話は脱線しますが、この刑事コロンボ「別れのワイン」は、犯人役が、スティーブマックイーンが主演した映画「大脱走」で進行性近視によってほとんど失明状態になり、非業の最期をとげるコリンの役にでていたドナルド・プレザンスという人で、配役がすごかった回でもありました。
さて「エデンの東」に戻りましょう。
キャルの父アダムは事業を失敗し、アメリカが宣戦布告をすると懲役委員会の委員となり、誰を徴兵するかを審査する仕事につきます。
アダムが帰宅するときに、男性が「なんとかならないのか」とアダムに懇願するシーンがありました。
自分の息子を戦場に送らないでくれ、と頼んでいるのです。
戦争状態になっても「戦争に行きたくない」と公然と言えるところが当時のアメリカの凄さだな、と感じました。
終戦を迎えるまで日本で「戦争に行きたくない」といえば非国民扱いをされていたのとは雲泥の違いです。
レッドパージなど強烈な共産主義狩りもしている国なので、すべての価値観を受け入れられているとは思いませんが、それでもある一定の方向に大きな力が行くときに、それを牽制する力の存在もあることが、国の大きさを感じます。
先程のシーンですが、息子を戦場に行かせないでくれと懇願する父親に対しアダムは「それは難しいよ」と言うと、父親は
I don't like it. I'm telling you. I don't like it.
と言います。
字幕では「気に入らんよ。まったくやりきれん」と出ていました。
この I'm telling you. は先日の英語耳でもでたフレーズで「いい?わかった?」という意味でした。
I don't like it. 「それが気に食わないな」といって、
I'm telling you. 「いいか?わかったか?」とかまして、
I don't like it. 「それが気に食わないな」ともう一度言ってるんですね。
ちょっと英語の学習にもなりました(^^)
というかこの映画は、英語学習者にとっていい映画かもしれません。
かなり聴き取れるんです。
ちょいと長いセリフはしんどいですが、比較的短い会話のやり取りが多いので、「お、こう言ってるんだ?」みたいな手応えが他の映画に比べて多かった印象です。
懐かしい音楽とともに懐かしい映画を堪能しました(^^)